今年こそ攻めの姿勢で期待できるか・・・経済動向
近年の世界経済は米国サブプライローンに始まり、地底へ落ちるかの如くのリーマンショック、そして現在の欧州経済危機と長きにわたり低迷が続いてます。
それはギリシャの財政危機に端を発し、イタリア、スペイン、ポルトガル、アイルランドなどへ飛び火した依然と燻ぶるユーロ経済の減速懸念で、それぞれ国債償還を控え先行きは未だ不明です。
しかし、新興国を中心として、世界のすべての国が悪い状況にあるとはいえないでしょう。
常に世界経済に大きな影響与える米国経済は最近のダウ・ナスダックが示すように、また、企業が好調であると伝えられるように、徐々にではあるが回復傾向にあると見受けられます。しかし、未だ住宅市場、及び追加の雇用に低迷が続いてます。
一方、日本経済では為替レートが1ドル=77円前後と依然として円高にある中、東日本大震災の復興に努めなくてはなりません。
ところで、経済発展を大きく左右するドル円の為替レートについて【一般論として、為替レートの推移は米国と日本の金利差に起因し、米国では景気の下支えのため金融緩和政策(利下げ)が行なわれ、この結果がドル安・円高になってる】と考えられます。
もちろん為替変動要因はこれ以外にもあります。例えば、為替介入は一時的に変動することはあっても、また、以前に戻るようです。
米国景気がこのまま推移し、ダウ・ナスダックが共に一定の水準に達し、金融引締め(利上げ)が行なわれことがあれば、現在のドル安・円高から、ドル高・円安傾向へ推移すると考えます。
日本も金融緩和すればドル高・円安へ推移する筈ですが、ゼロ金利政策の日本はこれ以上、利下げできない状況です。
タイトルに示す如く、今年の後半から日本でも徐々に景気回復が期待できると考えてます。世界経済はさまざまの要因とともに推移することから、今年は大きなイベントが目白押しで目が離せません。
その最たるものとして4年に一度のアメリカ大統領選挙とともに、中国では5年に一度の共産党大会が行われ国のトップが変わります。4年と5年の最少公倍数は20年ですから【今年はアメリカと中国が20年に一度という同時変革の年です。】
この二つのイベントが同時に起こることは珍しいことで、中国は5ヶ年計画に合わせて経済成長する可能性が考えられ、両国はそれぞれ世界1位2位にある経済大国であることから、世界3位にある日本は大いに影響を受けるでしょう。
その国の経済と政権は互いに大きく連動することを考え併せると2012年~13年に向けて米国経済と中国経済の上向きが期待できそうです。ところが、実は米中のみならず、今年は世界中で選挙が目白押しです。
台湾総統選挙、ロシア大統領選挙、エジプト大統領選挙、メキシコ大統領選挙、中国共産党大会で政権交代、ベネズエラ大統領選挙、米国大統領選挙と議会選挙、韓国大統領選挙などが今年行われます。
前述の通り、新興国の経済発展はしばらく続くでしょう。特に資源と人口の多いブラジルは海底油田の埋蔵量も含め、このまま好調が続くと考えられ、2014年のサッカーワールドカップ、更に2016年の夏季オリンピックと大きなイベントが開催され、この国の経済に一層拍車がかかると考えられます。
BMWはブラジルに新工場をオープンと伝えられ、車をはじめとして個人消費が上昇すると、それに連動し経済成長が望めることは確かです。
ところで、今年の東京は大きいことがあります。何かを予言するかのごとく5月21日は東京では173年ぶりといわれる金環食が起こります。そして翌5月22日【大安】は高さ634メートルの東京スカイツリーがオープンです。
2日連続して大きなイベントが起こる東京は今までの経済低迷から脱却する大きなチャンスと期待するのは私だけではないでしょう。
« 心を鬼にして西洋シャクナゲ大輪の蕾を摘む | トップページ | 連合会合同100K訓練の放鳩者として行く »
「私の経済展望」カテゴリの記事
- 大変に 出費の多い 五月です(2022.05.31)
- 円安に 目が離せない 世界経済(2022.04.29)
- 対岸の 火事ではなくなる 経済圧迫(2022.03.08)
- これ程の ダウの推移は めったにない(2022.01.25)
- 来年度 投資を扱う 高校家庭科 (2021.12.20)
コメント