台風の脅威と恩恵・・・開花が遅れてるサルスベリ
写真は昨年のサルスベリの開花です。今の時季に満開の筈のサルスベリが今年は咲いてません。
実は6月に群馬県高崎市を通過した台風4号で幹が根元から傾いてしまいました。午後10時~午前0時頃で、近年には体験しない強さです。
昨年サルスベリに鶏糞を施し、その結果、すごく成長して頭でっかち気味だったのです。強風に持ち堪えられない予測は頭の隅に少しありました。
夜中に余りの強風で私はサルスベリが危ないことに気づき、雨の中を一人濡れながら倒れないように応急処置を施そうとしましたが、自然の威力は人間の力を嘲笑うかの如くで、葉がたくさん付いてるサルスベリを執拗に倒そうとしました。
日付が変わると同時に、台風は過ぎ去り、サルスベリは倒れることもなく私は安心して眠りにつきました。
しかし、朝起きて確認すると梢が2mほど西に傾いてるではありませんか。元に戻そうと力いっぱい押しましたが、直りません。このままでは枯れると思い、出入りしてる大工さんに連絡したら、すぐ来て一緒に押してくれました。
どうやら元の姿に戻りましたが、地下の根は強風で引っ張られ、傷んでることが推測できました。案の定、蕾は出る時季に出ません。
ご覧のように青竹などで3点から固定してもらい、一先ず安心で、それ以来、毎日水を遣りました。しかし、葉に生気が感じられません。人間も精神的、肉体的に大きなダメージを受けると暫くは立ち直れないのと同じに感じました。
いつになっても蕾が出ません。よそのサルスベリは蕾どころでなく、既に開花してます。やはり、根に無理がかかったのです。私は時間の経過を待つことにしました。今年は例年のように咲かなくても、仕方ないと諦めてます。
しかし、あちこちに少しずつ蕾が見えます。それほどたくさん開花しなくても暑さに負けぬよう水を与えます。
前橋農協花木センターで、しっかり根回ししてあるものを購入して3年経過です。あるいは未だ根が大地にしっかりついてないかもしれません。しかし、今回は病気でなく怪我のようなものです。秋になったら、少量の鶏糞を施し、樹勢が元通りになるよう頑張ります。庭先の目立つ所に植えてあり、果たして、我家のシンボルとなる日が来るでしょうか。
台風は我が家にも少々の爪痕を残しましたが、夏季に相応しいサルスベリになるよう、日々の手入れに邁進します。台風は爪痕とともに、一方、田植えに必要な水を供給し、水不足解消の恩恵を忘れてはなりません。
台風は風が強いと言いますが、本来【気圧はどこでも同じになろうとする性質があり、風とは、そのために空気が高気圧から低気圧に向かって移動してる状態です。】ですから移動途中の空気を私たちは風と呼んでます。なお、台風や低気圧の中心は【風を背にして左斜め前方に】あります。
ところで、台風と同じであっても、カリブ海、メキシコ湾で発生するものをハリケーンといい、インド洋で発生するものをサイクロンと呼ぶのもおもしろいです。
若き日、私はベンガル湾上空で乗っていた小型飛行機がサイクロンに突入してしまい、推定200mほど急降下し、これで、一巻の終わりと思いました。しかし、途中で運よく水平飛行に戻り、お陰で今この世にいます。
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