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2012年11月

2012年11月29日 (木)

三つの工房によるコラボ・・・アンジェリック高崎

P1030099  心和むピアノの音色、美味しそうに並んだケーキ、そして、きれいな花に囲まれれば人の心は和むでしょう。ここ群馬県高崎市菊地町にあるアンジェリックは、そんな客の気持ちを掴んだ三つの工房によるコラボレーションです。

 三つのコラボは同じ店内に「音工房」Melody、「菓子工房」Angelique、「花工房」Nocturnがあり、それぞれ専門のスタッフがお客様を温かく迎えてくれます。

 私は初めて訪れましたが、気さくな人柄の女性スタッフが、このお店の成り立ちを説明してくれました。ショートケーキを買ってから暫くの間、ピアニストの弾くクリスマス音楽に思ってもいない充実の時間が持て、改めて生演奏によるピアノの音色は、人の心に安らぎを与える力があると悟りました。

P1030104  柔らかい音色を奏でるピアニストの方と少々話ができました。驚いたことに、お客が来店するといつも演奏されるとのことです。これはもうBGMとは言えないものです。店内に生演奏の優しい響きが伝わり、芸術の香りいっぱいの雰囲気、そして洒落たムードに感銘し、客の心はその持て成しに満ち足り、ここはお店だろうかと感じるでしょう。

 美しい花に囲まれ、子供から大人までピアノの手ほどきが受けられ、この他、体験レッスンも可能とのことです。

 サービスされたコーヒーを頂きながら暫し聴くクリスマス音楽に、年の瀬であること、今年一年を振り返る気持ちが自然と甦りました。ピアノの音色ある工房とは誠にユニークな佇まいで私は虜になりそうです。

P1030103  このお店は、もともと「菓子工房」であったアンジェリックの中に、今年2月に「花工房」と「音工房」が開店し、地方では珍しいコラボになりました。

P1030105  こちらが花工房「Nocturn」です。花を育てる。花を飾る。花を贈るをモットーとする身近な花屋さんをめざしているようです。

 特に私が印象に残ったのは工房全体のイメージです。平素の忙しない生活から安らぎを求める人々の気持ちを汲むかの如く、建物全体の素朴な佇まいに惹かれ、つい、入ってみたくなるでしょう。

P1030101 現在、コラボ=collaboration(共同、協力)という言葉がよく聞かれます。しかし、実際に三者が合流するには経営面で難しいこともあるでしょうが、それを超越し、どこまでも客に優雅な空間を提供するユニークさを主眼とした構想は、女性ならではの高貴なアイディアと敬服します。

 誕生日ケーキを買うと、その場でHappy birthday to you!をピアノ演奏されるなど、これは客にとって思ってもないサプライズで嬉しさの極みとなり、いつまでも忘れない素晴らしい誕生日と記憶されるでしょう。

 このようなことは、日々忙しい現代人が求める「まことの安らぎ」であり、「まことの愛」です。スタッフの皆さん、これからも客の心を重視され、夢溢れる工房を究めてください。

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2012年11月25日 (日)

野鳥の気分か、ツリーハウス・・・ブルームーンヒル

P1030079  上越新幹線・上毛高原駅から利根川を挟んで対岸にある「ブルームーンヒル」の一角に、ご覧のツリーハウスが4棟あります。ここは群馬県北部に位置する水上町下牧です。

 目の前に大峰山の雄大な景色を望むここ一帯は高台にあり、10年ほど前に開拓して出来たと思われ、大自然の真っただ中にあります。

 たまには都会生活での積もった心の塵を払いたいものです。心身ともにリラックスできるツリーハウスは忘れかけていた子供の頃の夢を叶えてくれるでしょう。風と共に少し動くと想われるツリーハウスは、あたかも揺り籠のようで、癒しには最適と想われます。

P1030077  遠く南に連なる山が大峰山(1255m)です。標高1000メートル付近の山腹には南北300m、東西150メートルの大峰沼があり、群馬県指定天然記念物の浮島は、わが国で見られる浮島の中では最も大きく、貴重な存在といわれてます。

 来年の夏には大峰山に登り、大峰沼とモリアオガエルの繁殖地で有名な古沼を散策したいです。それまでに旅は道づれが叶うでしょうか。

 P1030072  「ブルームーンヒル」では乗馬ができます。初心者から上級者までスタッフの指導で乗れるそうです。大型ポニー種など乗馬用の馬が飼育されてます。

 私が到着するや否や、ご覧の放し飼いの大きな犬が出迎えてくれました。車の窓のところまで顔を覗かせ、私はすぐに下りられませんでした。多分、お客が到着するといつもこのように出迎えるのでしょう。

