陶芸と日本画のコラボ・・「協奏二人展」を観賞して
高崎高島屋アートギャラリーで開催された陶芸家・村越久子さん(出品数60点)と、日本画家・新公子さん(出品数20点)による芸術コラボレーションを観賞してきました。
お二人の芸術が共通するところは、味わい深い日本的なところ、そして自然の息吹の色合いと言えるでしょう。
村越さんの作品の中でも、私の心を惹きつけた作品の一つです。竹1本1本が異なる表情を見せ、竹に潜む日本古来から続く息吹が漂います。洗練された全体的な色合いと、その中に朽ちない生命力が感じられ、ゆったりした時間の流れがあります。
勘違いしてしまいそうですが、陶芸です。何とも可愛らしく上品な表情をしています。平安の昔から続く伝統的な姿でしょう。眺めていると穏やかで平和な気持ちになり、「原発のない昔がいいね」という声が聞こえてきそうです。
次は新公子さんの日本画の一部です。
この絵の中には大胆さ、逞しさ、大らかさ、自然の競り合い、生きる力の極みが感じられます。「チャンス到来には躊躇せずステージに颯爽と立ちなさい」と私たち人間に教えてるようです。
これが正真正銘の「大和なでしこ」です。偶然か、意識されてか、「なでしこジャパン」のように11本の花ですね。「11本の花」という字は「日本の花」という字に似てます。草花が好きだった亡き父母が庭にたくさん植えていた記憶が蘇りました。
今回、私の友人で元新聞記者Мさんの紹介により、この協奏二人展を観賞できました。欧米化が進む現代、私たちは知らず知らずのうちに日本古来の風習や素朴な自然環境を忘れがちです。協奏二人展を観賞し、ふと、それに気がつきました。
一方、近年は世界からいろいろな場面で日本文化が注目されてると感じます。食事一つしても、日本食の味わい深さや素朴さ、その上、健康面にも優れていることが世界で見直されてるようです。
私は陶芸も日本画も観賞だけですが、細かく観賞すると時間がかかることを知りました。作者は一つ一つの創造に時間をかけ、自身の目標とするところへ、この上なく丁寧にapproachしてることを感じたからです。
観賞者は作者のご労苦、ご苦心された細かい点に触れる気持ち、及び、何よりも卓越した柔軟な表現力を見逃さないことが大切でしょう。
内緒ですが、来月中旬、前橋で行われる次女の結婚式に、花嫁の父としてソプラノサックスを独奏し、二人の門出を祝福する予定です。曲は二人のために「オーバーザレインボー」、娘の亡き母を表現する「シルクロード」です。
こちらは音の芸術なので一発勝負、果たして大勢のお客さんの耳をこちらに惹きつけられるでしょうか。演奏まで私はお酒は控えめにし、お客さんにサックスの音色に酔っていただきたいものです。毎日練習し、快いビブラートを磨きます。
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