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2012年3月26日 (月)

生涯、インドを描き続ける北村画伯の気迫

P1010909   昨年5月、群馬県安中市で開催された北村真画伯のインド絵画展に参りましたが、あれから再度、氏がインド各地を訪れ、新たに描かれた作品38点がこの度、高崎高島屋アートギャラリーで開催されました。

 上の絵は大理石の建物境内に佇みインドではよく見かける腕や足首に装飾品を身に纏った女性の姿です。暑い日中から解放され、満月の夕暮れのひと時を寛ぎ、哲学的に何かを考え、とても インドらしい絵画と感じます。因みに月のことをインドではチャンドラと言います。

P1010918  氏が初めて渡印してから45年ほど経過し、長きにわたり人物や風物を追求され、貧困などでつらいインドの生活をあえて美しく、きれいな色彩で描き続けることに専念されてます。今回の絵画展を拝見し、インドをテーマに描き続ける生き方に私は敬意を表しています。

  インドは私にとっても第2の故郷です。大学卒業とともに渡印し、カルカッタに住んでいました。近くにガンジス河が流れてましたが、次の絵はガンジス川(現地語でガンガ)の岸辺と想われます。

P1010907  ベナレスの町でしょうか。ここはヒンズー教のメッカで大河ガンジスの岸辺にはインド各地から来た人々で常に賑わってます。彼女は身につける装飾品を道端に広げ、販売してるのでしょう。私にはこのような光景が誠に懐かしいです。

 これいくらですか。=イエ・ケトゥナ・パイサといって値段を訊いて買います。概して装飾品の色彩は原色に感じます。

 インドはヨガの国。特に女性は体が柔らかいのでしょう。椅子がなくても楽に座ります。インド音楽の演奏はカルカッタでも見る機会は度々ありましたが、殆どは下の絵のように座って行なう演奏が一般的です。このスタイルが演奏しやすく楽なのでしょう。因みにインドでは椅子のことをクルシイ(苦しい)といいます。

P1010919  日常生活でも、女性は日本で言う胡坐をかきます。これにより周囲の方々と、より親密に交流できる雰囲気です。シタールや多くの弦楽器の演奏を幾度も聴きましたが、西洋や日本音楽とは音色が異なり、金属音を含むような長く伸びる音色がインドの神秘を感じます。

 基本となる音階が異なります。滞在中に耳にした音楽は概して、ドレミファソラシドの内【レに♭がつき、ラに♭がつく音階】が多いように感じました。この音階をピアノで弾いてみてください。それだけで、もうインドにいる雰囲気が醸し出されます。

P1010921  展覧会場で、すぐ目に飛び込んできたのが、海辺で快い潮風に色彩豊かなサリーをたなびかせて歩く堂々とした女性の姿でした。

 その昔、私はベンガル湾で海水浴をしたことがあります。ベンガル湾は遠浅でなく、海岸から20mほどで急に深くなり危険です。 浜辺にはビーチボーイという人がいて1ルピーほど払うと、足の届かない沖まで手をつないで連れてってくれました。

 ここは南インド・マドラス付近のタミール・ナドゥと想われます。北緯10度です。ここまで南下すると、海岸で見る北極星は地平線近くに下がり、変わって、見る人を恐怖に落とし入れるかの如く「さそり座」が天高く迫って来ます。

P1010911  ところで、今回、北村画伯のお手伝いをされてた女性があまりにも異国風で一見、氏がインドから今回お連れした方かと目を疑うほど民族衣装の似合う美女で、私は内心、氏も「なかなかやるなあ」と感じましたが、お話したら流暢な日本語だったので安心しました。血は争えないものです。彼女は氏の娘さんだったのです。余りのインド的な美しさに私は暫くぶりに驚きました。もう少しで、口から懐かしいヒンズー語が飛び出しそうでした。

 なお、作品は北村氏の承諾を得てブログに掲載させていただきました。 

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