P1030087  ここへのアクセスは、関越自動車道の月夜野インター下車です。ツリーハウスに宿泊するなら、季節的には夏がいいと感じました。平地とは異なり、多分、夜間は涼しく、周囲は全くの暗闇と推測します。

P1030078  ツリーハウス周辺一帯は栗林で、ツリーハウスは樹木にしっかり固定され、安全に建てられ十分に癒されるでしょう。

P1030074  生茂る樹木の中に身をおき、動物と戯れ、いい空気の中で「人間らしく生きるとは何か」を改めて模索することは時には大切と感じます。

P1030092 帰路は、利根川沿いにある上牧の「風和の湯」に浸かり、暮れゆく晩秋を上州北部で憩いました。 

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2012年11月22日 (木)

ローマ字学習は英語の発音にはマイナスか

P1030066  一年に4回発行される「天声人語」英文対照版2012秋が本日入手できました。本屋さんで尋ねたら偶然にも本日入荷とのことでラッキーでした。記事は今年7月から9月までの天声人語を一冊にまとめ、朝日新聞国際編集部が英訳したものです。

 内容は森羅万象はもとより多岐にわたる話題、特に時事問題を扱ってるので、改めて最新の事象を読むには都合がいいです。

 各ページとも上段が日本文で下段が英文です。英文に触れることが主たる目的の私は一通り日本文を読んでから英文を読みます。この順では、日本文を読んでるとき「これを英語でどう表現するか」興味が湧きます。

P1030069 Click please!

 世界中で日本語を話す人は推定2%で、世界では日本語熱が高いといわれます。かつて、インド滞在中、日本語弁論大会を聞きに行ったことがあります。皆さん上手です。日本語を学ぶ彼らにとって和英辞典は福音のようで、賞品は「和英辞典」です。本当に嬉しそうでした。日本国内で日本語を学ぶ外国の人には、この天声人語を教材にしている人も多いらしいです。このためでしょう。漢字にはルビが振ってあります。

 彼らに負けないよう、私も一日一回は英文に触れたいです。しかし、心とは弱いもの。なかな実践できません。心に鞭打って頑張るのですが、効果もなかなか把握できません。しかし、結果は見えなくても一歩一歩前進とプラス思考でいます。

 現代はインターネットも含め英語が聞けたり読めたりする環境にあります。昔の諺通り「習うより慣れろ」で毎日practiceをめざしましょう。

 外国の書物で難しく思うことの一つは、人名、地名など固有名詞です。読めないものもでてきます。実は、このことは日本語でも同じですが、やはり、英文では戸惑います。また、学生時代に習った五文型に当てはまらないものがあるようで、現代はもっと文型があるのでしょう。

 ところで、私の目的は、あくまで、英語圏出身の人に会ったら、言いたいことが口から出るようにしたいです。このようなことから、拙い体験ではボキャブラリーを増やすことが英語学習の基本と感じてます。

 発音では、アクセントの位置、日本語にない母音や度々ある子音の連続に慣れたいものです。

 最近感じることですが、私にとって小学生時代に習ったローマ字読みの習慣が、ずっと尾を引き、英語らしい発音の邪魔をしています。いつになっても、英文を日本語の音で読んでしまう癖から抜け出せません。皆さんはいかがですか。

 その点、友人Samuel Toddさんにその存在を教わったVOA Special Englishは誠に素晴らしくDream comes true.の感がします。家に居ながら豊富な話題で、ネイティヴの発音、イントネーションがいつでも聞け、理想的な教師が身近に存在してると言えます。

 こんなことから、これからも一日一回は天声人語などを媒介にしてボキャブラリーの幅を広げ、併せて、貴重なVOA Special Englishを宝にしていきす。

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2012年11月19日 (月)

偶然は人生につきもの

073 【群馬県水上町・奈良俣ダム~坤六峠間】 

 人生で遭遇した偶然のことを振り返ってみます。

 私の祖父母は4人とも幕末の生まれで、私が生まれる遥か昔に世を去ってました。従って祖父母の味を全く知りません。

 今は亡き両親から40年程前、聞いたことを思い出すと、私の父方の祖母は明治中期では珍しく再婚とのことで、しかも、栃木県に子供を置いて来たとのことです。そのまま栃木県にいれば、父も私もこの世にいません。

