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2011年12月

2011年12月29日 (木)

星野富弘さんへピアノ演奏による倉賀野中学校 校歌を贈る

 私は学生時代に体操部の女子床運動のピアノ伴奏をしてました。先日、元体操部のEさんが我が家に見え、近いうちに体操部の同窓会があるので、会の中で当時の曲を皆さんと聴きたいとのことでピアノ録音の依頼がありました。

 当時、私はたくさんの選手に曲を付け、年月も経過したので多くを忘れました。それは作曲・編曲した楽譜はメモ程度に作って弾いてたからです。しかし、訪れたEさんの曲はロシア民謡「仕事の歌」をアレンジしたものなので弾き出したら、どうにか思い出し録音できました。

 彼女と話をしてる中で、有名な星野富弘さんも出席されると知り驚きました。彼も体操部に所属してました。その話を聞いたとき私はすぐあることが頭の中に閃いたのです。

398479_125101414279600_100003392251  そうだ、【ぜひ彼に聴いていただこう!彼が新任教員として勤めた高崎市立倉賀野中学校の校歌】です。

 倉賀野中学校に赴任し僅か2ヶ月ほどのとき鉄棒練習中に落下し、首から下が麻痺という大変な事故に遭遇されました。現在でもその状態といわれます。しかし、現在は詩画の作者として活躍されてます。

 前述の通り、私は学生時代に体育館へ行って度々床運動のピアノ伴奏をしてたので、星野富弘さんはその姿を見てくださっていた可能性があります。

 録音の日、Eさんの床運動の音楽「仕事の歌」を弾き終えた後、すぐに倉賀野中学校校歌を録音しました。

 星野富弘さんが新任教員として赴任された当時からすでに40年以上経過し、また、新任2ヶ月前後では校歌を聴く機会があまりなかったと考えられても、彼の記憶が甦ることを願い私はしっかり弾き通しました。

 実は、倉賀野中学校校歌は今は亡き私の姉が作曲したので私にも身近です。このため楽譜がなくても弾けました。 倉賀野中学校で姉は星野富弘さんといっしょに勤務してました。

  ところで、体操部の同窓会が終わった後、Eさんに電話し、会での彼の校歌に対する印象を伺いましたが、やはり、勤務の日々が短かったこと、増してや長きにわたるその後の闘病生活、そして当時からあまりにも時間が経過し、校歌はほとんど覚えておられなかった様子とのことでした。私の姉のことは覚えておられたとのことです。

 それでも、私は星野富弘さんにとって懐かしい新任校である倉賀野中学校の校歌をピアノ演奏でお贈りしたことに深く意義を感じました。

 これからも、ピアノ演奏が人の役に立つように、来年こそは今年以上に練習したいと思い今年のブログ発信を終わります。

 皆さまには1年間アクセス有難うございました。佳いお年をお迎えください。

2011年12月26日 (月)

冬の夜空に広がる巨大なダイヤモンド

【冬の星座】     堀内敬三作詞・ヘイス 作曲

1、木枯らし途絶えて さゆる空より

  地上に降りしく くすしき光よ

  ものみな憩える しじまの中に

  きらめき揺れつつ 星座はめぐる

2、ほのぼの明かりて 流るる銀河

  オリオン舞い立ち スバルはさざめく

  無窮をゆびさす 北斗の針と

  きらめき揺れつつ 星座はめぐる

http://youtu.be/djhh4wdm5l8 

今の時期、夜間は寒くても星座がよく見える季節です。冬の星座で分かりやすいのは北斗七星やオリオン座ですが、この他の有名な冬の星座を把握するには「冬の六角形」に気づくと分かりやすいです。

Hosizorawinter480  写真の上に輝く一等星「カペラ」から右まわりに、巨大な六角形が分かるでしょう。冬の三角形も大きいですが、それよりずっと大きい六角形を認識すると、冬の星座の全体像を把握できたように感じ、不思議な楽しさがあります。

 冬の星座は午後11時頃の木枯らし途絶える頃に眺めるのがチャンスです。周囲に光があまりない所では、天空を覆う巨大なダイアモンドの形をした六角形は、すべて明るい一等星、あるいはそれ以上です。

