寒冷のため例年より1ヶ月遅く交配・・・レース鳩
当地・群馬県も低温の日々が続き、レース鳩の交配を3月1日に行いました。例年は立春開けの交配でしたが、ずいぶん待ちました。それでも季節は三寒四温を繰返し、日照時間が伸びてるためでしょう。♂がグーグー鳴き始め動作を観察すると、すでに気配は交配の時季に到達しているようです。
年末から最近まで、交配の組み合わせを考えてました。主眼は、長距離系(700K~1000K)には長距離系を、短距離系(200K~400K)には短距離系を交配し、中距離500K~600Kは両系統に頑張ってもらいます。
当舎では「スチール号」の直仔や孫が多いので、近親になりやすく気を付けてますが、余り近くなければいいとしました。今回はスチール号の「孫×直仔」及び「曾孫×直仔」の組み合わせがあります。それほど近い近親ではないので選手鳩として作出します。
ウィキペディアによると、【競走馬では4代前祖先(6.25%の血量)と3代前祖先(12.5%の血量)が共通の馬となる場合「4×3のインブリード」といい。そのときの血量は6.25%+12.5%=18.75%となり、これをとくに”奇跡の血量”と呼ぶ。】といわれてます。
レース鳩ではだいぶ薄い近親ですが、代が下がったら実践する価値があります。あるチャンピオン鳩の曾孫(孫の子)と玄孫(孫の孫)で交配します。
巣房の決め方は昨年♂が使った巣房を同じ♂に使わせると楽に決まります。♀も昨年の巣房を忘れずにいるものです。元の巣房に戻るようであれば、べニアで以前の巣房を一時的に隠すと効果があります。そして幾度も出入りを繰り返せば新たな巣房に愛着が生まれます。
飼育者は交配したら【2~3日間はよく観察】し、確実に巣房を覚えさせるよう教え込まなくてはなりません。さもないと大混乱に陥り、ひどい場合は大切な卵を割ることにつながります。
当舎の巣房の配列は3段5列です。5列は幅があるので、ご覧のように途中に仕切りをつけてあります。これで「2と3」や「7と8」は間違いません。また、巣房に馴らすには順番に馴らします。
閉じてある巣房は中で待機中です。これを交互に行い、離れた巣房の入口を次第に開けていきます。この方法で3日もすれば全部が己の巣房に愛着を持ち産卵まで混乱することはありません。
これは北側の巣房です。左側の巣房の中は巣皿が高い位置にあります。この方法はお薦めです。四角の木の枠に巣皿がはまっているだけです。巣皿が落ちたことはありません。
理由は巣皿の底が乾くためであり、巣皿の底に吸血虫が住みつくことが予防できます。巣皿の下に板があると、どこから来るのか吸血虫が入ります。
それでは主な長距離系5交配を記します。
1、モザイク号(稚内記録連盟5位)×香山氏作ネナ号(バルセロナ・ペルピニャン上位記録)直仔
2、ランボー号(04年バルセロナIN総合優勝)2重近親・ミスバルセロナ号(バルセロナIN総合優勝2重近親・バルセロナアルド号(バルセロナIN総合優勝)の集大成ピジョンクレ―ジ―鳩舎作×香山氏作デ・ヨング89号(バルセロナ・ベルピナン上位)孫・スチール号孫
3、ベストテ―レン号直仔×スチール号近親系
4、ボルドーマーチン号直仔×スチール号直仔
5、ブラックサハリン号孫×スチール号直仔
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