世界へ羽ばたく先生
先日、群馬ロイヤルホテルで開催された在外教育施設派遣教員壮行会にOBとして出席しました。平成25年度の任国はフィリピン(マニラ日本人学校)、インドネシア(クアラルンプール日本人学校)、マレーシア(コタキナバル日本人学校)2名、オーストラリア(シドニー日本人学校)、中国(大連日本人学校)の5ヶ国に6名の先生が派遣されます。
日本から遠く離れ海外で生活してる日本人子弟の教育のために派遣される先生方にとって、気候、食事、風土、言語、宗教など異なる環境での3年間の学校業務と生活はきっと充実する日々になることでしょう。
学習活動を通して、子供たちと触れ合う日本人学校での業務が第一ですが、休日などは「何でも見てやる」「何でも体験してやる」の意気込みで生活されると、海外生活がより豊かなものとなり、後々の国際理解教育にプラスになると考えられます。
平素の学習活動を通じて、ぜひ、将来、世界で活躍できる日本人の育成をめざしてほしいです。
これからの時代はグローバルな環境にあって、堂々と自らの意見が言える人物が求められます。正しい日本語習得と共に、語学に秀でることは国際社会では必要不可欠です。
滞在は千載一遇の機会なので、現地の言葉を使って生活される姿が子供たちにプラスに影響すると思われます。それには現地の方々との交流が効果的です。
拙い経験では、カルカッタ(現・コルカタ)滞在中、刺激の多い日々故に、日本のことを忘れてくる現象がありました。当時は現在の派遣制度と異なり、学校を卒業するや否やの赴任だったので、すべてが初めてのことでした。
初月給は日本円でなくルピーで受け取り、教えることも初めて、親元を離れたことも初めて、インド料理も、ヒンディー語を聞くのも、インド音楽を聞くのも、インド女性と友達になったことも、何もかも初めてで正に別世界に漂う青年教師でした。
今回の先生方の任国は多くが赤道近くや南半球であることから、日本と緯度がかなり違います。結果的に天体の動きには目を見張るものがあるでしょう。太陽や月が北側を通過するもの素晴らしい体験で、北極星が見えなかったり、オリオン座がほぼ真上なったり、南十字星はもちろん、シリウスに次ぐ明るさと言われる有名な恒星「カノープス」を見られるとは日本人として幸せなことです。
ところで、私が担任した当時の児童は現在、商社に勤務し、海外が仕事場で、まさにcosmopolitan=国際人と言えます。日本人学校の児童生徒は将来、海外で活躍する可能性が高いです。
赴任する先生は、気候と食事の違いから健康に留意され、ぜひ「国際理解教育の最先端にいる誇り」を胸に約1000日間、新天地である海外日本人学校でのご活躍を祈念いたします。
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