« 月食のとき、日本にいながら外国が見えるようだ | トップページ | ハムストリング・ふくらはぎ・背筋をトレーニング »

2011年12月19日 (月)

除夜の鐘のとき真南に輝く星・・・それはシリウスです。

Dscf0261  私が自然散策する群馬県牛伏山山頂にある平和の鐘です。海抜490mほどの高い位置にあるので遠方に響きます。訪れるたびに願いを込めて打ちました。来年こそはご利益があるでしょうか。

 こちらは今年訪れた群馬県の吉祥寺境内にある大きな鐘です。響きに威厳があります。

 除夜の鐘は108回打つことになってます。過ぎ去る1年間に四苦八苦【4×9+8×9=108】したこと、心の中に潜む欲望・執着・怒り・妬みなど108あるといわれる煩悩の一切を打ち払い、新たな自分に生まれ変わろうとするものでしょうか。

 いよいよ新たな年2012年が来ます。

 皆さん!・・・1月1日は何を基準にして決めたと考えますか。

 人類の先輩は「1年の初め」をどうやって決めたのでしょう。私はきっと何か理由があると思い続けました。

 一方、多くの本には「1月1日は天文学的な意味がない」とも書いてありました。しかし、私は確信してることがあります。

 それは、全天で太陽を除けば最も明るい恒星である【シリウスが午前0時に真南に来る日を1月1日に決めた】と考えます。

 あるいは【太陽とシリウスを結ぶ線に公転してる地球が差し掛かかった日を1月1日にした】と推測します。つまり、この線は地球が太陽の周りを1周するスタートラインであり、ゴールであると考えます。

 これは国立天文台による2012年1月1日午前0時の金沢市から見たスカイビューです。クリックしてご覧ください。シリウスが真南に来てます。

 地球の1年は365日と5時間48分46秒といわれ、シリウスが真南に来る地域は年によって多少ずれるようです。今回は金沢市、岐阜市、名古屋市、津市などの地域で大晦日の晩の午前0時にシリウスが真南に見えると予想されてます。

 このため、日本の殆どの地域でもそれほど誤差がなく、シリウスが真南に輝いてると思われます。しかし、根室市や石垣島では、それぞれ少し西寄り、少し東寄りとなります。これは経度の関係から少しずれると思われます。

 紅白歌合戦が終わり、除夜の鐘を打ちに行ったり、初詣に行く午前0時に真南に輝くシリウスをご覧ください。

 毎晩この時刻にシリウスを見ると少しずつ右に移動し(約1度)、半年後はついに太陽と同じ方角になり、夜間に見ることはできません。

 シリウスは大犬座=Canis Majorにあり、-1.5等星なので、すぐ分かります。冬の大三角形の一つです。有名なオリオン座の左下で、ひときわ輝きが強いです。

 シリウスの真下は地球上では南緯16度ほどです。このため、例えばオーストラリア北部では大晦日の晩、シリウスが頭上に来るとHappy New Year!でしょう。因みにオリオン座のベルトに当たる「三つ星」の真下がほぼ赤道です。あの星の真下は今、どの国か考えるのも夢がありますね。 

 時差を考えれば、互いに同じ星を見つめながら外国にいる人に電話やメールができるとは誠にロマンチックです。

|

« 月食のとき、日本にいながら外国が見えるようだ | トップページ | ハムストリング・ふくらはぎ・背筋をトレーニング »

天体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 月食のとき、日本にいながら外国が見えるようだ | トップページ | ハムストリング・ふくらはぎ・背筋をトレーニング »