 その後、同郷で400mほどの距離に住んでた私の祖父と再婚。しかし、明治の中頃の田舎では、離婚に周囲の目は厳しく、その土地には居られず、近くを流れる利根川の船着き場から、二人は当時、江戸と群馬県倉賀野を行き来してた舟に埼玉県・原道村から乗り込み、船頭に「行けるとこまで行って降ろすよう」に頼んだのでしょう。

 舟は50Kほど離れた終着港に着き、そこは見知らぬ倉賀野河岸。「もう、誰にも何にも言われないぞ」という祖父母の心境が伝わってきます。

 多分、暫くは安宿で生活したのでしょう。ようやく手に入れた家に住み、商売をはじめました。店の屋号は懐かしい故郷に由来する「原道屋」にしました。

 暫くして祖父母に子供が生まれました。それが私の父です。その後30年ほどした大正時代末に、父は隣村である木部村出身の私の母と結婚したのです。

 もし、何らかの事情で祖父母が倉賀野以外の船着き場に下船していたなら、どうなっていたでしょう。父と母とは巡り会わず、現在の私はこの世に生を受けません。

 こんなことから、私がこの世に生まれたのは全くの偶然で、ましてや、毎日当たり前のように暮らしている私の娘たちの命は偶然のまた偶然です。

068  一方、私の結婚も、職場で偶然に席が隣であったTさんの紹介ですが、実は彼の奥さまの職場に私の家内がいたのです。そんことからTさんご夫妻が私たちを会わせようと相談したのです。

 その前に、隣の席のTさんが奥様と結婚してなければ、私たちの結婚はあり得ませんでしたし、職場で私とTさんの席が離れていれば、親しく話をすることは少なく、紹介はまず無かったでしょう。

 ちょっと何かが狂えば、結婚とは相手が変わるものです。そんなことを考えると人生は誠に偶然です。先日、次女Marie Persimmon Marshの結婚式にTさんご夫妻を招待し歓談できました。もちろん、昔の偶然を感じながらです。

071  ところで、私は高校卒業後すぐ就職する予定でした。それは両親が年老いており、早く家計の手助けが必要だったのです。ですから、就職の勉強をしていました。

 高校では吹奏楽部でテナーサックスを吹いてました。そしたら、顧問教師であるH先生の目に留まったのでしょう。私に「大学へ行って音楽を専攻しなさい。」と一生懸命に、あるいは強制的と思えるほど執拗な指導を受け、それでも、置かれた環境を考えると、私は進学するつもりは毛頭ありませんでした。そして、ある晩、H先生は我家に来られ、ついに両親にアタック、強い勧めで進学を説得されました。

 今考えると、私の高校時代の進路変更は強引なH先生の方針によるもので、音楽は好きでしたが、大学進学は私の意志ではありませんでした。

 結果的に、これも偶然で、インド・カルカッタ日本人学校を皮切りに、群馬県内の高校音楽教師の道を歩み続け、人生の大半が音楽教育という予想外の職業を続けました。

 今となって振り返ると、H先生お薦めの高校音楽教師が最も適していたと思います。感謝の他はありません。先生に出会わなかったら、どんな職業に就いたでしょう。想像できません。H先生の執拗にして自信に満ちた指導のお陰で人生が思わぬ方向へ展開しました。ピアノやソプラノサックスと共にある生活も大きいです。

 人生とは考えもしないことが起こるものです。その後、我が師H先生は県立高崎高校に、教え子である私は県立前橋高校に勤務し、両校による定期戦で恩師と相見えることが毎年の楽しみになりました。

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2012年11月15日 (木)

重視したいレース鳩の立ち姿・・・健康度の判断

Photo_20211229113801 【ボルドーマーチン号直仔】   

  11月下旬ともなると、レース鳩にとっては種鳩も選手鳩も基本的な投薬の時季に差し掛かり、その後、選手鳩は舎外に個人訓練に忙しくなります。ですから、春レースが始まる前から、すでにレースは始まっているといえるでしょう。

 レース鳩の体調は外部からはあまり見え難いものです。しかし、舎外のスピードや、舎外時間、そして舎外の高度で判断できると考えます。疲れた感じで早めに降りてくるようでは何か原因があるでしょう。

