高度ある舎外・・遠征する舎外をめざして個人訓練
先日、朝5時に起き、今春生まれた若鳩50羽鳩を3つの籠に詰め、距離約15Kの前橋東高校東の田んぼから訓練しました。この時間、現地では誰の姿もなく、鳩と私だけの静寂な時間です。15分ほど休ませて、太陽が高くなり輝き始めた6時に放しました。
この付近には、森や鉄塔がなく、10年来、毎年行なってる訓練地ですが、猛禽が出現したことはありません。訓練では猛禽が出ない場所や比較的出没しない早朝が有利でしょう。
今回は前橋七中の東で行なった第一回訓練(7K)に次いで2回目です。籠を開けるや否や全鳩が飛び出しました。1回目は数羽が籠から出ず、遅れて飛び出し、やっと集団に追いつきましたが、籠から出ることも繰返しにより覚えます。
春レースには、だいぶ日数がありますが、12月になれば、あるいは11月下旬から連合会やクラブによっては集団訓練を始めるので、それまでに、みっちり個人訓練して、帰巣能力を刺激させておきます。時々は2羽単位で放し独立心を養います。
現在、高度を上げる舎外を課題にしてます。当然のことながら、鳩が小さく見えるほど高度があればレースでは断然有利と思われます。
試行錯誤により、最近はミネビタンとピーナツの粉を混ぜて器に入れておくと、味が良いのか、ついばんでます。また、これらを餌に塗すことも実験してます。エネルギー源やミネラルがいろいろ体内に入ると思います。
当舎の近くには稚内1000キロを関東一円で2年連続総合優勝されたY鳩舎や新進気鋭のO鳩舎があり、両舎ともかなり熱が入ってます。お陰で当舎の鳩は、その凄い舎外に便乗気味でとても助かります。
高度ある舎外は飛び方に唸りが加わり、鳩が塊で飛ばず、スピードを伴って見応えある横一線に並びます。このような舎外は理想の姿でしょう。飼育者としては見て、とてもすがすがしい気持ちになります。しかし、そのうち、当舎の鳩群はパラパラと下降してきますが、鳩舎上空に差し掛かると仕方ないでしょう。それも分離の訓練です。
遠征してるときは見えませんが、ある程度の高度があると確信してます。それは訓練の成果であるか、涼しくなった気候のせいか、補助食品のせいか、最近では舎外で40分ほど姿が見えなくなり、遠征は確実に進んでます。
私は舎外で鳩舎から飛び出すときのみ黒旗を掲げ、姿が見えなくなったら旗を下ろします。遠征後、あるいはレース帰還時に鳩舎上空に来たときスムースに入舎するためです。
この次の個人訓練地は大間々の高台25Kです。躍進著しい著名なhamanako鳩舎の訓練法に刺激を受け、次第に高地での放鳩に移行する予定です。猛禽対策としても高度ある飛翔は有利と考えます。
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