当面、オリンピックの年の秋分の日は9月22日
今朝4時に東の空に並んだ「下弦の月」と「明けの明星」は何ともロマンチックな姿でした。明朝から両者は離れ、月は下方へ向かい、より細くなり、ついには太陽の近くになって見えなくなるでしょう。その後は夕方、西の空に細い三日月として現れ、今度は右側が輝きます。
古生代、中生代、新生代などとは比較できないほど大昔から、月や惑星は独自の軌道により運動を繰り返し、地球から見ると、そばに寄ったり、離れたり、時には重なったり、あるいは惑わす動きをし続けているのでしょう。
悠々とした天体の運きを眺めると「人の一生は何と儚いことか」と感じてしまいます。
一方、この写真の瞬間に金星から地球を眺めるとどうでしょう。
私の推測では、月が地球に接近して見えるでしょう。地球の満ち欠けの姿は月に同じでしょう。月から見ると金星と地球は正反対の位置にあるので、月面の場所によっては同時に両方は見えないでしょう。あるいは太陽光に消されて見えないか見え難いでしょう。
ところで、今の瞬間も私たちの地球は、毎秒約29kmというもの凄い速度で軌道を周遊し、太陽を1周する時間は365日5時間48分46秒といわれます。
実は、この端数に起因し、秋分の日が年によって異なると考えます。
国立天文台によると、秋分の日が9月22日であるのは実に116年ぶり(明治29年以来)とのことです。
2012年から2044年までは閏年に限り、秋分の日は9月22日とのことで、平年は9月23日です。暫くはオリンピックの年の秋分の日は9月22日となり、その後はまた変化するようです。
私たちは秋分の日といいますが、天文的には太陽が秋分点を通過する瞬間をいい、今年は日本時間9月22日23時49分とのことです。
本日午前4時の星座を見ると、すでに冬の星座が日本の頭上にあります。まだまだ日中は暑いのに、天体はすでに秋の星座から冬の星座に移り変わってるので、1年は刻々と過ぎていることが分かります。
赤い線で結ばれたシリウスを含む冬の大三角を、大きく包むように冬の大六角形を認識すると、何だか心まで大きくなった気がします。真冬に南西諸島でカノープスを見られる人はいいですね。
図の下にあるカノープスは赤緯52度40分にあり、北半球で見えるのは90°-52.7°=37.3°となり、北緯37°の位置で南の地平線となり、まず見えません。関東以南の高い山で冬季に見える可能性があります。オーストラリア、ニュージーランドでは常に沈まない周極星です。
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