 カペラは「ぎょしゃ」の星で赤緯45度にあり、日本では真夜中に稚内市上空を通過します。ですから多くの日本の方々にとっては少し北に見えることになります。

 これより右のアルデバランはおひつじ座にあり、赤緯16度なのでフィリピン上空を通過です。リゲルは有名なオリオン座の一角をも形成してます。

 そして最も下に最も光輝く星が大いぬ座のシリウスです。全天で太陽に次ぐ明るさで-1.5等星です。先日もブログでお伝えしましたが、除夜の鐘が鳴ってるとき真南に輝きますのでご覧ください。

 この瞬間は太陽とシリウスを結ぶ太い線に公転中の地球が差し掛かってるときです。シリウスが真南に来たとき一月一日になるのは各国共通で、1年の最初の日である一月一日は天文学上、大いに意味があると私は考えてます。シリウスの赤緯は-16度なので、オーストラリア北部やブラジルの真上を横切ります。

 プロキオンはこいぬ座にあり、同時に「冬の第三角形」を形成します。そして、左上がポルックスで双子座です。

 これらの明るい星を結んでできる巨大な六角形が見つかると、冬の星座にますます興味が湧きます。

 ところで、アルデバランの右にスバル星団が輝きます。子供の頃の私はほとんど頭上に輝くこの星の固まりを見て不思議に思ったものです。あの星たちは何故、固まってるのだろうと誠に神秘に感じました。スバル星団は石垣島や、宮古島の真上を通過します。

 このようにあの星の真下はどこであるかを調べると楽しいものです。それは赤緯を調べると分かり、現地では真上になります。北極星は常に北極上空に位置しても、他の星は一定の緯度を保ちながら一日一回世界を通過し、毎日約1度【360/365.2422】ずつ西へ移動します。

 ところで、写真の下にあるカノープスは北半球の日本では今の季節だけで、関東地方以南で水平線や、高い山でやっと見える可能性があります。カノープスを生涯に見られるのは限られた人だけでしょう。何せ赤緯-52度のため、南米最南端マゼラン海峡の真上を通過する星だからです。

 カノープスの正式な赤緯は-52°41′45″なので、計算すると90°-「52°41′45″」=北緯37°18′15″となり、理論上、日本では福島県南部以南で見える筈ですが、実際は山があり難しく、関東以南なら地平線や水平線すれすれに見えるでしょう。

2011年12月22日 (木)

ハムストリング・ふくらはぎ・背筋をトレーニング

 最近の私は体力づくりの大切さを感じてます。以前に比較し、よく歩いたり、スポーツ自転車で出掛けることが多くなりました。人は足から衰えるといわれることから、余暇は基礎体力をつけるようにしてます。

 タイトルの部位はいずれも身体の後ろ側ですから、平素、自分の目で確かめ難い所です。ハムストリングとは太腿部の後ろの大きな筋肉で膝の腱を含みます。このように見えにくい部位については意識して鍛えることが肝心と思います。

 最近、高崎市市営の浜川トレーニングセンターに通い始め、マシーンを使っての筋肉運動は、歩いてるだけでは効果が少ない部位の筋肉増強にプラスしてるように感じます。

 例えば、姿勢の善し悪しを左右する背中の筋肉は、平素の生活環境ではなかなか鍛え難いものです。このような時は下のマシーンが効果があり、繰返し上下運動すると気持ちよいものです。

657  バーベルを持ち上げたりは辛くて長続きしないし、怪我の心配があることから、このようなマシーンを使うと背筋が楽しく鍛えられると確信しました。

 椅子に座って上のハンドルを下に引く繰り返しです。強さは左の中にある錘で調節できます。軽量から始め、次第に重量を増すことができ、負荷が一定でないのでマシーンに柔軟性があります。

 これをしばらく継続すれば、腕の筋肉も付随的に鍛えられ、特に背筋に負荷がかかり気持ち良く鍛えられます。写真右のマシーンは大胸筋を鍛えるもので、これも気持ち良いです。

 ハンドルのグリップはゴム製品で握りやすく運動しやすいです。これを1年間も継続すれば背筋は立派になるでしょう。見えないところを鍛えると自信に結びつくかもしれません。

 一方、平素の生活で鍛え難い部位がハムストリングです。膝の腱と太ももの裏側の筋肉は、どちらも見え難く、つい疎かになります。膝の腱はロコモ対策として欠くべからざる部位です。膝の腱を鍛えるておくことが高齢になってもスムースに歩けることにつながると確信します。

