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2012年4月 5日 (木)

楽しみな8月14日未明の金星食

M000201b 【下弦の月=waning moon月の入りで弦が下になることに由来】

 国立天文台発表によると、今年の天体現象は見逃せないことが目白押しです。3月26日の夕刻は金星~三日月~木星が縦に並びました。

 すでに知れ渡っている東京スカイツリ―のオープンは5月22日ですが、その前日の21日の朝は九州南部から福島県以南の太平洋側で金環食=annular eclipseが見られると予言されてます。特に東京では173年ぶりといわれ、生涯に一度のチャンスです。

 東京の人は2日続けて空を見上げることになり、金環食とスカイツリーを組み合わせてシャッターチャンスを狙う人もいるでしょう。

 しかし、裸眼で見ることは非常に危険です。網膜を損傷しないよう正しい方法で観測しなくてはなりません。

 金環食は珍しい天体現象であっても、実は宇宙空間では休みなく起こってることです。それは皆既日食=total eclipseも同じです。月の後方には太陽からの光の影が円錐状に常に存在してます。金環食は月の後方にできる円錐状の本影の焦点から地球がほんの少し遠くに差しかかる現象です。

 これは月食でも言えることで太陽光線によって起こる地球の後方にできる影は常に円錐状に宇宙空間に存在し、たまたま月がその中に入ることが珍しいということで、正にOnce in a blue moon.(ごく稀なこと)と言えるでしょう。

 ところで、今年は金環食に続いて6月6日に【金星日面通過】が起こるといわれ、太陽の前面を金星が(北半球で見た場合)左から右へ通過するとのことです。これは金星が地球に最も接近する内合でもあります。

 このときの金星と地球の距離はAUで0.3と考えられ、拙い計算ではおよそ4500万キロです。また、金星が左から右へ移動する現象により、金星の公転軌道が(北極星側から見た場合)反時計回りであることが確認できます。これも裸眼での観察は厳禁です。次回は105年後の2117年とのことです。

 ところが、幸せなことに【8月14日未明の金星食】の始まりは目で観察できます。「金星の前を月が横切ります。」言い換えれば「月の後ろに金星が隠れます。」このとき金星は月の左から隠れ、しばらくして右から出てきます。月齢27の下弦の月です。北半球では左が輝いて三日月に似てます。南半球では右側が輝きます。 なお、この頃の金星は西方最大離角=greatest elongation west=47°といわれます。

 このため、面白い現象で金星食が起こってる後半では、金星は月の輝いてる部分から離れた筈でも、すぐには顔を出しません。暫くしてから金星が見えることになります。詳しい時刻はまだ不明ですが、金星が再度顔を出す時刻は、もしかして日本では明るくて観察し難いか、あるいは無理かもしれません。それは日の出後と推測されるからです。運が良ければ観察できるでしょう。

 その時刻は、西アジアから中近東にかけては日の出前なので国旗の如くになると想われます。日本での金星食の時刻は場所によって異なっても、午前2時50分頃からでしょう。

252pxflag_of_pakistan_svg_3 【パキスタン国旗】

 金星食が終わって再び金星が月の右側に現れると、こんな光景でしょう。

252pxflag_of_turkey_svg 【トルコ国旗】

 日本の多くの地域では、金星が月に隠れ始める瞬間が見えそうですが、低緯度の宮古島など南西諸島では午前3時前から金星が下弦の月の下をかすめることになりそうで、これは、あたかも金星が月にぶら下がってる光景に見えるかもしれません。ロマンチックですね。facebookを通じて宮古島の友人に観察報告を訊いてみたいです。

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