今秋、新たな「二十四節気」の名称が生まれる
暦のあり方に関心を持つ私は、先日も「閏年」設定の素晴らしさについて書きました。先人は実に詳細に考え、後世の現代人のため、それどころではありません、今後、千年以上を見据えた未来の人類のために、400年に97回閏年を挿入する暦を考案しました。
私たちは日々当たり前のように暦を中心に生活してることから、閏年を設定した先人の恩恵に浴してることを忘れてはなりません。もし、閏年の設定法が他の方法であれば、私たちの誕生日も違った日になっていた筈です。
ところで、今年は天体現象として、東京では5月21日朝、173年ぶりという金環食が起こると計算されてます。それは九州南部から福島県の太平洋側ではダイアモンドリングのように観測できるとのことで、他の地域でも大きく欠けるでしょう。殆どの人にとって生涯一度の稀有な天体ショウです。大変な楽しみですが、網膜を傷めないよう注意を怠ってはなりません。なお、日食が起こるのは旧暦の1日です。
一方、今年は大きな楽しみがもう一つあります。日本気象協会の発表によると、古代中国で始まり日本へ伝承され、千年以上も使われてきたと考えられる二十四節気の名称を変更する予定とのことです。二十四節気の名称には日本の気候や農業に合致しないものがあるからでしょう。
中国の位置は、南は北緯22度付近から北は北緯53度付近まで広がり、球面三角法による距離は南北4000K程度あると思われます。当時、この広大な中国のどの地点を中心にした二十四節気か、起源の時代も不明です。このため、現代の日本の季節感や農作業の目安と異なることがあります。
例えば、日本では寒さの真っ盛りに立春であったり、真夏の最中に立秋であったり、清明や芒種、小満などはちょっと難解です。また、霜降は10月23日頃となってても、東京での初霜は平均12月14日頃とのことです。
しかし、春分、夏至、秋分、冬至は私たちの生活に定着し、天文学からくる名称なので変更できないでしょう。しかし、他の名称は確かに現代の日本に合致したり、しなかったりするものがあると思われます。
この中で、立春は節分と対になるもので時季的に定着しており、この辺りは暦として難しいところです。専門委員会は言語学者、文化人、気象関係者などで組織され、一般からの意見も募るとのことです。
ご存じの通り、二十四節気とは太陽黄経360度を24で割ったもので15度ずつ刻まれたものあっても、実際には1年が365日5時間48分46秒であることや、地球の公転軌道が楕円であることや、閏年もあり、必ず15日おきとは限らず、毎年同じ日でもありませんし、天文学的な瞬間は毎年異なります。
今秋には新たな二十四節気の名称が生まれる予定で、私は今からワクワクしてます。
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