裏妙義の山塊に佇む国民宿舎に憩う
先日、アウディーTTクワトロを走らせ、群馬県西部に位置する裏妙義国民宿舎を訪ねました。辺り一帯は数々の険しい岩山が聳え立ち静寂そのもの。初冬の一日、私は奥山の懐に包まれました。画像を拡大すると山肌が迫ります。
紅葉は終わりに近づき、華やかさは一切なく、ただ何十万~何百万年という時の流れの中に存在する自分を意識できました。群馬の中でも、とりわけ、妙義山一帯は非常に古い山といわれます。
巨大な岩山の数々を目のあたりにし、人間の生命とは比較にならない地球の古い歴史を垣間見るようです。現在の光景は今後も永く維持し続けるでしょう。
一般的には、石門や大砲岩で有名な表妙義を訪れても、裏妙義へ足を運ぶ人は少ないようです。裏妙義には奥山の雰囲気が漂い、改めて、群馬の大自然は未だ多くの方々に知られてないところがあると感じました。
ところで、裏妙義山系で有名なものに丁須岩があり、ここ国民宿舎から2時間余りとのことです。あちこちに「熊に注意」の立て看板があり、自然の宝庫である一方、極めて滑落しやすい登山道で、自然の偉大さは常に危険性と隣合わせということです。
ところで、裏妙義の代表格・丁須岩(ちょうすいわ・写真下)は私の家の三階から遥か彼方に見えます。時々は双眼鏡でその奇岩ぶりと神秘さを眺めてます。ご覧の通り、形が非常にユニークで「丁の字」をしていることが命名の由来と考えられます。
この頂きに登るには怖いことこの上なし。何と、友人で登山家Samuel Toddさんが同じ職場であった私の姪を登らせてくださったとのことです。彼女も丁須岩登頂を一生忘れないでしょう。
一方、表妙義の代表格は前述の大砲岩(写真下)です。こちらは中学時代に登りましたが、断崖絶壁の上にあるので足が竦み、私には立てませんでした。亡き父も若いとき大砲岩へ行ったことがあり、何と大砲岩の上で逆立ちをしてる人がいたとのことです。世の中には命知らずの人もいるものです。
こちらが大砲岩で、最近、鳩友アルカディアさんが撮影されたものです。その角度はあたかも敵陣へ狙いを定めてるかの如くで自然が織り成す彫刻です。
裏妙義の丁須岩も、表妙義の大砲岩も太古の昔から度重なる大型台風、大地震に怯まず、ずっとこの形を維持してると思うとき、「人間の寿命の何と短いことか」を思わざるをえません。
これが宿泊できる裏妙義国民宿舎です。先日は宿泊したのではありません。何と私の好きな日帰り温泉施設でもあるのです。早速400円で入浴しましたが、浴室は私一人でした。お湯の性質は肌がつるつるする感触です。勿体ないので含有物を洗い流さずに出ました。
手前に一部、湖が見えますが、国民宿舎への途中にある妙義湖です。主な目的は水道用で、オシドリの生息地です。この日も数羽確認できました。将来、家族ができたらオシドリの観察に、あるいはその姿に肖りたいものです。裏妙義国民宿舎はいつの日かまた訪ねようと思います。
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