656   こちらが「ふくらはぎ」やハムストリング、及び膝の腱を鍛える優れたマシーンです。同様に負荷が調節でき、筋肉量が増えたら重量を増します。これらの部位は特に鍛えるチャンスがないです。現代はマシーンが利用できる有難い時代です。誠によく考えて作られており、人間の知恵は大したものです。

 この他にもマシーンは10種類ほどあり、全部を行なわなくても、各自、鍛えたいところを重点的に鍛えることがいいと思います。

 先日は一時間半ほどのトレーニング後に計測した血圧が120台/70台で驚きました。運動は血圧によいです。

 やがて来る2012年のNew Year's resolutions(新年の決意)の一つは、週に2回ほど浜川トレイニングセンターに通い、今までの肉体から脱皮したいです。

 ところで、健康維持には栄養をしっかり摂取すべきで、薄味に慣れ、【油や甘み、塩分にごまかされない】舌の感覚を身につけ、食材本来の味を楽しみたいものです。 

2011年12月19日 (月)

除夜の鐘のとき真南に輝く星・・・それはシリウスです。

Dscf0261  私が自然散策する群馬県牛伏山山頂にある平和の鐘です。海抜490mほどの高い位置にあるので遠方に響きます。訪れるたびに願いを込めて打ちました。来年こそはご利益があるでしょうか。

 こちらは今年訪れた群馬県の吉祥寺境内にある大きな鐘です。響きに威厳があります。

 除夜の鐘は108回打つことになってます。過ぎ去る1年間に四苦八苦【4×9+8×9=108】したこと、心の中に潜む欲望・執着・怒り・妬みなど108あるといわれる煩悩の一切を打ち払い、新たな自分に生まれ変わろうとするものでしょうか。

 いよいよ新たな年2012年が来ます。

 皆さん!・・・1月1日は何を基準にして決めたと考えますか。

 人類の先輩は「1年の初め」をどうやって決めたのでしょう。私はきっと何か理由があると思い続けました。

 一方、多くの本には「1月1日は天文学的な意味がない」とも書いてありました。しかし、私は確信してることがあります。

 それは、全天で太陽を除けば最も明るい恒星である【シリウスが午前0時に真南に来る日を1月1日に決めた】と考えます。

 あるいは【太陽とシリウスを結ぶ線に公転してる地球が差し掛かかった日を1月1日にした】と推測します。つまり、この線は地球が太陽の周りを1周するスタートラインであり、ゴールであると考えます。

 これは国立天文台による2012年1月1日午前0時の金沢市から見たスカイビューです。クリックしてご覧ください。シリウスが真南に来てます。

 地球の1年は365日と5時間48分46秒といわれ、シリウスが真南に来る地域は年によって多少ずれるようです。今回は金沢市、岐阜市、名古屋市、津市などの地域で大晦日の晩の午前0時にシリウスが真南に見えると予想されてます。

 このため、日本の殆どの地域でもそれほど誤差がなく、シリウスが真南に輝いてると思われます。しかし、根室市や石垣島では、それぞれ少し西寄り、少し東寄りとなります。これは経度の関係から少しずれると思われます。

 紅白歌合戦が終わり、除夜の鐘を打ちに行ったり、初詣に行く午前0時に真南に輝くシリウスをご覧ください。

 毎晩この時刻にシリウスを見ると少しずつ右に移動し(約1度)、半年後はついに太陽と同じ方角になり、夜間に見ることはできません。

 シリウスは大犬座=Canis Majorにあり、-1.5等星なので、すぐ分かります。冬の大三角形の一つです。有名なオリオン座の左下で、ひときわ輝きが強いです。

 シリウスの真下は地球上では南緯16度ほどです。このため、例えばオーストラリア北部では大晦日の晩、シリウスが頭上に来るとHappy New Year!でしょう。因みにオリオン座のベルトに当たる「三つ星」の真下がほぼ赤道です。あの星の真下は今、どの国か考えるのも夢がありますね。 

 時差を考えれば、互いに同じ星を見つめながら外国にいる人に電話やメールができるとは誠にロマンチックです。

2011年12月15日 (木)

