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2013年4月

2013年4月29日 (月)

ワクワクする期待感につなげたい第二の人生

P1030639 【亡父の植えた八重桜】

 昨年9月発表の総務省統計局によると、終戦直後に生を受けた「団塊の世代」が65歳に達し始め、65歳以上の人口は3000万人を超え、総人口に占める割合は24.1%で過去最高となり、ほぼ4人に1人が65歳以上の高齢者となってます。

 高齢者にとっては、若いとき以上に健康維持と経済安定が大きな二つの車輪であっても、同時に毎日の生活における「心の充実」が明るい暮らしに結びつくと考えます。

 一方、私の周囲でも、圧倒的に女性を中心に一人暮らしを余儀なくされている方が多く見受けられます。男性の一人暮らしは比較的少ないと想われますが、そういう私は男性で一人暮らしです。そんな状況でも、何か期待感があればこそ「元気に生きられる」ものと実感してます。

P1030548 【源平しだれ桃】

 「心の充実」とは人それぞれです。例えば、家庭菜園による収穫の喜びや、料理の腕前など実益を伴うものから、写真撮影の楽しさ、美術観賞、絵画や書道に打ち込んでの発表、音楽鑑賞、ピアノやギターなど楽器演奏と発表、中低山の登山、サイクリングなどスポーツの上達、犬など動物飼育、野鳥観察、草花庭園づくり、花木の世話と研究、温泉巡りや新たな地への旅行、歴史探訪、語学学習、ドライブなどは、その人にとって喜びや生甲斐につながり、充実した時間になります。

 これらはどれも最初は初歩から次第に本格化し、より高度へと挑戦があるもので、成績が上がるとそれが励みとなり、いっそう集中する気持ちが生まれます。このように好きなことに集中したり、時間を忘れ没頭できることが実は「心の充実」と言えるのではないでしょうか。

P1030668【薄紫ツツジ】

 拙いブログでは季節柄もあり、最近、花木の開花をアップしてます。花木を育て良く開花させることは私には「充実」につながってます。来年はもっときれいに咲かせようと張合いが出て、再び頑張る力が湧いてきます。

 「咲かないのか」とがっかりしてた赤紫の藤が、「夏における蔓の剪定法一つを知っただけ」で数年ぶりで今春200個も開花したときは夢のようで、失望から工夫へ、そして歓喜へ至りました。やっと、剪定方が分かり益々きれいな花を咲かせる期待感に変わっています。植物を育てることは反省や創意工夫が必要で諦めてはならないことを藤から教わりました。

P1030671 ところで、高齢化社会での健康維持の基本は「運動と食事」が中心で、薬は補助的にしたいものです。自らの気持ち次第で出来ることは週1回スポーツで汗をかくことです。これは大切な新陳代謝=metabolismになります。

 食事は「朝食中心主義」が健康的と考えます。夕食は「種類は多くても量を少なくすること」が基本で、これにより翌朝の朝食が待遠しくなることにつながります。

 経済では、「アベノミクス」は以前に比較して未だ円高です。より円安へ向かい、1ドル120円を期待し、経済状況から目を放さないようにしたいものです。

「健康維持の運動」、「経済安定の研究」、「好きなことに集中」は高齢化社会を生きる「三本柱」と言えそうです。

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2013年4月25日 (木)

山岳の木陰で咲いてるような細葉日本シャクナゲ

P1030659  日本シャクナゲの咲き方に派手さはなく、(私のように?)とても控えめで眺めていて心が落ち着きます。きっと古来よりずっと日本の山岳で咲き続け自然環境に馴染んでいるのでしょう。

 我が群馬県の山々には、温泉地・草津白根山付近や、活火山・浅間山近辺、また、西上州上野村近辺に日本シャクナゲが群生し、草津温泉ではシャクナゲ祭りがあり、若き日に訪れたことが思い出されます。

 日本シャクナゲは平地でも良く咲きますが、気を付けるべき幾つかの徹底したい育て方があるように感じます。

 その第一に場所は半日陰です。特に夏の直射日光を嫌い、また、暑い西日も葉が萎れます。大きな木の木陰がいいです。

P1050094 【拡大してご覧ください。】

 その第二は水はけがよい場所を好みます。植えるときの注意として深植えにならないようにします。水はけがよいことの反面、矛盾するかのごとく乾燥が嫌いで毎日の灌水は不可欠です。

