スチール号の来春の交配鳩導入決まる
写真のカップルはオランダ・クラウト鳩舎作翔816K優勝ボルドーマーチン号直仔♂とオランダ・サムデヨング鳩舎作出鳩♀です。 3月に撮ったので2011年の配合です。体型や表情などは対称的な表現を示し、このような配合がいいと感じます。しかし、2012年の交配は変わります。
Persimmon Marsh Loft緑の鳩舎は蚊の侵入ゼロをめざしてます。青い窓は適当に細かな網です。この網はサッシの網とは異なり、羽毛で詰まることはありません。蚊は入らず換気はスムースな優れものです。
私の考えでは、鳩舎内の空気の流れは東西南北のみでなく、高気圧や低気圧と同様、上下にも動いていると考えられ、ご覧の通り選手鳩鳩舎には床にも換気用のスノコがあります。人が上がってもビクともしません。
このような換気は他鳩舎では見当りませんが、空気の流れはいいと思います。選手鳩鳩舎内は比較的暗いです。下から光と空気が入る感じです。
こんなことから、私は鳩レースでは【両親の血統】が第一、【餌の量とバランス、投薬、舎外の質、訓練など平素の管理】が第二、【鳩舎の構造が良いこと】が第三に大切なことと思ってます。 第三については飼育者が鳩の気持ちになれるかどうかでしょう。
鳩舎とは鳩にとって健康的な空間で、安心安全なところ、肉体も精神もゆっくり休まるところと推測し、鳩舎構造については研究余地が充分あると思ってます。
ところで、これが当舎代表鳩オランダ・プロンク鳩舎作翔1000K5796羽中優勝「スチール号」です。2000年生まれですが、まだ暫く種として作出できるでしょう。導入以来、無性卵はゼロです。 今後も生涯にわたり、いろいろのタイプのメスと配合させ、血統の甦りをめざします。飼育者としては毎年配合メスを変えるつもりです。
そこで、今回、北海道のデカ橋鳩舎の導入方法を見習い、種の導入時期を早めました。強豪とは目先のレースに一喜一憂するのでなく、常に1年2年先の作出と競翔を考えてるのでしょう。
しかも、トヤの最中を狙うのが本質のようです。【健康な鳩はトヤの最中でもトヤ中であることが分からない】ほど内臓の健康度が高いと考えられます。トヤが仕上がった時期では、どの鳩も良く見えてしまうのでレース鳩にとって肝心な内臓の健康度が不明といえそうです。
いわば【9月における一般にトヤの状態が最悪のときでも、健康を示すレース鳩が良い】という見方です。
ところで、スチール号の来春用配合となるメス鳩は9月末に入舎予定です。系統はオランダ・ブロウウェル鳩舎作翔「ネナ号」直仔です。「ネナ号」はバルセロナ1278K・7491羽中89位、ペルピニャン1129K・6300羽中56位の成績です。
一方、これは02年度・東日本グランドナショナル総合3位「稚内ブルー号」直仔♀です。トヤがきれいに仕上がりそうで来春の作出が楽しみです。クラウン賞3回授賞茨城県・高塚鳩舎作で、来春はスチール号直仔♂と交配予定です。
これは種鳩鳩舎の水浴場です。床から1mの高さに設置してあり、重たい水の運搬をしないので、飼育者は腰を痛めません。蛇口を捻れば井戸水が出ます。栓を開ければ下水へ流れ込みます。
これから10月~12月までの3ヶ月間は、種鳩の管理が肝心で、それには脂肪分が少ないバランスのとれた餌、埃のない餌、化石など含む塩土、レンガなど多様の鉱物飼料、ニラ、定期的な水浴を心掛け、いつでも作出にスタンバイの状態に仕上げたいものです。
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