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2012年1月

2012年1月30日 (月)

火山噴火で埋没~嬬恋村とポンペイが友好都市に

Img_1607_20210125134501 【浅間山・・・右側が嬬恋村・旧鎌原村】

 地元紙・上毛新聞によれば、火山災害として共通の歴史を持つ イタリア・ポンペイ市と群馬県・嬬恋村が友好都市提携への第一歩を踏み出したと伝えてます。

 私の家から雄姿が望める浅間山(2560m)は天明3年(1783年)に大噴火を起こし、火口から噴出した熱泥流は山麓の嬬恋村・旧・鎌原村(かんばらむら)の118戸を飲み込みました。現在でも、埋没したままの家が相当数あるとされてます。 

 現在、群馬・長野県境に聳える浅間山は雪に覆われてますが、日本における有数の活火山で、時折、噴煙をたなびかせてます。群馬県は自然災害が少ない県ですが、浅間山だけは未来永劫、防災対策が必要といえます。

 若き日から浅間山に興味を抱いてた私は、活火山であるにもかかわらず、頂上へ5回登りました。頂上からの眺望は素晴らしく、富士が一層雄大に高く、関東平野を大きく蛇行する利根川の流れや、北アルプスの連なりが手に取るように見えました。

 初めての登頂では小雨の中を登り、標高2000メートルを超えた付近から急に雲海の上に出て、それは正にcloud nineの心境でした。その中にあって硫黄の煙が漂う火口は巨大な蟻地獄のようで、柵もなく飲み込まれそうでした。

 この浅間山が今から229年前、大噴火し、山麓の旧・鎌原村を飲み込み、辛うじて高台の観音堂に辿り着いた住民は僅かに93人と伝えられ、階段を登る途中で泥流に飲み込まれた女性と推測される人骨が30年ほど前に発掘されました。村の人口の8割以上が熱泥流に飲み込まれ、犠牲者は474人といわれます。

 やがて一連の噴火が収まり、熱泥流は冷えて固まり、すべてを失った集落が落ち着きを取り戻してから、村では生き残った男女が互いに再婚したりして、鎌原村の再建に取り組み、229年経過した現在は当時の子孫に当たる方々が平和に暮らしてます。

 一方、こちらはイタリアのベスビオス=Vesuvius火山で西暦79年の大噴火により山麓のポンペイが埋没したことは余りにも有名です。18世紀の発掘調査により昔の街並みが現れ、当時の暮らしぶりをそのまま伝える遺跡として現在、世界遺産に登録されてます。

Vesuvius_ 【Vesuvius火山の火口・・・Wikipediaより】 

 ベスビオス火山の火口は浅間山の火口にそっくりで巨大です。この火口から噴火した想像を絶する熱泥流や火山灰が、ポンペイの町を埋め尽くしました。私は浅間山の火口をこの目で見たので、ベスビオス火山と浅間山の火口は誠に酷似してると思います。

 嬬恋村は以前から、キャベツの産地として有名です。一方、伝統的に著名なスケート選手を輩出する村としも知られてます。それに加え、近年、大自然の中で愛を叫ぶ「愛妻の丘」が建設され全国的に有名になりました。以前に一人で訪れましたが、近未来は一人でなく、真の愛を叫んでみたいです。

 ポンペイ市と嬬恋村は、この度の姉妹都市提携に向けて、すでに行われてる相互訪問がより一層活発化し、歴史や観光、文化面での人的交流が密になるでしょう。嬬恋村ではポンペイに桜を贈呈したり、児童生徒の絵画の交換を検討してるようです。

 ベスビオス火山の大噴火により埋没したポンペイと、浅間山の大噴火によって埋没したう嬬恋村は、歴史的な火山災害を共通項として友好都市になります。これは世界的に珍しいでしょう。

 群馬県にはこの他、子持山山麓に黒井峯遺跡があります。ここも集落が埋没したままになってます。7世紀頃、榛名山系・二ッ岳による大噴火があり、一つの集落がほとんど埋没し、近年その一部が発掘されましたが、現在でも多くの家が埋没したままといわれます。 

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2012年1月26日 (木)

夕刻に金星と三日月がランデブー

2012012619484986e  本日2012年1月26日の夕刻は南西の空に金星と月が近づいて見えます。時間の経過とともに近づくので、ヨーロッパやアメリカで見ると、一層接近して見えると推測します。

