今春・稚内GNを帰還した「モザイク号」に雛が誕生
すでに1000Kレース途上の緊迫感は去り、モザイク号の表情に二世を育成する父親の喜びと、一家の主としての責任感に満ち溢れてます。
一般的な巣皿であっても、巣皿の底が蒸れないように床から15センチ高くしてあります。巣皿は四角の木の枠にはまっているだけで底には何もありません。これはお薦めです。
【現在のモザイク号・
【鳩痘対策に窓はすべて蚊の侵入防止網で、これもお薦めです。】
日本の最北端・稚内を放鳩地とした東日本稚内グランドナショナルレースから帰還したモザイク号は、1039Kの飛翔途上、猛禽に追跡され森林に突入した形跡がありました。帰還時、血が滲んでいた胸の傷もすでに自然治癒しました。
それにしても、方向を間違わず、日本列島を南下し良く飛びました。改めてレース鳩の方向判定能力、及び体力に驚きます。
私は1000Kレースのストレスを解消を図るため、ブラックサハリン号の孫であるシンクロ♀と交配を試みたところ、めでたく2羽の雛が誕生しました。
モザイクとシンクロの交配なので、雛の羽色にも興味があります。未だ羽色は明確ではなくても1羽の方はシンクロではなく主翼の途中から明るい色になってます。日に日に確かな色彩が浮かび上がるでしょう。
写真を撮るため雛をメッシュの巣皿に乗せてみました。後1週間したらこのメッシュで育てます。というのは巣皿の湿気は雛の成長にメリットはないと考えるからです。
巣の底は常に乾燥させて外部寄生虫、特に一般の巣皿の底に生息する吸血虫を絶対に排除しなくてはなりません。この吸血中は夜中に雛の血液を吸うと考えられ、雛は親からもらった折角の栄養を横取りされることになります。メッシュの巣皿は今の時季に最適と考えます。
今朝、脚環を挿入しました。写真で見る限り、手前の方が明るい感じの色です。一方は黒系らしいので、もしかすると、稀に見るブラックパイドになるでしょうか。
実は今春から餌を工夫してます。一般の配合飼料だけでは育ててません。配合飼料に仔鳩用に造られた餌を混ぜ、カロリーを上げてます。
今春はそれにビタミンやミネラルを含んだ粉をまぶしてます。この結果かどうかは断言できなくとも今春の雛は飼い主の手の中に腰がすっぽり馴染みます。ほとんどの雛がそうです。一般的には良い筋肉に拘りますが、飛翔を考えると骨格がしっかりすることが多くの内臓を支えるため肝心でしょう。
昨日は連盟の表彰式があり、暫くぶりに連盟長から稚内グランドナショナルレースの賞状を頂きました。30年ほど前、東日本チャンピオンレースにおいて、ミュニイェ系で3日目雨の中・連盟1羽帰りをしたとき以来です。
これからも、日本最北の地から【如何にしたら帰還し】、【如何にしたら速く記録するか】をめざし、血統と管理面で創意工夫を続けたい。
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