 第三は強い肥料は絶対に与えてはなりません。特に鶏糞は枯れることがあります。春と秋に油粕を与えればいいと思います。

 写真は細葉日本シャクナゲです。名前の通り、一般の日本シャクナゲより葉が細いことが特徴ですぐ分かります。今後も埼玉県・花園花木流通センターや、前橋農協花木センターを時々訪れ、日本シャクナゲの良い品種を探したいと思います。

 気に入った植木との出会いは、人との出会いに似てるので、頻繁にあちこち出掛けてみなくてはいい出会いがありません。

P1030663【Click please!】

 先日ブログで取り上げた赤紫の藤は今を盛りに香りも発散してます。私の名前の最後の漢字は日本男性では稀ですが、「香」です。私に相応しい植物でしょうか。

 このため熊蜂のように大きい蜂が蜜を吸いにやってきます。人間にはあまり感じなくても、おそらくこの香りが遠方の蜂を惹きつけるのでしょう。 ホバリングしながら上手に花弁から次の花弁へと移動していく様は、その轟音からして物凄いエネルギーを体内に秘めてるように感じます。

 それにしても、これまた藤ほど水を必要とする植物は珍しいです。これから夏に向かうので暑さ対策は不可欠です。写真のように鉢植えの場合、水不足で葉が萎れることがしばしばです。

 すでに横に大きくなりましたが、もう少し背が高くなったら庭植えにします。藤は花が下に咲くので、幹そのものにある程度の高さが必要です。

P1030664  庭先から玄関まで、大きなし敷石がS字状に並んでます。今回、その両側にドウダンツツジを移植したので、少し庭の雰囲気が変わりました。その一角に赤紫の藤もあります。近くの方はお茶を飲みにいらしてください。もう一度、UPした葉細シャクナゲの花をご覧ください。

P1030666 【Click please!】

 純真可憐。これからも色あせない日本シャクナゲの品種を探し回り、シャクナゲ園の雰囲気を持つ庭づくりをめざします。

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2013年4月22日 (月)

1000K期待できるか【ランボー号の直仔×孫】

P1030643 【抱卵中のValue pigeon鳩舎作♂ランボー号の直仔×孫】

 当舎でも、1番仔の雛が巣皿から出て、親鳩は2番仔の抱卵を始めてます。2番仔の孵化は5月上旬です。寂しかった鳩舎内も次第に家族が増えつつあり、健康な雛に育てることは飼育者の責務と思ってます。

 雛育成のポイントは1日3回を目安に餌を与えるべきと思います。それが不可能の場合は朝2食分与えれば大丈夫です。与え過ぎると結果的にトウモロコシを残します。トウモロコシは良い肉を作ると考えられるので、しっかり食べさせたいです。

 雛の発育では【餌を与え過ぎず、不足せず】は飼育者の腕と言えます。軽くて強靭な鳩が目標です。

 鉱物飼料については【毎日新しいもの】に取り替え、塩土、レッドストーン、ミネビタンなど切らさないようにし、飲水器は見た目はきれいでも病原菌の伝染原因になると考えられ、時折、殺菌消毒し、朝夕2回は新鮮で冷たい水に取り替えてます。

 写真上の鳩は鳩友Value pigeon鳩舎(ピジョンクレージー氏)作で、昨秋に導入なったものです。血統は04年バルセロナIN1100K24913羽中総合優勝・銘鳩ランボー号直仔(香山鳩舎作)×同孫(一文字鳩舎作)による♂鳩で、スチール号亡き後、今後の当舎長距離系の要になることを期待してます。年齢は若干10ヶ月と未来は長く、毎年・交配♀を多面的に考えることになります。

P1030240【今春の交配♀鳩】

 これが香山鳩舎作で上記鳩の交配鳩♀灰胡麻刺です。血統的に1000K5796羽中総合優勝スチール号の孫であり、同時にデ・ヨング89号(ペルピニャンIN25471羽中総合5位及びバルセロナN7567羽中総合26位)の孫であり、同時にSGN号GN267羽中総合2位の孫に当ります。