 このような鳩は体内に寄生虫がいたり、消化器系統に不具合があったり、あるいは呼吸器系統が不健康の証でしょう。

 飼育者にとって体内が見えない、口を利かないことから私たち飼育者はその状況を察しなくてはなりません。

 私が、レース鳩を見る判断基準の第一は「立ち姿」です。内臓が健康であれば、止り木にとまっていても、バランスのとれた姿になると思ってます。

 翻って我々人間だって、健康な人は姿勢がいいです。姿勢の良いレース鳩では骨格が良く、筋肉が柔らかく弾力性があり、素早く反応する敏捷性があると思います。

 飼育者は年間を通じて、サルモネラ対策を施し、レース鳩特有の心肺機能のフル活動を考えると、マイコプラズマ対策は選手鳩飼育の中心と言えるでしょう。

 どこかに悪い所があれば、すぐに姿勢に出ると考えてる私は鳩舎内でも1羽1羽の調子を姿勢で判断します。消化器系統の細菌状態は糞ですぐ分かります。

【今春1羽で参加し、稚内GNを記録した連盟5位モザイク号】

 昔は錠剤の虫下しを投与したものです。年取った種鳩の中には翌朝ラーメンのように回虫が出たことがあります。これには驚きましたが、基本的には現在も変わらないでしょう。

 最近は駆虫薬を投与しても、見た目には虫がほとんど出ませんが、肉眼では見えない毛体虫(毛様虫)がかなりいると推測します。この小さな毛体虫を排出させることがレース鳩飼育の基本中の基本と考えたいです。

11月には投薬を済ませ、12月からはいよいよ本格的な春レースの訓練に臨みたいものです。

 健康なレース鳩の立ち姿は魅力があります。それは高度あり、スピードあり、1時間を超える舎外となります。飼育者は外から見えない内臓の健康度をいかに見抜けるかではないでしょうか。

 

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2012年11月12日 (月)

内モンゴルのパオに共通する登呂遺跡の住居

P1030031  先日、群馬県高崎市からAudi TT Quattro黄色を走らせ、 暫くぶりに日本平からロープウェイで久能山へ、そして登呂遺跡を訪れました。この日は良く晴れ、雪を被った富士山の雄姿を眺め、日本に生まれた幸せを感じました。

 私は歴史の中でも、特に石器時代の人々や縄文人、そして弥生人など古代人の生活様式に興味があります。大昔の一般庶民は「どんな暮らしをしていたか」、「何を食べていたか」、「どんなことに興味を持っていたか」、「何に悩んだか」、「どんなことに喜怒哀楽を感じていたか」と思いを巡らします。登呂に住んでいた弥生人の生活や精神面で現代の私たちに共通することは何であるかを知りたいです。

 例えば、弥生人の中には私のように鳩を飼い馴らす趣味の人はいたのだろうか。楽器を奏でることが好きな人はいたのだろうか。柴犬はすでに猟に使われたり、人に懐いていたのだろうか。

 初めて登呂遺跡を訪問したのは学生時代で、浜松の楽器工場見学した帰りに立ち寄りました。今回はそのとき以来で懐かしかったです。

 写真の竪穴式住居の外部や内部を見た途端、私の心は以前に訪れたことのある内モンゴルのパオに類似していると直感しました。

P1030029  それは登呂遺跡の住居が高床式でなく、地面に直接建ててる点や、特に内部が円形であることが現代の内モンゴルのパオに似ているのではないかと思います。

P1030065  建物でもう一つ似てることは、どちらも入り口が一つである点です。

【下の写真はパオで生活するご夫妻とともに記念撮影】 P1030042  食事のためや暖をとるために内部で火を燃やして出る煙は、パオでは天井に空気抜きの丸い穴【写真下】が開きます。登呂遺跡の竪穴式住居ではそれはなくても煙は屋根の隅から必然的に排出していたと推測できます。

P1030045  内モンゴルのパオが季節とともに広大な原野を移動するのは、寒さから逃れるためと、動物と人間の食料確保のためであり、一方、登呂では北方を南アルプス連山や富士山が寒さ除けの屏風となって一年中、温暖な気候が確保でき、海に近くて海産物が採れ移動の必要はなかったのでしょう。

P1030044  内モンゴルのパオを訪れたときは60度のお酒とおいしい民族料理を食べた後、上の写真の帽子を被った方から私が日本から来たことが紹介され、日本の曲を弾くように頼まれ、「津軽海峡冬景色」を弾きました。登呂遺跡の弥生人も、きっと、土笛などで音楽を奏でていたであろうと推測します。

P1030043_2  パオは集落を作るようにいくつも並んでいました。いつの日かパートナができたら一緒に内モンゴルを訪れ、現地のレース鳩愛好者と、もちろん、60度のお酒で乾杯し旧交を温めたい。