 最近、毎晩、夕刻時に南西の空に輝いてる金星は「宵の明星」です。約3ヶ月後の日の出前には東の空に見えるので、このときは「明けの明星」と呼ばれます。内惑星なので常に太陽の近くに見える現象です。このため、金星は深夜に見えません。

 こんなことはあり得ませんが、仮に深夜に見えたら、シリウスより明るくなり、月明かりのように陰が出来るかもしれませんね。ご覧なったことがあるでしょうが、金星は日中でも見えることがあり、それは光度が-4.7等星だからです。

 もし、一般の恒星が昼間でも見えれば、皆さんの誕生日の星座は誕生日はもちろん、その前後の日中に輝いてます。しかし、太陽の近くなので眩しさで消されてます。

 自分の星座が最もよく見えるのは誕生日の半年前か半年後で、太陽と全く反対方向あるときです。しかし、実際には誕生日の前後4ヶ月であれば見える筈です。それは太陽との角度が広がるからです。

 さて、本題の金星について簡単に復習しましょう。

 子供の頃は水金地火木土天海冥と習いその順番を覚えたものです。水星と金星は常に太陽の近くに見え、水星はいっそう近いので見るのが難しいです。日の出直前や日没直後に水平線や地平線ぎりぎりに現れるからです。

 ところで、1天文単位であるAU=astronomical unitとは太陽から地球までの距離である約1億5000万Kmを指し、太陽から金星までの距離は1億820万Kと計算されてるので太陽・金星間のAUは0.72ほどです。

 金星の公転周期は地球の日数で225日といわれ、これは地球の7ヶ月半ほどで太陽の回りを一周することになります。

 地球から見て、金星が太陽から最も離れる角度を最大離角といい、それは47度と測られてます。ですから日の出直前や、日没直後に見えるのでしょう。

 大きさについては、金星の半径は6052Kmと計算され、地球の半径6377Kmより少し小さいようです。大気の殆どは二酸化炭素で占められ、あとは少しの窒素と推測されてます。

 一方、地球など他の惑星の自転方向は反時計回りですが、おもしろいことに金星の自転方向は例外的に時計回りといわれます。こうなると、金星にいると太陽が西から昇り、東に沈むということで、地球ではありえないことです。地球的に考えれば、これはまるで「未来から過去へ戻る」ようでしょう。

 今夜は寒いですが、午後5時30分頃から午後8時頃まで南西の空を見て、三日月と金星のランデブーを眺めましょう。なお、先日書きましたが、30日には今度は月と木星が近づきそうです。

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2012年1月23日 (月)

人生のリセットボタンを押す高齢者の婚活

2883  2010年、総務省の国勢調査によると、65歳以上の一人暮らしは、およそ、男性が100万世帯、女性が300万世帯で、この傾向は今後ますます増加の傾向と考えられます。

 生涯における離婚の割合が34%といわれる一方、夫婦は配偶者との死別によって必ずどちらか取り残される宿命があり、こちらは100%です。

 つまり、高齢になればなるほど、いつかは一人暮らしがやって来ます。現在65歳以上の一人暮らしの割合は15.6%といわれます。

 一人での生活は「三度の食事が楽しくない」「日々話し相手がいない」「笑顔がない生活」「旅行に行く気がしない」「経済不安がある」「外食する気が起らない」から「病気への不安」「自然災害の恐怖」「孤独死への心配」まで、理由はいろいろあり、新たな配偶者を求める願いは強いと言えます。

 そんなことから「男性は主に家庭的な女性を望み」「女性は相手に優しさ、温かい家庭、特に経済力を求める」など、一人暮らしの不安から脱皮を願う人は男女とも多いと考えられます。

 高齢での一人暮らしは、特に寂しく、健康と経済の不安が大きく、体力の衰退を年々感じても、買い物、家事、掃除、入浴、食事の支度など生活すべてを一人で対処しなくてはならず、健康のうちに「終のパートナー」を求める傾向は年々強くなるでしょう。

 高齢で配偶者を亡くした場合、子供はすでに独立し、孤独さの穴を埋めることはできないでしょう。離婚した場合は、「一度の人生、今度こそ笑顔のある家庭を」と欲する願望は真剣の筈です。