 先日のブログで述べた通り、今秋、「北海道デカ橋鳩舎」へ贈る長距離鳩は鳩の出来次第により、あるいは、こちらの系統になる可能性もあります。いずれにしても、長距離タイプの特質を備えた鳩ということです。私の判断基準の一つは立ち姿にあります。

 「稚内モザイク号交配」の系統と「ランボー号交配の系統」と、合計しておそらく10羽は生まれるので、できればデカ橋さんに今秋・東京出張の折に上越新幹線で1時間のPersimmon Marsh Loftを訪問していただき、雛を見てセレクトいただくこともいいと考えてます。

 もちろん、その晩は高崎駅前「どんどん」で上州の地酒を酌み交わし、心ゆくまで鳩談義を望んでます。

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2013年4月18日 (木)

八重桜は樹形を考え、少々の剪定が必要

P1030629 【画像はすべてDouble clickしてください。】

 6年間咲かなかった赤紫の藤がおよそ200個ほどの房を持って開花してます。如何にしても咲かなかった理由は試行錯誤を繰返し体験を通して判明です。赤紫の藤は珍しいでしょう。個人の庭で見ることはあまりありません。未だ鉢植えなので、今後は直植えの予定で大きくなりそうな気配なので場所の選定をしてます。先ず、鑑賞しすい所で、ある程度高い位置に植え、恰もステージに登場したかのように幹のスタイルも見やすいことがポイントと思ってます。

P1030627  毎年、藤が咲かず私と同じ体験を持つ方にお伝えします。開花方法は次の通りです。

1、年間を通じて日当たりのよい所で育てる。

2、年間を通じて水を欠かしてはなりません。特に夏は朝夕たっぷり与えます。

3、伸びた蔓はそのままにしてはならず、20㎝前後で切り落とします。

4、鉢植えの場合は根の成長を考え大きな鉢を使う。

P1030631  こちらは亡父の遺作である八重桜です。一般的な八重桜はもっと赤に近いですが、こちらは極めて薄いピンクと白色が混ざって咲いてます。なぜこのように2色になるのか神秘です。あたかも、サクランボのように枝から垂れ下がってます。近年は近くに多くの植物を植えたので、それに与えた水が八重桜の根にも浸み渡ったのでしょう。かなり大きく育ってます。

 それにしても薄いピンクの花弁の初々しさは例えようもありません。多くの植物にとって水ほど大切な栄養素はないのでしょう。。

P1030639  ところで、一般論として「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と昔から剪定法の格言があります。梅は剪定してもまた幹や枝から新芽が出て良い花、良い実がなります。しかし、桜は切ってもそこから新芽が出ないです。桜は自然に任せた方が樹形が整うことを言ってるのでしょう。また、桜を切ると切り口が腐りやすいです。

 しかし、私は八重桜に関しては、この格言通りでなくていいと思います。それは写真のように目の前に枝が垂れ下がり、一つ一つの花を味わうには少々剪定して樹形を工夫する必要があります。上に向かう枝を切って、枝が横に、あるいは下に向かうように工夫すると八重の花弁が目の前に垂れ下がり、とても味わい深いものになります。梢の枝を切り詰めると枝は次第に横に広がるでしょう。なお、切り詰めたら腐らぬようペイストを塗ります。 

P1030636  これは常夏つつじです。20年ほど前に手に入れましたが、ツツジが大きくなるには20年・30年単位のようです。1昨年違うものを手に入れましたが、夏の猛暑で枯れました。

 それにしても、数年間ずっと咲かなかった赤紫の藤が今春は見事に咲き嬉しいです。成せば成るは本当です。いよいよ、ゆっくりした私の人生も開花に向かうのでしょうか。毎日、肉体トレーニングを続け、一日一汗を実行、そして脳が錆び付かないよう進取なことに刺激を求めてます。

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2013年4月15日 (月)

北海道「デカ橋鳩舎」へ贈れる鳩が生まれるか

P1030232_2 【当舎作翔モザイク号】

 今春は作出に力を注いでます。ペアー数は15番ほどで、写真のモザイク号♂は昨春・稚内GNを記録したので今春から長距離種鳩として昇格し、この度、正式に配合してすでに直仔が2羽孵化してます。