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2012年11月 8日 (木)

咀嚼は石臼で挽く感じ・・・硬いものも食べよう

P1020943 【赤城山の小沼から見た黒檜山1828m】

 本日、一旦ブログを発信してから夕刻テレビを見て知りましたが、偶然にも、今日は11月8日で【いい歯の日】です。

 常々健康のために自らできる第一のことは可能な限り原始人の食生活からヒントを得ることであり、あるいは、それに近づける工夫ではないかと考えてます。これは特に硬いものに対応できる歯になり、硬いものや繊維類を咀嚼することは腸壁に刺激を与える源と考えます。

 人間の身体は不思議もので、咀嚼により唾液が豊富に出るようになっており、その量は1日に1リットル以上といわれます。噛めば噛むほど食べ物は細かく砕かれ、分泌する唾液はたくさん出て殺菌作用があり、併せて、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸の消化器に良い作用を及ぼすと考えられます。

 現代の食生活の利点は加熱により殺菌するので、原始人の食生活より病原菌は死滅します。しかし、私たちは虫歯や歯周病に対して強かった原始人のいわば動物的な歯を見習い、生涯を通じて自分の歯で咀嚼して、食物本来の味を楽しんだり、内臓への負担を軽減したいものです。

P1020958 【自然のままである小沼から見た地蔵岳1674m】

 最近は、加工食品など、すく食べられる食品の殆どはパックに包まれ、衛生管理が行き届き、日本に生まれて本当に良かったと思うことがあります。しかし、その内容については消費者が身体に良いもの、栄養的にバランスのとれたものを選択しなくてはなりません。

 一般的に、すぐ美味しさが口いっぱいに広がるものが人気があったり、やはり甘い傾向のものが売れるようです。

 しかし、本当のおいしいさとは、咀嚼して味が滲み出てくるものです。その点から言うと、繊維類を多く含んだもの、しっかり咀嚼しなくては飲み込めないものが味や内臓に良いと思います。

P1020012  人間に飼育されてるものでなく、野生の動物には虫歯がないといわれます。歯や牙がなくては硬いものを食べたり、獲物を捕獲できません。私たちは野生の動物から学べることもあるのです。

 人間である私たちは三度三度の歯のブラッシングはもとより、常に口内の清潔を保ち、高齢になって発病しやすい肺炎の原因を取り除くべきです。

 ところで、食べ物で最も硬いものは何でしょう。割きイカも硬いですが、それにも増して軟骨です。食品の中で骨を直接食べることはあまりありません。軟骨の串焼きは顎を丈夫にし、咀嚼の習慣づけに素晴らしい食べ物と思います。

 日頃、よく噛もうといっても、実際にはその都度、咀嚼回数を数えてません。私は数えるより、【食べ物が細かくなって】自然と喉の方へ向かうことがいいと思います。しっかり噛むと満腹中枢を刺激し、肥満防止につながるともいわれ、同時に、脳への血流がよくなり、認知症予防につながるのではないでしょうか。 

 そして、最近、気づいたことの一つに【食べるときの姿勢】です。背筋が伸びてると、咀嚼の動作が自然と変わります。それは挟むように噛むだけでなく、食べ物をすり潰す動きに変わります。あたかも、穀物を石臼で挽いて粉にする感じです。英語で言うgrindです。試してみてください。これは咀嚼として素晴らしいと思います。 

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2012年11月 5日 (月)

「ベスト・テ―レン号」直仔導入・・・分離を始める

P1020995   4月に導入したヤン・テ―レン作「ベスト・テ―レン号」直仔(香山氏作)♂Bです。この鳩の直仔2羽がすでに来春のレースにスタンバイしてます。

 血統的には、以前から当舎に在舎してるボルドーマーチン号直仔B♂(写真下)が「ベスト・テ―レン号」の孫なので、今回の導入鳩の方が代が一代上です。

247   「ベスト・テ―レン号」の直仔であるボルドーマーチン号は、クラウト作翔により、ボルドーIN816Kイヤリングで9686羽中総合2位、N(ZLU)6133羽中総合優勝です。

 これから春の交配時期までおよそ3ヶ月間に、これら種鳩の健康管理を完璧にしてやることが肝心と思ってます。昔に比較し、臍切れの悪い雛は皆無ですが、栄養面では種鳩♀にはミネラルを日々切らさないことが基本と考えます。