月食のとき、日本にいながら外国が見えるようだ

 私は天文学者ではありませんが、月食を見ながらあれこれ考えてみました。

 今回、多くの国々で観測された皆既月食は、日本全国でも12月10日午後9時40分前後から11日未明にかけて見えました。

 月食の現象は多く起こりません。次回は2014年10月と計算されてます。月食が起こるのは太陽ー地球ー月が直線に並ぶ時で、従って満月のときです。それでも、なかなか全くの直線に並ばないので、月食の起こる頻度は少ないです。

 月食が起こるのはonce in a blue moon(ごくまれ)といえます。

2209  上の写真では地球の弧の影がぼんやりしてます。これは本影と半影の境だからでしょう。月面に写る弧は地球のある地域の地平線や水平線です。

 もっと深く考えると、月食の前半では月面の弧は地球のある地域の日没の所です。画像の時刻は日本時間午後10時過ぎですから、日没時刻である午後5時頃の地域の経度は(5時間×15°)で75度ほど日本より西です。その場所は東経60°付近で、地域はウラル山脈からイラン高原、アラビア海、そしてインド洋南部と考えられます。

 私たちは日本にいながら、これらの地域の地平線や水平線の影を見ることになります。

 同様にして、皆既月食終了後である月食の後半に地球の影によってできる弧は日の出に当たる地域でしょう。それは地球の自転が反時計回りだからです。

 写真は日本時間午前0時頃なので、北半球で日の出に当たる地域は日本より7時間早く、経度にして日本より(7×15°)約105°ほど東となります。この地域は西経120°付近なので、アメリカ西海岸や西太平洋の影と考えられます。

 月食とは、日本にいながら私たちは外国の影が見える貴重な時と言えるでしょう。【いつの日かチャンスがあれば日本の地平線が月面に写ることも考えられます。】それは日本が日の出時であったり日没時に起こる月食のときです。

 一方、月食のとき、月と地球の大きさを見て比べられますね。 下の写真の右側の黒い部分が地球ですから、目見当で、地球の直径は月の直径の3倍ほどに見えますね。

 月面にできる地球の影は実物の地球より少し小さくなるでしょう。

 地球から月までの平均距離は約38万Kmで、地球から太陽までの距離は一天文単位といわれ約1億5000万kmです。その距離差は約400倍です。このため月の表面にできる地球の影は多少小さくなるでしょう。

 実際は、地球の直径が約12754Kmで、月の直径が3476kmほどと計算されてるので、地球の直径は月の直径の約3.7倍ほどになります。このように、月食を眺めながらいろいろ想像するのは楽しいことです。

 ところで、2012年5月21日は多くの人にとって生涯に一度、金環食が見られる日です。南九州から太平洋沿岸にかけて見られ、東京では全くの金環食と計算されてます。この日に合わせ、ダイアモンドリングを贈られる女性はきっと幸せになるでしょう。

2011年12月12日 (月)

第九交響曲の聴きどころは重厚なレシタチーヴか

 今年も年末となり、暫くぶりに第九シンフォニーを聴きました。  12月に日本中で150回ほど演奏されるとのことで、第九を歌ったり聴いたりしないと一年が終わらない人が多くいるでしょう。これはオーケストラ団員も同様と思われます。

 今回の演奏は前橋第九合唱団と群馬交響楽団の共演で指揮者は手塚幸紀氏です。彼は1967年民音指揮者コンクール第1位です。

 実は私は、東京・虎ノ門ホールで行なわれた当時の民音指揮者コンクールで彼の演奏を聴いたことがあるのです。審査員は斎藤秀雄氏らで、一次予選の課題曲はベートーベンの「エグモント序曲」でした。

 この曲の導入は苦悩を表わすへ短調、ゆっくりした2分の3拍子、続いて4分の3拍子(1拍振り)のAllegroは運命交響曲を彷彿させるいわば「克服」の部分、最後は「歓喜」を表わす4分の4拍子(4拍振りから2拍振りへ)Allegro con brioという指揮者泣かせの流れです。

 本選会では課題曲と自由曲を指揮します。課題曲は魔弾の射手序曲」で、彼は自由曲にモーツアルトの40番第1楽章を演奏しました。今回、前橋での演奏会で暫くぶりに彼のタクトを拝見拝聴し、スマートな指揮振りに若き日の彼の姿を思い出しました。

 このため、今回、第九交響曲の前に演奏した「エグモント序曲」は、手塚氏にとって、きっと指揮者コンクールの思い出深い曲であり、指揮をしながら若き日を思い出してるのではないかと察することができました。