 こんなことから、残されたこれからの10年、20年を楽しく、健康で経済的に安心して配偶者と暮らすことが何にも増して優先されることになります。

 死別や離婚という辛い体験があっても、高齢者も「人生のリセットボタン」を押す行動が「より人間らしく生き抜く基本」に繋がると考えられます。

 しかしながら、若者の婚活と異なる高齢の婚活では、どうしても長年にわたる頑なな考えがあることから、心に柔軟性が求められ、自ら歩み寄ることが円満の秘訣と思われます。

 この他の問題では、結婚すると配偶者は新たな相続人になります。親の結婚に子供の反対は起こりうること。このために相続対象とならない事実婚も増えつつあるようです。しかし、女性が前夫の遺族年金を受給してる場合、事実婚も含め、再婚するともらえなくなるといわれます。このようなことから、別居を選ぶなどいろいろ工夫したケースがあるようです。

 という一人暮らしの私も、尊敬する二人の娘たちのバックアップを得て、二度目の青春を求め、現在、結婚相談所の会員となり、  「人生のリセットボタン」を押してます。果たして、我が人生は再度、開花し、結実するでしょうか。

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2012年1月19日 (木)

月が26日に金星と30日に木星と接近して見える

 私は昼間も夜もよく空を見ます。広大な空間を眺めるといろいろ不思議に思えます。昼間は明るいと思いがちですが、実は無窮の宇宙空間は全くの闇であることが想像でき、明るいところは宇宙の何億分の1%以下と推測してます。

 このように宇宙の殆どが暗黒である現実を考えると誠に恐ろしくなり、自分の命とはいったい何だろうと不可思議に思え、「地上に生きてる間に自分らしく生きよう」と思うようになります。

 私たちは地球にいるからこそ、太陽のお陰で毎日平均12時間も明るい空の恩恵を享受してます。しかし、夜中に空を見ると誠に真っ暗で、宇宙は暗黒と認識せざるをえません。

 太陽系にあっては、太陽に倣い、惑星とその衛星のほとんどが北極星側から見ると反時計回りに公転や自転してるのも実に不思議です。

 ところで、2012年1月26日の午後5時30分頃から午後7時頃にかけて南西の空に三日月と金星が近づいて見えそうです。

 続いて年1月30日の夕刻から深夜にかけては南西の空に上弦の半月と木星が近づきます。おっと失礼、近づいて見えるだけです。実際はすごく離れてます。地球と木星を線で結んだ近くを月が通過し、その後、月は日に日に左へ離れます。

 一方、皆さんは、先日の大晦日の晩、除夜の鐘が鳴るとき、真南にシリウスが輝いているのを見ましたか。この時こそ太陽とシリウスを結ぶ線に地球が差し掛かった瞬間です。見過ごされた方は、ぜひ次回の除夜の鐘のとき忘れないでください。

 幾度かブログで書きましたが、シリウスは1日1回南中します。 しかし、その時刻は毎日4分ほど変化してます。そして午前0時にシリウスが南中する日が1月1日です。外国でも同じです。このことから、私は1月1日は天文学的に大いに意味がある日と確信してます。 

3527 ところで、レース鳩を飼育してることから、日中、よく空を見ます。時には愉快なこともあります。今回は飛行機雲が交差しました。こんな大きなバツ印は見たことがありません。まるで天罰が下ったかの如くです。群馬県高崎市上空はパイロットが浅間山を見て進路確認するのでしょう。多くの飛行機が通過します。

 先日はプロペラを付けたパラグライダーが通過しましたが、景色は最高でしょう。私も生を授かった倉賀野町を上空から見たいですが、高所恐怖症のため不可能です。突風が吹けば一巻の終わりと思うと、地上ほど素晴らしい楽園はないと言い聞かせてます。

 また、昨夏、妙義山へ車で行ったら、標高500メートル付近にパラグライダーの基地があり、そこから離陸しました。私の位置が高いので下に飛んでる珍しい光景でした。まるで鳥になったようでしょう。空気がいっぱいあることが分かります。

 今夜はレース鳩の会の新年会に参加します。果たして、宙に浮いた気持ちになれるでしょうか。  

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2012年1月16日 (月)

連合会合同100K訓練の放鳩者として行く

 いよいよ春季レースが近づき、多くの連合会や支部では訓練が始まってる頃でしょう。今回、私は他の連合会との合同100キロ訓練で約1000羽の鳩の放鳩に行ってきました。

