スチール号にはランボー号孫・・・来春の交配
【04バルセロナIN総合優勝ランボー号孫・・・ピジョンクレージー鳩舎作・Persimmon Marsh Loft種鳩】
いよいよ来春の交配を考える時季になりました。同時に個人訓練や合同訓練、そしてレースも始まることから、レースマンにとって、これからは多忙であっても充実したシーズンがやってきます。
レース鳩の飼育では「作出」と「競翔」の二つの作業があるので、両面に均等に力を注ぐ必要があります。作出の目的は近未来のレーサーを作ることであっても、時には種を作ることも必要です。
一般的に交配時期は日照時間が長くなる節分を目安にし、孵化が3月上旬です。このため種鳩の健康管理について12月及び1月は気が抜けません。特に12月には毛体虫の駆除や、サルモネラなど体内の殺菌、その他一連の投薬を終了し、1月は交配直前であることから、夜間、寒過ぎないよう留意し、種鳩の体調をベストに仕上げたいものです。
健康度について、私は外観からの立ち姿や、糞の硬さで判断します。緩いときは腸内を殺菌し改善させます。また、羽根の艶、そして体調を示す機敏な動作、凝視する目の安定度などです。
餌については、交配直前では栄養価の高いものを与えても、1月いっぱいは繊維類を中心とし、特に♀は太りすぎないよう時には手に持って確認が必要と思います。特に下腹部に脂が付き過ぎると作出にマイナスとなります。1番仔で失敗は許されません。
【Persimmon Marsh Loft代表種鳩スチール号♂】
スチール号は12才であっても、1000K記録しただけのことがあるのか、糞の状態から判断して、内臓が丈夫なのでしょう。現在でも若々しいです。来春は上記の若いランボー号孫を交配予定です。
一般論として長距離系の交配について、できれば♂は記録鳩であることが望ましく、♀は記録鳩でなくても、長距離血統の裏付けがあればいいと考えられます。
その点、ランボー号孫は先祖にランボー号をはじめ、ミス・バルセロナ号、へ―レン号などバルセロナチャンピオンがおり、それらのひ孫に当たり、当舎としては珍しく長距離系の交配条件に合致してます。
稚内を記録した鳩は貴重です。当舎では暫くぶりで、モザイク号の延べ飛翔距離は4000キロ。これ以上は猛禽による怪我の心配があり、種として第二の人(鳩)生を歩ませ、子孫に稚内を委ねます。特に、モザイク号の父方の祖母は林祐和氏作翔「GNⅢ号」で稚内を3回記録しており、血統的に長距離タイプといえるでしょう。
モザイク号との交配鳩♀は以前に導入したブロウェル作翔「ネナ号♀」直仔を予定してます。父方はオルハン・ミラ号、スーパーイヤリング号など長距離系です。
来春は、長距離系と短距離系をはっきり区別して交配し、短距離系は短距離系同士の交配をめざし中距離まで狙います。短距離系2ペアーは今春と同じ配合で行きます。
ところで、選手鳩と異なり、常に鳩舎内にいる種の健康増進は、日光浴ができる構造にしたり、止り木の位置を高くしたり、水浴は週2回をめざしたいです。鉱物飼料は一種類でなく、鳩が選べるように種類を多くするといいと考えてます。
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