 舎外ができない種鳩は、止まり木を高く設置したり、水浴を週2回めざし、舎内に潜む病原菌を少しでも排除するために清掃と消毒を励行すべきでしょう。

 実は、先日、レース鳩の専門獣医師である小長谷先生が当舎を来訪され、3時間ほど病気対策についてご教導をいただきました。

P1020932

P1020936  肉眼では見難い毛体虫はなかなか駆除できないようです。呼吸器対策の基本は通風も大切とのことです。当舎は窓が小さいのではないかと指摘されました。

P1020927  その他、「サルモネラ対策」こそ私は日々の管理の中核と考えるようになりました。

 ところで、当舎は11月になって、やっと種鳩を♂♀分離しました。遅過ぎることはないと考えてます。作出終了後すぐに分離しない方が、鳩の動きなどを観察すると調子がいいように見受けられます。

 餌の量と質、そして巣房を閉じれば卵はほとんど産みません。換羽がほぼ終わってから3ヶ月の分離で良いのではないでしょうか。それまでは、できるだけ鳩舎内を広くして運動しやすい環境を維持するのが健康的と思います。

 これからの冬季において、レース鳩の健康管理は「見える部分」及び体内の「見えない部分」の両面から日々対処すべきと考えるようになりました。

 実は、レース鳩月刊誌「愛鳩の友」の小長谷先生の鳩舎訪問記に当舎が掲載されるかもしれません。

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2012年11月 1日 (木)

今日は「小春日和」です。

P1020954 【赤城山・覗き岩からの紅葉】 

 先日、木枯らし1号が吹き、群馬県でも季節が急激に変化し、私は風邪気味になりました。特に就寝中は気温が下がり、風邪を引きやすいです。やがて来る冬のために新たな冬用パジャマを購入しました。肌触りが良く、温かく寝心地がいいです。これは近くのサンキで購入しましたが、本来ならば2000~3000円の布地です。ところが、何と599円です。その代わり、難ありと書かれていました。

 何【難】だろうと思って、良く見るとボタンが左側に付いています。ボタンが嵌め難いかなと一寸、迷いましたが、大切なことはボタンより温かいことが肝心なので購入を決意し、結果的に就寝中はとても温かく寝心地がいいです。安くていいものを手に入れたと思ってます。

P1020961  隣の家のミカンが色づきました。庭に果物がなる光景は穏やかなものです。私の家では花木が多く、なりものはザクロと柿だけです。柿は不作でした。なりものは楽しみが増し、将来は2~3本の果物を植えようと考えてます。記念樹になればいいです。

 何の記念樹かって、それは追々発表いたします。

 ところで、今日のように晩秋の時季に気圧配置がゆるみ、大陸からの移動性高気圧が日本列島をすっぽり包み、まるで春を思わせるような穏やかな日を「小春日和」というようです。

 ですから、2月~3月の温かな初春を言うのではなく、昔から11月頃の温暖な日を「小春日和」=Indian summerと言ってきたようです。

 太陽太陰暦(旧暦の)の10月は神無月と呼ばれ、小春はその異名です。現在の太陽暦ではおよそ11月に当ります。昔からこの時季は一時的に冬型の気圧配置がゆるみ、移動性高気圧に覆われ、温かな日があったのでしょう。晩秋なのに春がつくのはおもしろいです。

 逆に、5月末に麦が黄色くなる頃を「麦秋」というのもおもしろいですね。

825 【吉井町・牛伏山山頂よりの景色】

 一方、テレビの天気予報では時々、5月のよく晴れた日を「今日は皐月晴れでした。」という放送が流れることがあります。しかし、「皐月晴れ」の皐月は本来、旧暦の5月なので、現在のおよそ6月を指します。

 ですから「皐月晴れ」とは「梅雨の晴れ間」を指すのではないでしょうか。現在の5月で晴れの日は「五月晴れ」(ごがつばれ)というのが正しいでしょう。

 このように、旧暦のいろいろの名残を現在の太陽暦でも、その日付のまま使っていることがあり、不都合が生じてます。

 例えば、七夕は旧暦の7月7日の夕刻の月の満ち欠け状態を表すので、東京のように現在の7月7日に行うのは昔と時季がかなりずれ、梅雨の最中で彦星と織姫星はまず見えません。旧七夕の日は現在では8月で、毎年必ず「先勝」と決まってます。男女の出会いは先勝がいいのでしょうか。

 また、ひなまつりは3月3日ですが、これも本来は旧暦の3月3日ですから、現在の4月で桃が咲く頃です。旧ひなまつりの日は子供の幸せを求め、必ず「大安」と決まってます。 

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