 長距離を目的とした配合には♂が実際に1000K飛んでいることが望ましく、♀は長距離の血統的裏付けが必要といわれます。

P1030620 【モザイク号×ネナ号直仔ペアー】 

 未だ会えぬ友人「デカ橋鳩舎さん」に、このペアーにより今春生まれる予定の直仔6羽の中から自信作を秋に贈りたいと考えてます。

 血統的にモザイク号は稚内3年連続翔破した林氏(弟)作「GN3」の孫であり、父は、はと鳩舎作翔・羽幌900K記録鳩「ホープGN号」であり、同時に当舎代表鳩であった「スチール号」の孫でもあります。はと鳩舎命名による「ホープGN号は、その名の通り、直仔が稚内を飛んだので命名者のレース鳩に対する勘は素晴らしいです。

 写真右の交配♀BC(香山氏作)の血統は下記の通りです。

P1030626 【クリック拡大てください。】

 若でモントバーン900K総合優勝スーパーイヤリングの孫であり、母ネナ号はバルセロナ1287K及びペルピニャン1129キロを翔破したオランダの鳩です。特に両親の系統にそれぞれ総合優勝がいます。このため、BC♀は長距離交配鳩として血統は備わってるといえるでしょう。

 すでに生まれた1番仔は未だ小さいですが、1羽は父と同じくモザイクです。現在・鉱物飼料としてベルギー製を、そしてレッドストーンを多めに与え、巣箱内にも時折、餌の補充をしてます。

P1030615  ご覧のように巣皿が床に接触してないので、暖かくなっても吸血虫の発生は殆どなく、巣皿の底も湿気ません。巣皿が動かぬよう簡単にビスで留めてあります。また、鳩舎の窓全体は蚊の侵入をシャットアウトする防護網を張り巡らしてあります。

P1030624  果たして、当舎で生まれた鳩がデカ橋鳩舎で種鳩として活躍し、その仔がレースで本州南部を飛び立ち、親の故郷である群馬県西部近くをかすめ、北緯43度の北広島まで飛翔するでしょうか。まるで物語のようですが、「事実は小説よりも奇なり」で実現させたいものです。

 尚、モザイク号が稚内GN直前に参加した北吉原700Kグランプリの放鳩時に、デカ橋さんが遠方より、立会に来て下さったことはずっと忘れません。そのとき、モザイク号はデカ橋さんの目の前で群馬へ向けて飛び出し、その後、稚内から帰還したのですから不思議な縁です。今回はその返礼としてモザイク号の直仔作出に頑張ってます。 

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2013年4月11日 (木)

生命をバトンタッチしてた先代・枝垂れ桃の不思議

340 【庭で25年間咲き続けた大きな枝垂れ花桃】

 今年の4月12日は旧暦で3月3日に当ります。旧暦の3月3日は女の子の成長を毎年、大安にして祝ってました。これについて六曜では旧3月1日が先負から始まるので3日は大安になります。

 六曜をおさらいすると、日々の順は「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」と覚えておくと理解しやすいです。そして、旧1月と7月は先勝で始まり、2月と8月は友引で始まり、以下、3月9月は先負から、4月10月は仏滅から、5月10月は大安から、6月12月は赤口から始まると決まってます。おそらく昔の中国から伝わって来たのではないかと推測します。

 このことから旧暦では、釈迦の生まれた4月8日は必ず大安であり、中秋の名月の「十五夜」は必ず仏滅になり、「七夕」7月7日は先勝、「桃の節句」3月3日は必ず大安と決まっており、西の空に三日月が出ます。現行の暦4月12日の夕刻に西の空をご覧ください。

 私の家でも、ご覧の大きな「枝垂れ桃」が旧暦の桃の節句前後によく開花しました。しかし、一昨年の開花を最後に寿命が終わり誠に残念なことになり、25年間本当に楽しませてくれました。枯れた桃は寿命と諦め、それ以来、私は他の樹木の世話に専念と気持ちを切り替えました。

 ところが、生命とは不思議です。この大きな「枝垂れ花桃」の木は、近くに2本の子孫を残してることを昨年秋に発見しました。同じ築山に幹のしっかりした子供が育っているには驚きました。自らは死しても「生命のバトンタッチ」をきちんとしていたのです。

