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2012年11月15日 (木)

重視したいレース鳩の立ち姿・・・健康度の判断

Photo_20211229113801 【ボルドーマーチン号直仔】   

  11月下旬ともなると、レース鳩にとっては種鳩も選手鳩も基本的な投薬の時季に差し掛かり、その後、選手鳩は舎外に個人訓練に忙しくなります。ですから、春レースが始まる前から、すでにレースは始まっているといえるでしょう。

 レース鳩の体調は外部からはあまり見え難いものです。しかし、舎外のスピードや、舎外時間、そして舎外の高度で判断できると考えます。疲れた感じで早めに降りてくるようでは何か原因があるでしょう。

 このような鳩は体内に寄生虫がいたり、消化器系統に不具合があったり、あるいは呼吸器系統が不健康の証でしょう。

 飼育者にとって体内が見えない、口を利かないことから私たち飼育者はその状況を察しなくてはなりません。

 私が、レース鳩を見る判断基準の第一は「立ち姿」です。内臓が健康であれば、止り木にとまっていても、バランスのとれた姿になると思ってます。

 翻って我々人間だって、健康な人は姿勢がいいです。姿勢の良いレース鳩では骨格が良く、筋肉が柔らかく弾力性があり、素早く反応する敏捷性があると思います。

 飼育者は年間を通じて、サルモネラ対策を施し、レース鳩特有の心肺機能のフル活動を考えると、マイコプラズマ対策は選手鳩飼育の中心と言えるでしょう。

 どこかに悪い所があれば、すぐに姿勢に出ると考えてる私は鳩舎内でも1羽1羽の調子を姿勢で判断します。消化器系統の細菌状態は糞ですぐ分かります。

【今春1羽で参加し、稚内GNを記録した連盟5位モザイク号】

 昔は錠剤の虫下しを投与したものです。年取った種鳩の中には翌朝ラーメンのように回虫が出たことがあります。これには驚きましたが、基本的には現在も変わらないでしょう。

 最近は駆虫薬を投与しても、見た目には虫がほとんど出ませんが、肉眼では見えない毛体虫(毛様虫)がかなりいると推測します。この小さな毛体虫を排出させることがレース鳩飼育の基本中の基本と考えたいです。

11月には投薬を済ませ、12月からはいよいよ本格的な春レースの訓練に臨みたいものです。

 健康なレース鳩の立ち姿は魅力があります。それは高度あり、スピードあり、1時間を超える舎外となります。飼育者は外から見えない内臓の健康度をいかに見抜けるかではないでしょうか。

 

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