寒さに震える日本列島・・・ラニーニャ現象か
立春が過ぎ、雨水が過ぎ、もうすぐ啓蟄という時季にしては、私の住む群馬県高崎市も昨年の12月以来、寒過ぎます。
冬将軍にはそろそろ撤退してほしいところですが、寒波の到来は今日も続いてます。
北海道はもとより日本海側での降雪量は例年の2倍以上といわれ、特に東北地方の被災地の方々の暮らしは耐え難い状況であると察し、お見舞い申し上げます。
私の子供の頃に比較すると、近年は夏と冬が長過ぎ、一方、春と秋が短いように感じます。年間を通して庭木の世話をしていて気がつくことですが、例えば、5月の晴天の日は昔はとても良い気候と記憶しています。しかし、近年この時季は日差しが強烈で、直射日光に西洋シャクナゲの新芽は萎れてしまいます。5月ですでに真夏の日差しです。
室内の暖かなところ育てている君子蘭は、昨年に比較し、今年は開花が1ヶ月ほど遅れて、やっと蕾が出てきたところです。昨年は2月中旬に満開でした。
ところで、この寒さの原因は一体、何であるか考えてみました。 これは日本だけの問題でなく、地球規模の気候変動によるものではないでしょうか。それはタイの洪水や和歌山県の水害、また、アフリカの干ばつも別問題ではなさそうです。
以下は気象に関して素人である私の考えです。
最近、耳にするようになった南米大陸の太平洋側の赤道付近における海水面の上昇をエルニーニョ現象といい、逆に、同じ場所に起こる海水面の低温をラニーニャ現象といいい、どちらも日付変更線の東側一帯の海域で、近年、この二つの現象が世界の気候変動に影響を及ぼしてるといわれます。
この海域は日本から遥か遠方で日本の気象には影響を与えないのではないかと考えがちですが、どちらの現象もインドネシア近海での海水面の温度を上下する影響を及ぼし、海水面温度においては、エルニーニョ、ラニーニャともにインドネシア近海とシーソーゲームのような関係にあるらしいです。 つまり、エルニーニョが起こった年はインドネシア近海の海水面温度が低くなり、逆にラニーニャ現象の時は、インドネシア近海の海水面温度が高くなる関係にあるようです。
一方、日本上空5000メートル付近には西から東に向かって絶え間なく吹いてる偏西風=westerliesがあります。
ラニーニャ現象が起こるとインドネシア近海では海水面の温度上昇が起こり、それによって大気の対流活動が活発になり、これが偏西風の進路に影響を与え、偏西風は南よりに蛇行させられ、それが北極からの寒気団を南下させる状態となり、延いては日本列島に冬将軍が居座る状態になるようです。
およそ地球の反対側で起こった海水面の低温に起因し、それが日本に寒波をもたらしていることになれば気象もグローバルに作用し合ってることになります。
日照時間は確実に伸びてます。「冬来りなば春遠からじ」を信じて寒さを乗り切りましょう。
我が人生の厳しい冬も永遠に続くわけではないでしょう。果たして希望の未来は後ろに控えているでしょうか。
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