 平素忘れがちであっても、地球が球体であることから一見平らな地面は僅かに丸みを帯びてます。このため、鳩レースでは放鳩地点と鳩舎間の距離を、地球の半径6378.388K及び、緯度1度の実距離111.323Kに基づく「球面三角法」を用いて、メートル単位まで計算し、飼育者は鳩の到着時刻を端末機器を使って審査員に知らせ、審査員により分速が計算されて参加鳩の序列が決定します。

 球面三角法の計算は桁数が多くなるので対数を用います。現在はコンブューターにより瞬時に距離測定が出来ます。それでも、レースに参加する場合、関心ごとを鳩の血統及び管理のみに終始せず、一度は自ら距離測定するのも鳩レースの成り立ち全体を理解するには大切なことでしょう。

 参加者はレース日に家で空を見上げて鳩の帰りを今か今かと待ってるのも楽しいものです。しかし、時には会の放鳩者として現地に行き、会員のレース鳩を例えば1000羽を放鳩をするのも実に楽しいものです。同時に方向判定の姿が学べ、また、他の連合会との合同訓練なので、多くの会員から預かった鳩を無事に放鳩して帰還させることが出来るか責任を感じます。

 放鳩者としての責任は、電線など近くに障害物のない飛翔に適した場所を探すこと、及び天候や風など放鳩時刻のタイミングです。結果的に帰還率が低ければ会員に申し訳ないと心配でした。

 私が放鳩担当として今回、栃木県・塩谷へ行ったのは初めてです。以前に青森県・十和田500Kや岩手県・北上400Kなど連盟レースの放鳩経験はあっても、およそ20年ぶりの放鳩は、事故なく確実に放鳩できるか苦労しました。

 家を午前2時過ぎに出て、鳩が積んである会館のトラックへ、専門のトラック運転者に便乗し、3時に会館を出発しました。しばらくは一般道を走り、その後1時間ほど東北自動車道を走り、矢板インターを降りて5時頃、現地に着いても周囲は真っ暗です。

 暗い中で待機しているときが最も寒いです。理由は二つで、日の出前が最低気温になるためと、鳩の健康を考慮してエンジンを止めて待機するからです。

 6時を回って、やっと南東の空がかすかに明るくなっても星が輝いてます。天候の心配はないと安堵しつつも、心配は実際の放鳩地です。明るくなってから探し、やっと理想的な場所が見つかった時はホッとしました。

972  トラックの荷台から1000羽の鳩を一斉に放すことを想像してみてください。もの凄い迫力で、次第に上空へ舞い上がると、それは大きな塊となって、一見、蜂の集団のようです。幸いにも放鳩直後、鷹やハヤブサといった猛禽の出現はありませんでした。山が離れてるからでしょう。

 上空へ舞い上がった鳩の集団は高さ別に3つのグループに分かれ、高い集団から帰還地方面へ方向判定し、この高い集団に入らなければ、この時点ですでに優勝・入賞は無理であることが一目瞭然です。

 地図で見る塩谷は山間地であっても、今回の放鳩地は広い田んぼの平原です。荒川という川の少し南に最適の放鳩場所があり、ホッとしました。

 ところで、前述のように鳩は放された後、高さ別に3つのグループに分かれました。どのグループに入るのが善し悪しかは明白です。高度が低くく、もたもたしたグループに入れば、高分速の望みはありません。帰還途中、猛禽の対象にもなるでしょう。

 実は、私の町には協会が異なる超実力の持ち主Y鳩舎がいます。昨春の稚内レースでは「若の♂」で関東総合優勝されました。若鳩♂で1000K総合優勝とはあまりないでしょう。

 Y鳩舎の日頃の舎外運動の高さは推定300メートルほどあります。それはスピードに乗り横一線に並ぶ雄大な飛び方です。50メートル程の高さをひらひら飛ぶのではありません。

 高度があるので鳩が本当に小さくなります。しかも、かなりの羽数を舎外され見応えがあります。私はそれを拝見し、鳩レースとは血統はもちろんだが、【いかに高度ある舎外を日々行なえるか】が勝者の基本と考えるようになりました。今回、連合会の放鳩に行き、目で見ていろいろ頷けました。

 新規巻き直しで【基本は高度ある舎外を徹底する】飼育法を今後の目標にします。  

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2012年1月12日 (木)