 という私もその昔、この「エグモント序曲」の指揮法についてCalcutta Symphony Orchestraのユダヤ人指揮者Bernard Jacob氏に習ったことがあり、氏に教わったメモを暫くぶりに出してみました。

 ところで、昨日、前橋での第九演奏会を拝聴し、この曲について改めて感じた点は下記の通りです。

 第四楽章・導入部分の直後に出てくる音楽というより重厚に語りかける低音弦楽器群によるレシタチーヴ、続いて回想的に出現する第一楽章の主題の断片と地の底から唸り来るようなレシタチーヴ、第二楽章の主題の断片と訴えるようなレシタチーヴ、そして第三楽章の主題の断片と、今までのすべてを否定するような壮大なレシタチーヴを経過し、ついに低音弦楽器群による歓喜の旋律へ導かれる過程こそ、ベートーベンの人生における葛藤から歓喜の確信へと移り変わるように思えてなりませんでした。

Kc3a4rntnertortheater_1830 【ベートーベンの指揮で第九が初演されたケルントナートア劇場】

 ベートーベンの作品の流れは一般的に「苦悩→克服→歓喜」への経過と言われ、前述のレシタチーヴが「克服」に当たる部分ではないかと感じました。

 この演奏会では、友人Samuel Toddさんの奥様が合唱のアルトパートとして出演されるので楽しみに拝聴しましたが、全曲ドイツ語の歌詞を暗譜しての歌唱には、そのご努力に敬意以外の何物もありません。

 榛名湖での合宿など一年間の練習の成果を大ホール2千人の観客の前で歌われる姿を拝見拝聴し、崇高な生き方をされてることに改めて素敵な女性と感銘しました。

http://www.youtube.com/embed/7tLdBtOBEGc 

 第九を代表する「歓喜の歌」は「ドレミファソ」の五音のみで作曲されており、「シ」と「ラ」が抜けてることが有名ですが、この曲の作詞者は何と「シラー」です。ベートーベンはこれを意識して作曲したのでしょうか。

 第九シンフォニーを通して「すべての人は兄弟になる」という人類愛の究極を訴えたベートーベンは初演を行った3年後に亡くなりました。作詞者のシラーは第九交響曲が完成する19年前に他界してるので、自らの作品をベートーベンの作曲で聴いていないことになります。

 日本で言えば江戸時代中期に生きたベートーベンとシラーは自らの作品が20~21世紀の日本で年末に盛大に演奏されるとは思いもよらなかったことでしょう。人生の短さと芸術の永遠性を感じてやみません。

2011年12月 8日 (木)

電力不足は水力発電強化で

 「理想の電化に電源群馬」と上毛カルタに詠われ、群馬県には多くの水力発電所が稼働中です。利根川水系の中で県最北部に位置する「八木沢ダム」(写真)へは今まで2回訪れました。住いの倉賀野からはずいぶん遠方です。

 1回目に訪れたのは職場の旅行です。はじめた見た奥利根湖(写真下)の雄大な自然とともに、高さ131m、堤の長さ352mという巨大なダムの存在に、群馬県には素晴らしい所があると改めて驚いたものです。2回目は10年ほど前、レース鳩の訓練でこのダムの上から放しました。

 放鳩後、レース鳩は水面すれすれに飛んでから上空へと舞い上がり視界から消えました。距離およそ80Kで無事帰還です。

 奥山の標高1000m付近の高い位置からは猛禽出現の可能性など、レース鳩にとって非常に危険な環境です。この日はベテランの成鳩のみで方向判定が確実でした。

 ここで放鳩した理由は北海道・稚内から我が家までを直線で結ぶと、この辺りを通過するのが最短距離になるからです。

Img_599825_33497499_1  【群馬県・佐久発電所のサージタンク】

 ところで、年末から数年先まで日本の電力不足は暫く続くと予想されてます。東日本大震災及び、それに伴う福島第一原発事故の影響で、多くの原発の停止が長期化するようです。

 日本原子力産業協会のまとめによると、【2月に70.8%】であった国内の原発稼働率は3月58.3%、8月26%、9月20.6%、 10月18.5%と下がり続けてます。