P1030600  小さくても枝ぶりは親にそっくりです。幹も太くしっかりしてます。今年は2才で「桃栗3年柿8年」と言う通り、果たして来春は花を咲かせるでしょうか。

 高さ1メートル程でも樹形を堂々と見せつけ、樹勢に将来性が感じられます。現在は毎日水を与えてます、若葉は密集しており、この夏を通して大きくなる気配です。親のように大きくなるには30~40年はかかるでしょう。

 今後の私は、「枝垂れ桃」二世の成長した姿を見る目標ができました。「枝垂れ桃」二世の成長と共に、自らも健康に努め、身体全体の筋肉を維持・増進に努める張合いが生まれました。

 「枝垂れ桃」二世は2本あるので、今1本は梅雨になったら離れたところに移植します。育てるポイントは余り肥料を施さず、朝晩の水やりを日課にします。運良く井戸水を十分に与えられるので責任ある仕事が一つ生まれました。

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2013年4月 8日 (月)

倉賀野の七不思議・・・巳年にお開帳の安楽寺

P1030577  厳室の扉は12年に一度・巳年のみに開かれ、釈迦の誕生日といわれる本日4月8日に12年ぶりに薬師七仏のご尊像を参拝してきました。私は今後3回は拝めるようにと誓いました。

 巳年を迎えた本年は第106回目のお開帳といわれ、単純に106×12と計算しても第1回目は1272年前に遡ることになります。これは西暦741年となり、奈良時代の聖武天皇の時代に当ることから倉賀野の歴史の中でも最も古い仏像と推測できます。

P1030581  安楽寺古墳内の洞窟の壁面ある七仏薬師は天平九年、行基菩薩28才のとき、一夜のうちに刻まれたという秘仏と伝えられます。

 行基菩薩については、奈良時代の僧で、諸国をめぐり、架橋、築堤など社会事業を行い、民衆を教化し、聖武天皇の帰依を受け、東大寺・国分寺の造営に尽力したと伝えられる人物です。

 奈良東大寺を造営した行基が倉賀野に来て、安楽寺石室内で一夜のうちに七仏を刻んだとは驚き以外の何物でもなく、おそらく中仙道経由で来たのであろうか。

 安楽寺の歴史をひも解くと、過去二回の火災に見舞われ、悉く焼失するも、厳室内の秘仏は無事で、それは鎌倉時代の弘長2年、及び室町時代の永禄7年と伝えられます。

 私が子供の頃、12年間閉めたままの厳室を開けるとアオダイショウがいたと聞いたことがあります。これは古墳の奥深さから充分考えられることです。今回、拝観の機会を逸した方は12年後、巳年4月8日に参拝できます。

P1030580 【石室の入り口】

 ところで、4月8日は釈迦の誕生日ということで、安楽寺でも参拝者に甘茶が振る舞われました。昔は本堂の釈迦像に甘茶をかけた記憶があります。

P1030587 【石室を覆う古墳】

 前述の通り、本年は106回目のお開帳として巌室の扉を開き、ご尊像・七仏薬師如来に詣でることができましたが、4月8日とはわが国で長く続いた旧暦の名残と推測できます。このため、本来の4月8日は現在の5月に当り、今年は5月17日が旧灌仏です。

 カレンダーを見ると5月17日は「大安」になってます。このことから倉賀野薬師寺で毎年行われる花祭り、及び巳年のみに行われた「お開帳」は必ず大安であったことになります。

 明治6年に暦が旧暦【太陽太陰暦】から現行の【太陽暦】に移行しても、4月8日という日がそのまま引き継がれたので、現在ではこの日が大安とは限らなくなりました。今年が大安なのはたまたまです。

 ところで、若き日、インドのカルカッタ日本人学校に勤務してるとき、休暇にブダガヤに旅しました。ここはビハ―ル州ブッダのガヤという町です。お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いたといわれる寺院に詣でたときの光景は今でも脳裏に焼き付いてます。