今年こそ攻めの姿勢で期待できるか・・・経済動向

2290   近年の世界経済は米国サブプライローンに始まり、地底へ落ちるかの如くのリーマンショック、そして現在の欧州経済危機と長きにわたり低迷が続いてます。

 それはギリシャの財政危機に端を発し、イタリア、スペイン、ポルトガル、アイルランドなどへ飛び火した依然と燻ぶるユーロ経済の減速懸念で、それぞれ国債償還を控え先行きは未だ不明です。

 しかし、新興国を中心として、世界のすべての国が悪い状況にあるとはいえないでしょう。

 常に世界経済に大きな影響与える米国経済は最近のダウ・ナスダックが示すように、また、企業が好調であると伝えられるように、徐々にではあるが回復傾向にあると見受けられます。しかし、未だ住宅市場、及び追加の雇用に低迷が続いてます。

 一方、日本経済では為替レートが1ドル=77円前後と依然として円高にある中、東日本大震災の復興に努めなくてはなりません。

 ところで、経済発展を大きく左右するドル円の為替レートについて【一般論として、為替レートの推移は米国と日本の金利差に起因し、米国では景気の下支えのため金融緩和政策(利下げ)が行なわれ、この結果がドル安・円高になってる】と考えられます。

 もちろん為替変動要因はこれ以外にもあります。例えば、為替介入は一時的に変動することはあっても、また、以前に戻るようです。

 米国景気がこのまま推移し、ダウ・ナスダックが共に一定の水準に達し、金融引締め(利上げ)が行なわれことがあれば、現在のドル安・円高から、ドル高・円安傾向へ推移すると考えます。

 日本も金融緩和すればドル高・円安へ推移する筈ですが、ゼロ金利政策の日本はこれ以上、利下げできない状況です。

 タイトルに示す如く、今年の後半から日本でも徐々に景気回復が期待できると考えてます。世界経済はさまざまの要因とともに推移することから、今年は大きなイベントが目白押しで目が離せません。

 その最たるものとして4年に一度のアメリカ大統領選挙とともに、中国では5年に一度の共産党大会が行われ国のトップが変わります。4年と5年の最少公倍数は20年ですから【今年はアメリカと中国が20年に一度という同時変革の年です。】

 この二つのイベントが同時に起こることは珍しいことで、中国は5ヶ年計画に合わせて経済成長する可能性が考えられ、両国はそれぞれ世界1位2位にある経済大国であることから、世界3位にある日本は大いに影響を受けるでしょう。

 その国の経済と政権は互いに大きく連動することを考え併せると2012年~13年に向けて米国経済と中国経済の上向きが期待できそうです。ところが、実は米中のみならず、今年は世界中で選挙が目白押しです。

 台湾総統選挙、ロシア大統領選挙、エジプト大統領選挙、メキシコ大統領選挙、中国共産党大会で政権交代、ベネズエラ大統領選挙、米国大統領選挙と議会選挙、韓国大統領選挙などが今年行われます。

 前述の通り、新興国の経済発展はしばらく続くでしょう。特に資源と人口の多いブラジルは海底油田の埋蔵量も含め、このまま好調が続くと考えられ、2014年のサッカーワールドカップ、更に2016年の夏季オリンピックと大きなイベントが開催され、この国の経済に一層拍車がかかると考えられます。

 BMWはブラジルに新工場をオープンと伝えられ、車をはじめとして個人消費が上昇すると、それに連動し経済成長が望めることは確かです。

 ところで、今年の東京は大きいことがあります。何かを予言するかのごとく5月21日は東京では173年ぶりといわれる金環食が起こります。そして翌5月22日【大安】は高さ634メートルの東京スカイツリーがオープンです。

 2日連続して大きなイベントが起こる東京は今までの経済低迷から脱却する大きなチャンスと期待するのは私だけではないでしょう。

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2012年1月 9日 (月)

心を鬼にして西洋シャクナゲ大輪の蕾を摘む

960  毎年5月10日前後に満開になる玄関前の西洋シャクナゲ大輪です。

 1月上旬の蕾はすでに大きくなって4ヶ月後の開花の準備です。しかし、毎年、平均してたくさん咲かせるためには、今の寒い時期にある程度、蕾を摘む必要があります。

 これは20年以上にわたるシャクナゲの手入れから知り得たことで、自然のままにしておくと翌年あまり咲かなくなり、何とも寂しい姿になります。

 理由は二つ考えられ、一つは、一つの枝で考えると前年に咲いた枝は原則的に翌年は咲かず、翌々年に咲きます。つまり、1年おきということです。2つ目の理由は一度に咲き過ぎると翌年は栄養不足に陥り、樹木全体の成長に影響を及ぼします。