 10月末時点で、国内の原発54基中、10基が稼働してるのみといわれます。今後、稼働率が上がる見込みは難しい状況です。

 現在の電力不足の補填は主に火力発電に依存してる状態で、このままでは燃費の負担が増え、CO₂排出が多くなります。

 今こそ、豊富な日本の水を生かした水力発電が電力不足解消への大きな味方になります。

 写真は有名な黒四ダムです。インド滞在中の若き日、日本映画祭があり「黒部の太陽」を見た思い出があります。

 黒四ダムへは2度訪れました。1度目は富山方面から立山・アルペンルート経由で来ました。もう1度は長野県の扇沢からです。笑われるかもしれませんが、ここからもレース鳩の訓練をしたことがあります。北海道・長万部700K経験鳩を飛ばしました。よくぞ山岳を克服し無事に倉賀野へ帰還しました。

 前述の通り、電力不足に対処するには今後、水力発電の更なる強化が緊急を要します。政府は河川からの取水制限を緩和し、より多量の水を発電に活用することこそ安定供給への効果は絶大です。併せてCO₂排出は格段に少ないからです。

2011年12月 5日 (月)

果たして帰巣性が高まるか・・・止り木を改善

  ボルドーマーチン号直仔です。貫禄は申し分ありません。父はオランダ・クラウト作翔、ボルドー816K(イヤリング) IN9686羽中総合2位、N(ZLU) 6133羽中・総合優勝の翔歴を持ちます。

 下の栗は2羽とも短距離系♂です。私は昔から最近まで、稚内から帰還させる目標を持ち1000K系のみを導入してました。結果的に稚内から翌日帰還したことはあります。

 当時と比較し、近年は200Kから700キロ(道南~群馬)までの短・中距離レースがメインとなり、会員も真剣に取り組んでます。 このため、短中距離レースに向けて、血統面、管理面を充実させなくてはライバルに水をあけられてしまいます。

 レース鳩は血統導入の段階で、すでにレースは始まってるといわれ、導入した鳩によってスピードある遺伝子が後世に甦るかどうかは「レースマンの腕にかかってる」と言えます。しかし、これは現実に難しく、交配相手によって雛の出来が異なったり、生来、内臓が健康な雛かどうかに因るからです。

 一般的に先祖より質が落ちる傾向です。ところが、レースマンとは夢を追いかけ100羽に1羽、あるいは1000羽に一羽の俊鳩を求めてやみません。このような鳩は生涯に数えるほどでしょう。

 生後30日して雛を選手鳩鳩舎に入れてからは、飼い主の管理如何によってレース鳩は成長の度合いが変わり、飼い主には雛に潜んでる資質を引き出す方法がいろいろ求められます。

 帰巣性を高める一方法として、巣房や止まり木の安住さ快適さも無関係ではないでしょう。

 欧州の鳩舎では「煙突」が設置されていたり、天井付近に「換気窓」があります。日本ではあまり見られない光景です。換気窓は東西南北のみならず、空気は上下にも移動することを考慮したいものです。また、舎内の明暗については鳩が落ち着くために工夫する余地があるかもしれません。換気と明るさについては季節によって調節できる構造が望ましいです。

  ところで、この度、私は市販されてるドイツ製の止まり木に改良を加えました。安堵できる巣房的要素を取り入れ、より帰巣性を高めることが目的です。しかし、本格的な巣房のようにしてしまうと卵を産んでしまいます。長距離レースで産卵のテクニックを使う場合は巣房を用意してます。

 止り木では卵が産み難く、他の鳩に邪魔されず、自分の部屋としてのんびり過ごせ、安心して暮らせる止まり木を追求し、できるだけ鳩の気持ちになってことに当たりたいものです。

651  ご覧のように幅8.4㎝、厚さ8mmの板を隣との境に付けました。これで隣の鳩が殆ど見えなくなり、遮る板が隣同士の突き合いを防止します。隣の鳩の行動が気にならなくなるでしょう。鳩は自分の止まり木に愛着を持ち、縄張りを主張し、飛翔後に舞い戻る場所です。

 板は幅があり過ぎると、止まり木へ行くたびに主翼が接触しやすく、幅が短過ぎず長過ぎずの塩梅です。ちょうど良い幅、良い薄さの板がホームセンターで見つかりました。こんなことでもレースマンは嬉しいものです。

