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2012年7月 5日 (木)

江戸時代の七夕は今年8月24日の夕刻に同じ

M000411b  七夕といえば私たちは織姫星と彦星というように星を連想します。しかし、「たなばた」を七夕と書くのは旧暦の7月7日の夕刻を意味し、写真のように月の満ち欠けが【七日目の夕刻】ということが肝心なことです。

 東京では現在でも7月7日を七夕としてますが、これは明治6年に旧暦(太陽太陰暦)から太陽暦に移行した際、そのまま七夕は7月7日と単純に受け継がれてしまったことによると考えられます。

 しかし、これでは織姫星も彦星も東の地平線から、あまり高く上らず見難いとともに、この時季は梅雨の最中であることから観察が不可能なことが多いです。

 それにも増して、例えば、今年2012年の7月7日の「月の満ち欠け」は18日目となり、夕刻に月が地平線に出てきません。これでは彦星も舟で天の川を渡れません。この不都合さは140年経過しても未だ改善されず、関係省庁で改革をぜひ推進してほしいものです。

 本来の七夕は上の写真のように月が上弦の7日目で半月です。午後6時頃は南の空に弦がほぼ垂直にあっても、午後8時~10時頃にかけては西の空に、ご覧のような角度となり、この形を舟と見立て、平素、仕事をサボり気味な彦星が年に1回、この晩だけ天帝の許しが出て、半月の舟に乗って天の川を渡り、常に遠方にいる機織り上手な織姫星に会えるというロマンです。

 翻って、地上の男女も暫くぶりに会ってこそ「ドキドキ」するでしょう。

 ところで、彦星とは「わし座」の中で最も明るい「アルタイル」という星です。

 一方の織姫星は「こと座」の中で最も明るい「ベガ」という星です。二つの星座の間に「天の川」=Galaxyが流れてます。

 ベガはVegaとつづり、日本の七夕祭りを英語ではVega festivalと訳すようです。

 このように、江戸時代の庶民が見た「天の絵巻物」は旧暦の7月7日の晩に起こったもので、現在の太陽暦の7月7日の晩とは全く異なります。

 今年は8月24日が旧暦の7月7日にあたり、この日の夕刻に、天の川や関係する二つの星座の位置、及び月の満ち欠けが丁度良い配置になり、天文学的に本来の七夕といえます。

Photo_9 【国立天文台より】

 ところで、旧暦7月7日は毎年必ず先勝です。恋も先手必勝か。

 織姫星「ベガ」と彦星「アルタイル」の見つけ方は、この時季、頭上に来るほぼ二等辺三角形を成す「夏の大三角」の中にあり、もう一つの星は白鳥座の「デネブ」です。

 「デネブ」は直接七夕には関係せず、二つの星を羨ましく眺めてる寂しい姿でも、白鳥が飛んでる品格ある姿は別名「北十字星」=Northern Crossといわれます。

 ところで、夏の大三角の中で、日本上空を通過する星はデネブとベガです。デネブは稚内市の真上を、また、織姫星ベガは三陸海岸北部上空から牡鹿半島上空にかけて通過します。

 一方、彦星のアルタイルは南国フィリピン・ミンダナオ島~スリランカ上空を通過します。

 七夕だけは旧暦の7月7日に祝ってこそ、本来の七夕の意味があるでしょう。

 現在の太陽暦では毎年、多少変わっても、平安時代~江戸時代に庶民が見た「天の絵巻物」を心行くまで鑑賞したいものです。

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