 こんなことから、私は今年用の枝と来年用の枝に分けるようにし、この作業によって毎年、平均して大輪を咲かせるという目論見です。

 写真の如く、5月の開花は咲き誇るといった形容が相応しい大輪で、ピンクの開花と紅い蕾が調和して見事です。驚くことに花弁には必ず上下があり、上部には赤い点々が集合してます。私の知る限り、近郊ではこのような大輪シャクナゲを見るチャンスはありません。 

 実は昨年の今頃、余りにも蕾が付いていたので100個摘みました。摘むときはすごく可哀そうな気持ちになります。そのままにしておけば、必ず大輪が咲くからです。しかし、シャクナゲ全体のことを考えると摘まなくてはなりません。どの蕾の大きさもほとんど同じです。本当にもったいない感じで、申し訳なく泣く泣く摘みます。それでも多少でも小さい蕾を摘みます。

 これが摘まれた蕾で残念にも日の目を見ないことになります。今年は30個余りなので例年より少なくしました。ハサミで切りましたが、切り口がすでにピンクになってるものもあり、蕾の中は真冬のうちに咲く準備をしていることが分かります。

 動植物には淘汰が付きもので、その最たるものはライオンの子育てといわれます。生まれると目の見えない子供たちを崖から落とし、親の匂いを頼りに崖をよじ登って来た子供だけが生を受ける掟と聞きます。それによって手足の丈夫なもの、嗅覚が鋭いもののみが代々百獣の王となり、食物連鎖のトップに君臨できるのでしょう。

 これが西洋シャクナゲの現在の様子です。蕾は推定100個付いてます。 果たして、上の写真のように5月には大輪を見せてくれるでしょうか。手入れは年間を通して行なってると言って正しいです。

 それは晴れてる日の午前中に多量の水を与えます。また、大切なことは肥料です。これは失敗しないことが肝心です。与え過ぎたり、根元に近すぎると樹勢が弱ります。枯れることも起こります。年2回施し、咲いた後のお礼肥と寒肥です。私は鶏糞を遠巻きに与えます。

434 【クリックしてください。】

 ところで、今年の5月にはこのシャクナゲ大輪を観賞するために、前橋の「お菓子作りの会」の女性たちが15名ほど来訪予定です。果たして彼女たちを感動させられるでしょうか。私としては大寒を無事に過ごさせ、時々水を与えることで蕾の成長を促すだけです。

 我が人生に花は咲かずとも、西洋シャクナゲ大輪が咲き皆さんに喜んでもらいたい。

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2012年1月 5日 (木)

ウォーキングは坂道が効果的

833  群馬県南部は暮れから正月にかけて連日よく晴れわたり、活火山・浅間山をはじめとして山々がきれいに見えても気温はかなり低いです。しかし、寒いとばかり家にいたのでは筋肉や骨が委縮してしまいがちです。

 最近、私は週2回ほどマシーンを使って筋トレしてるからでしょう。微かに筋肉がついてきたようです。正しい姿勢の維持を目標に特に鍛えたい個所は背筋、及び膝の強化です。

 一方、歩くことはとても健康的ですが、平坦な道ばかりでは余程速く歩かないと心肺機能は増強されないし、筋肉もそれほど付かないでしょう。

 それに引き換え、坂道を利用してのウォーキングは平地とは断然異なり、筋肉や骨の増強に効果があると感じ取れます。

 と言っても、私の住む倉賀野町には坂がほとんどありません。このため、どこか車で行って景色の変わったところで鍛えるのも楽しいことです。

 写真は牛伏山山頂です。空気の良さと谷川岳遠望は最高で山頂ではお城が聳える東峰から西峰へ向かって300mほど登りの坂道になってます。ふくらはぎ、アキレス腱、ハムストリング(腿の後ろの筋肉)に負荷がかかることが分かります。

 近年、有名な「めがね橋」が自然散策の道として整備され、元々線路であったところが歩けるようになりました。

 明治時代に開通したアプト式信越線の跡です。列車の登りであったことから、傾斜角度が一定であり、時々トンネルの中も歩くことになります。ここは唱歌「もみじ」の舞台になった所です。群馬県横川駅と長野県軽井沢の間にある碓氷峠の山中にあり、レンガで出来てます。