450pxmahabodhitemple 【ブダガヤ大菩提寺】ウィキペディアより

 それはチベット人など多くの仏教徒が、仏前で、うつ伏せになった状態で手足を真っすぐに伸ばし、その後、起立して合掌し、再びうつ伏せになる動作を幾度となく繰り返していました。これは「五体投地」というもので今思うと108回だったのかもしれませんが、真剣な表情での念仏中に回数を訊ねる勇気は私にありませんでした。

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2013年4月 4日 (木)

6年ぶり蕾をつけた「赤紫」の藤・・・開花はもうすぐ

Dscf0161_1  これは6年前に埼玉県花園のグリーンセンターで見つけ、色が珍しいことから気に入って購入した赤紫の藤です。一般的に青紫の藤が多い中、この色は貴重と思い、それ以来、大切に育てましたが、どうしたことか、翌年から一向に花が咲きません。

 購入以来、一年中、鉢植えのまま外で育てました。夏季には葉が萎れ枯れる寸前になったこともあり、慌てて水を与えたら事無きを得ましたが、水がたくさん必要ということを藤から教わりました。

 その後は花が咲くようにと個形の油粕を与え、翌春の開花を期待しても、嘲笑うかの如く花芽はつきません。いろいろ本で調べても、的確な答えに出合いませんでしたが、それでも諦めずに手をかけ続けましたが、結局、5年間の長きに亘り咲きませんでした。

 ご存じの通り、藤は五月頃より蔓が四方八方にたくさん出ます。長いものは1m以上になり、この蔓をまとめて束にして縛っておいたりしましたが、例年の如く、春になると芽は付いてますが、それは、いわゆる葉芽になるものばかりでした。

 近所に藤の育て方を知ってる人もいないので、【試行錯誤として、昨年の5月から秋にかけて伸びてきた蔓を今度は20~30センチほどで切り落としました。】

 さあ、蔓に関しては例年と異なる方法を採りました。かなりの変化です。また、例年、半日陰の所にあったことから、思い切り、直射日光が当たる場所へ移動をしました。なお、植木鉢を変え、木製の大きな樽のようなものに植え替え、特に夏季は毎日、朝夕たくさんの水を与えました。

P1030566  そしたら何と、今春の3月になり、今までと芽の様子が違うのです。例年より大きくなり、これは花芽ではないかと期待していたところ、概算200個ほどの蕾であることが判明し、ついに待ちに待った開花が期待できることになりました。赤紫でこんなにたくさん咲いたら、見事な咲きぶりでしょう。現在は1日1日、期待とともに膨らむ蕾です。

 やはり、【蔓の剪定法が藤を咲かせる根本であった】ようです。

 昨春以降、おそらく50本くらい出た蔓を次から次へと切っては毎日水を与えたことから、木そのものが大きくなり、エネルギーが中に蓄積したようで、それが爆発するかの如く花芽になりました。

 こんなことから拙い体験ですが、藤を咲かせる第一のポイントは新緑の頃から伸び始める蔓をすべて20~30㎝ほどで切ることです。第二に、陽の当る所で育て、第三に夏季に水をたっぷり与え続けることです。

P1030564  このようにやっとのことで辿り着いた藤の咲かせ方を胸に、今後ずっと育てます。今では枝周り直径2mほど、高さ1.5mで、かなり成長しました。今春咲き終えたら良い場所を見つけて直植えにしようと思います。

 赤紫の藤は、家庭の庭では珍しい品種なので大きく成長させ、赤紫の素晴らしい色合いと香りを楽しみ、近所の人たちに鑑賞してもらいたいと思います。

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2013年4月 1日 (月)

中央中等教育学校オーケストラの序曲1812年 ・・・・・降雪の場面に感銘・・・・・

P1030550【Click please!】

 3月31日は「耳にいい」の語呂合わせから「オーケストラの日」。また、平成24年度の最後の日であり、学生にとって翌日から学年が進級する日で、社会人にとっても転出入があり、人それぞれが歴史の節目の日でもあります。

 演奏会場である群馬音楽センター前には、今まさに満開の桜花が今年度・最後の、また、5年生にとっては最終の中央中等オーケストラ演奏会を祝福しているように見えます。

 半年前からコントラバス奏者である部長さんと、オーボエ奏者である副部長さんから次回はボロディンの2番、及びチャイコフスキーの「1812年」を予定との知らせに、ロシア音楽に興味を持つ私の心はワクワクし始めました。

