400年に97回ある閏年・・・先人の知恵
今年は4年に1回、2月が29日ある閏年=leap yearに当たります。閏年には、アメリカ大統領選挙とオリンピックがあります。
閏年を設ける理由は、世界で採用されてる太陽暦を未来永劫、【季節に一致させるため】です。
恒星を観測することにより、地球が公転して元の位置に到達する時間は365日と5時間48分46秒であることが分かってます。これは十進法では1年が365.242199日となります。
このため、仮に閏年を設けないで毎年1年を365日のままにすると、毎年5時間48分46秒分(0.242199日分)地球は元の位置へ届かないことになります。
これでは10年で2.42199日ずれ、100年後には24.2199日分も元の位置に届きません。約700年後には季節が暦と全く逆になります。
この不便さをなくすため、1582年ローマ教皇グレゴリウス13世は学者を集めて、閏年の設定法を研究させ、それが現在、各国で採用されてる閏年になったと伝えられます。
それは【400年に97回、閏年を設ける】というものです。具体的には下記の方法により実施します。
【西暦年が4で割り切れる年を閏年とする。】・・・2012年などで、これにより400年に100回の閏年になります。
ただし、【西暦年が100で割り切れる年は平年とする。】2100年など、これで400年に96回の閏年になります。
ただし、【西暦年が400で割り切れる年は閏年とする。】2000年など、これで閏年は400年に97回になります。
この方法で閏年を設置すると400年経過しても、暦と季節に狂いが生じないことが下の計算で分かります。
まず正確な400年の日数は365.242199日×400年= 【※146096.8796日】です。
次に400年のうち97年は閏年であることから、400年-97年=303年が平年となります。
ですから、平年の合計日数は303年×365日=110595日です。
次に閏年の合計日数は97年×366日=35502日です。
両方をプラスすると平年合計110595日+閏年合計35502日=【※146097日】になります。
正確な400年の日数【146096.8796日】に対して、グレゴリウス13世の閏年設置方法による400年の日数は【146097日】となり日数が殆ど同じになります。
未来永劫の人類のため、400年単位で循環する暦を考案した 先人の知恵に驚きの他はありません。
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