 一般的に身体を鍛えるには「楽しく」ということが長続きのポイントで、やり過ぎたり無理してはなりません。

 前述の通り、気に入った所まで車で行ってからのウォーキングは変化があり、お薦めです。

 足腰に効果が出るのは、神社などの石段を速足で登り降りするのは絶大の効果があるでしょう。学生時代に習ったルーの法則を実践したいものです。骨を鍛えるつもりで頑張りましょう。

 日本は長寿国であっても自慢すべきは【いつまでも歩け】【自分のことはすべて自分でできること】です。それを今のうちに養っておくことがやがて来る未来への基本です。時にはマシ―ンを使っての筋トレも変化があって楽しいものです。

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2012年1月 2日 (月)

エリザベス女王陛下も飼育されてるレース鳩

  皆様、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。同時に、東日本大震災に見舞われた地域の本格的な復興を祈ります。

 新しい年を迎え、いくつか決意=New Year's resolutionsを考えました。果たして、意志薄弱な私に継続できるでしょうか。

 【1】一にも二にも健康増進を実践し、年末に始めた筋トレによる背筋やハムストリングの鍛錬とともに、週に2~3回は脈拍を120~110程度に上げる速い血流を考えてのトレーニングです。

 【2】忘れかけてる漢字に再挑戦です。特に近年、漢字を書く機会が減り、次第に書けなくなる傾向で練習の必要性を痛感してます。

 このため、例えば経済講演会、歴史講演会、健康法講演会などに出席した場合、講師の話すことを聴いてるのみでなく、dictation的にノートにどんどん書くつもりです。これにはスピードが必要で家に帰ってから確認と練習です。

 【3】一日一回、英文を読むことを日課にします。漢字と同様、新たなボキャブラリー及び慣用句は発音し書いて覚えます。

 【4】鈍りがちな美的感性の陶冶、末端神経の衰退予防のため ピアノ練習し、潤いある時間を作りたいです。

 【5】趣味の一つである植木の手入れでは、シャクナゲなどに見事な色彩と大輪を咲かせたいです。

 また、趣味のレース鳩飼育は、より遠方から、より速く帰還させるために創意工夫が不可欠で頭の体操に役立ちそうです。

   レース鳩は小学校5年以来、半世紀以上にわたり飼育を続け、究め尽くせない深い趣味です。それは例えば、北海道など考えられない遠方から、その日のうちに群馬県高崎市の我が家へ帰還するという神秘性を有してるからでしょう。

 新たな血統導入にも夢があります。以前からの血統にヨーロッパで活躍した新血統をハイブリッドさせることは【どんな優れたレース鳩が誕生するか】ワクワクした生き方につながるものです。

P1010836  ところで、英国エリザベス女王さまが子供の頃からレース鳩を飼育されてることは日本では一般に知られてないことです。私はこのようなお方が長きにわたりレース鳩の神秘性に興味を持たれ、現在でも飼育されてることに深く感銘を覚えます。

 日本では一般的に「いい大人が鳩なんか飼ってる」という単純な見方をされやすいレース鳩飼育も、ヨーロッパでは歴史的に中世より高尚な趣味であったと伝えら、レース鳩を飼育する見方は異なるようです。

P1010837  写真・前列左のエリザベス女王陛下におかれては、ご幼少のときから究め尽くせないレース鳩飼育を続けられ、現在でも、ご公務の傍ら、飼育されており深く敬意を感じます。

 The pigeon is symbolic of peace. を言葉でなく、実践されてるエリザベス女王さまの生き方は、私に「自信を持ってレース鳩の研究を続けなさい」とご教導くださってるように思えてなりません。

 ところで、当舎では立春後に交配予定です。先日、種鳩へは虫下しに始まり、サルモネラ、コクシジュームなど一連の投薬が終わり、いよいよ最終的な交配組合わせを決定する時期です。今回は短距離系♂には短距離系♀を、長距離系♂には長距離系♀を交配し、短距離系と長距離系を分けて交配するつもりです。

 選手鳩も一連の投薬が終わり、1月7日は連合会による日光霧降高原からの訓練です。よい飛翔を見せてほしいものです。 

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