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2012年6月 4日 (月)

入舎口と出舎口を別の部屋に設置・・・選手鳩鳩舎

P1020306 Click please !

 春の長距離レースが終わっても、レースマンは一息入れる暇もなく、雛の作出や馴致に忙しい時季となりました。鳩友「はとさん」や「hamanakoさん」のように、すでに雛の四方訓練や単羽訓練されてる方もおり、かなり熱が入ってる証しでしょう。

 私は一人暮らしのため、食事、洗濯、買物、掃除など一切を自ら行なってます。それでもどうにか生活してるのはレース鳩飼育のお陰です。そして日本犬「コロ」がいて、レース鳩と愛犬が私の家族です。同様に庭の花木も生物であり、手を加えれば成長が目に見え生甲斐に通じます。でも、人間が一人で暮らすのは不自然です。

P1020317  ところで、今の時季が選手鳩鳩舎の改築に最も適していると考えます。今まで当舎では選手鳩の出舎は右にあるドアからでしたが、今回、ご覧の窓の左側から飛び出せるようにしました。

 雛の馴致には今まで通り、高い展望台に1日中入れ景色を見せて馴らします。展望台には水や餌も入れられます。この馴致期間は比較的長めにし、10日~2週間ほど過ごさせます。夜間は舎内で過ごせる構造です。

 雛はかなり成長しても馴致を長期間行なうと失踪が少なく、しっかり馴れると鳩友「浅間山さん」から教わりました。私はこれを順守し、お陰で今春は失踪0です。

P1020312 これが今回作った出舎口を内部から見たものです。完成した翌日から鳩は飛び出し、幅90㎝高さ35㎝のサイズは出やすいようです。ここから出舎し、舎外後やレース帰還時は展望台の天窓から入舎するアルカディア方式です。天窓は開閉できます。

012  実は選手鳩鳩舎の内部は南側に巣房をすべて集めました。抱卵中であっても、すぐ舎外運動できます。もちろん、レースのために考えた配置なので、鳩舎の真ん中に仕切りを作ればこちらの部屋は♂鳩専用になります。巣房内部は網で仕切りがありW-System=widowhood systemが可能になりました。

 昨秋、短距離系2ペアーを導入し、当舎が群馬県高崎市に位置してるので本州内のレースではこの方式が使える構造になりました。しかし、昨今は高速道路経由で迅速な輸送ができ、かなりの距離でも前日持寄りです。

 翌日レースの場合、コンテナに♂♀分けずに放鳩地へ向かう傾向で、W-System実施は連盟レースである400キロ、500キロ、600キロレースに可能と思われます。いずれも放鳩地が本州内です。

 W-systemが利用でくなくても、【鳩レースは本来、帰巣本能を利用した競翔なので】、特に♂に巣房を持たせることはポイントと考えるようになってます。

P1020310  一方、下の写真のように、入舎口のある舎内の北側は止り木のみを設置しました。

 南側、北側と言っても、現在、舎内に仕切りはありません。殆ど雛ばかりなので今は仕切りの必要がなく、雛の馴致がすべて終了してから秋に作る予定です。仕切りは換気が良く、しかも、互いに♂♀が見えない構造です。

 こちらが北側の止り木です。市販の止まり木に薄い板を補充し隣に気を取られず静かに生活できます。

P1020311 ところで、今回、選手鳩鳩舎を改築した本当の目的は下記の通りです。

 【それは舎外を半分ずつにすることです。仮に南側の部屋をA室♂専用、北側をB室♀専用とすると、まず、出舎口のあるA室♂を出舎させます。そしたら、すぐ出舎口を閉め、B室の♀をA室に追い込み、仕切りを閉めます。その後、舎外が終わった♂たちは入舎口があるB室に入ります。次に♀が出舎したら出舎口を閉め、♂は元いたA室に入ります。その後、仕切りを閉め、後から舎外した♀が元のB室に入ります。】

P1020006 一方、こちらは種鳩鳩舎の水浴場で選手鳩用もこれと同じ大きさです。蛇口と排水口により飼育者が億劫なく水浴させられます。週1~2回の水浴は床から1mの位置に設置してあります。これは私が腰を傷めないためです。

 鳩飼育は掃除や放鳩籠での持寄り、訓練、20Kの餌の運びなど腰を使います。腰を傷めないことが好きな趣味にいつまでも没頭できる基本でしょう。

 皆様は、当舎の窓がすべて緑色なのにお気づきでしょう。これは蚊の侵入を防ぐ網を張ってあるからです。サッシの網では細か過ぎて羽毛で詰まるし、粗ければ蚊が侵入します。丁度よい粗さがポイントです。これなら換気に優れ蚊が入りません。ホームセンターにあり安価です。鳩痘は全く出ません。

 ところで、今春、東日本稚内GNを帰還した「モザイク号」は元気です。レース途中、猛禽に追われ胸に受けた形跡は回復しました。すごく私に馴れてます。性格的に長距離鳩の特質でしょうか。手を出しても逃げません。

 もう少し経過したら、試しに長距離系シンクロ♀と一腹のみ配合します。果たして30年ぶりにブラックパイドの羽色が出るでしょうか。   

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コメント

GN帰還 おめでとうございます
こんなに素晴らしい鳩舎、素晴らしい鳩あっての成果でしょう

投稿: かな爺 | 2012年6月 6日 (水) 06時16分

かな爺さんへ【皇龍葵号さん】
 コメント有難うございます。
誠にご無沙汰しております。葵さんやお孫さんもお元気でしょうか。
 当方、依然として一人暮らしです。
鳩舎のあり方はいろいろ工夫することに結構楽しみがあるものです。
 種も14ペアーと少なく、細く長く続けたいと思っています。名前のない鳩さんにお会いすることはありますか。私は暫くお会いしてないので、またお会いたいものです。

投稿: カッキー | 2012年6月 6日 (水) 06時36分

光と風と水のコントラスト
とっても気持ちの良い鳩舎ですね。

カッキー様 ご自慢の素晴らしい鳩舎。

水場の高さも、腰を傷めないよう工夫されて
おられ、羨ましい限りです。

私も、小鳥たちのお世話が日々ありますが
しゃがんでしております(お恥ずかしい)

愛鳩さんたちも ご機嫌ですね。
迷わず、帰りたくなりますっ

投稿: 音夢 | 2012年6月12日 (火) 08時28分

音夢さんへ
 鳩舎は1階が種鳩鳩舎、2階が選手鳩鳩舎ですが、いろいろ無い知恵を絞り、どうしたら良い作出ができるか、どうしたら長距離から速く帰還するか、創意工夫の日々です。
 鳩レースは血統が主なので、blood sportといわれてます。しかし、日々の管理や、より良い鳩舎環境により潜在する鳩の能力を呼び覚ますことができれば、飼育者の楽しみと思います。
 いつも、遠方よりのコメントに感謝しております。コメントに感謝し今夜は高崎駅前の「どんどん」で一杯飲みます。

投稿: カッキー | 2012年6月12日 (火) 17時46分

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