 こちらは香山氏作♀で、「ネナ号」直仔です。

 母である「ネナ号」はオランダ・プロウェル鳩舎作翔です。バルセロナN1287K7491羽中、総合89位、ペルピニャン1129K6300羽中総合56位、全姉はボルドーIN総合優勝した「ニコル号」です。

 写真の鳩を媒介にして、果たして子孫に長距離の能力が蘇るでしょうか。来春は「スチール号」と交配です。

 住宅街でのレース鳩飼育では環境面から鳩舎の外観をある程度きれいにしておく必要があります。しかし、本来、鳩舎があるべき姿は【レース鳩にとって住み心地の良さ】で、これが帰巣性につながると考えます。

 一方、最近は餌について真剣に考えてます。結果的に鳩体が変化したり、エネルギーの蓄積度、入舎のスピードに関わるからです。

 餌はレースマンにとって非常に考える余地が残っているでしょう。いつも同じ餌はいつも同じ成績に結びつきやすく、餌の吟味は栄養面と衛生面から欠くべからざることです。

 来春こそPersimmon Marsh Loftに栄冠が輝くよう管理に万全を図ります。

2011年12月 1日 (木)

裏妙義の山塊に佇む国民宿舎に憩う

640  先日、アウディーTTクワトロを走らせ、群馬県西部に位置する裏妙義国民宿舎を訪ねました。辺り一帯は数々の険しい岩山が聳え立ち静寂そのもの。初冬の一日、私は奥山の懐に包まれました。画像を拡大すると山肌が迫ります。

 紅葉は終わりに近づき、華やかさは一切なく、ただ何十万~何百万年という時の流れの中に存在する自分を意識できました。群馬の中でも、とりわけ、妙義山一帯は非常に古い山といわれます。

 巨大な岩山の数々を目のあたりにし、人間の生命とは比較にならない地球の古い歴史を垣間見るようです。現在の光景は今後も永く維持し続けるでしょう。

 一般的には、石門や大砲岩で有名な表妙義を訪れても、裏妙義へ足を運ぶ人は少ないようです。裏妙義には奥山の雰囲気が漂い、改めて、群馬の大自然は未だ多くの方々に知られてないところがあると感じました。

 ところで、裏妙義山系で有名なものに丁須岩があり、ここ国民宿舎から2時間余りとのことです。あちこちに「熊に注意」の立て看板があり、自然の宝庫である一方、極めて滑落しやすい登山道で、自然の偉大さは常に危険性と隣合わせということです。   

 ところで、裏妙義の代表格・丁須岩(ちょうすいわ・写真下)は私の家の三階から遥か彼方に見えます。時々は双眼鏡でその奇岩ぶりと神秘さを眺めてます。ご覧の通り、形が非常にユニークで「丁の字」をしていることが命名の由来と考えられます。

Myougi20046  この頂きに登るには怖いことこの上なし。何と、友人で登山家Samuel Toddさんが同じ職場であった私の姪を登らせてくださったとのことです。彼女も丁須岩登頂を一生忘れないでしょう。

 一方、表妙義の代表格は前述の大砲岩(写真下)です。こちらは中学時代に登りましたが、断崖絶壁の上にあるので足が竦み、私には立てませんでした。亡き父も若いとき大砲岩へ行ったことがあり、何と大砲岩の上で逆立ちをしてる人がいたとのことです。世の中には命知らずの人もいるものです。

4285  こちらが大砲岩で、最近、鳩友アルカディアさんが撮影されたものです。その角度はあたかも敵陣へ狙いを定めてるかの如くで自然が織り成す彫刻です。

 裏妙義の丁須岩も、表妙義の大砲岩も太古の昔から度重なる大型台風、大地震に怯まず、ずっとこの形を維持してると思うとき、「人間の寿命の何と短いことか」を思わざるをえません。

637  これが宿泊できる裏妙義国民宿舎です。先日は宿泊したのではありません。何と私の好きな日帰り温泉施設でもあるのです。早速400円で入浴しましたが、浴室は私一人でした。お湯の性質は肌がつるつるする感触です。勿体ないので含有物を洗い流さずに出ました。

647  手前に一部、湖が見えますが、国民宿舎への途中にある妙義湖です。主な目的は水道用で、オシドリの生息地です。この日も数羽確認できました。将来、家族ができたらオシドリの観察に、あるいはその姿に肖りたいものです。裏妙義国民宿舎はいつの日かまた訪ねようと思います。

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