 ボロディンと言えば「中央アジアの平原にて」や「ダッタン人の踊り」がすぐ思い浮かぶメロディーでロシア五人組の一人。チャスコフスキーは「悲愴」や「白鳥の湖」で日本人に親しみやすい作曲家です。中央中等オケがこのような大作曲家の作品に発信的に挑戦する姿に、この学校の心の豊かさ、及び、芸術を愛好する人間教育を感じざるをえません。

 教育方針として、年2回の定期演奏会を無料にしている点に他校は見習うべきでしょう。コンクールで成績を上げるとチケットの値段を上げる学校もあり、どうしたことでしょう。教育とはかけ離れてます。これでは生徒は本来の音楽美の追求より、切符の販売ノルマに力を入れなければならない本末転倒があります。群馬県立中央中等教育学校は誠に卓越した教育的配慮がなされていると思います。

P1030552 【高崎市が音楽の街であるシンボル電話ボックス】

 演奏はまず、オーケストラの楽員100名の多さに、そして、本格的シンフォニックな響きに心を打たれました。この人数は平素の個人練習やパート別練習、そして全体合奏の場所にかなりの工夫が必要で、これは嬉しい悲鳴と想われます。

P1030554  今回の演奏について感想をすべてメモしました。拙いブログですが、馴染みの深い1812年を記します。

 会場が静まり返ったところでのロシア正教会聖歌を序奏とし、これを奏でるビオラ・チェロの重奏は、特に音程に難しさがあったことでしょうが、悲壮感漂うロシア的響きに集中していることが充分感じられ、この曲の持つ全体像を予言してました。これから戦争が始まるロシア国民の不安を暗示してるかのごとくに聴こえ、暗雲に包まれ当時のロシア国民の悲痛な覚悟が会場に漂い、素晴らしい序奏でした。嵐の前の緊迫と予断を許さない暗雲を醸し出しました。

 チャイコフスキーは1840年に生を受け、この曲は1880年頃の作曲と言われ、「年代的に1812年より68年後」ということになります。これは丁度、わが国が先の大戦から現在まで経過した年月に相当します。

 チャイコフスキー自身は1812年の戦争について、もちろん身に覚えがなく、私たちが近代日本史を学び68年前を知ったことと同じです。

 ところで、この曲においてナポレオン率いる数十万人のフランス軍は、ロシアへの侵攻を表わすのに「ラ・マルセイエーズ」のテーマのみを用いてます。一方、ロシア軍を表わすのに数々のロシア民謡を取り入れ、平和を取り戻したく往時を懐かしむもの、そしてロシア国民の現実に迫った悲壮感を表現してます。

 演奏では、哀愁味を主導するパーカッションの民族舞曲的リズムは大変に魅力がありました。これに乗りフルートやオーボエの悲痛にして時々ユーモアある表現、また、勝利寸前では昔の帝政ロシア国歌がチューバ・トロンボーン・低音弦楽器群で強力に奏されるなど描写表現は遺憾なく聴き手に伝わりました。

 チャイコフスキーがロシア人であることから曲の中では圧倒的にロシアの優勢が支配しており、もしかして現代フランス人でも、この音楽には多少の抵抗があるかも知れません。

 曲は急緩を交互に次第に盛り上がり、管楽器群と弦楽器群による壮絶な掛け合い、それは戦況有利な面と、時折、聞こえる不利に陥る面が交互に現れ、一進一退の移り変わりが上手く表現されてました。私の友人バトリック先生指揮のもと、両軍の描写がありありと瞼に浮かびました。

 特に、トランペット・ホルンによる「ラ・マルセイエーズの断片的テーマ」は力強いものから、敗戦的気運の濃い戦況まで明確に伝わり、対比が素晴らしいです。今回の演奏で、特に目立ったものとしてパーカッション群の的確なテンポと歯切れよいリズム、そして、低音トロンボーンのよく響き渡る音色に感銘です。それは全体を包み込む音色を奏し感銘しました。なかんずく、1st violinに代表される優美にして哀しい表情には中高生を超越してる演奏表現を感じました。

Dscf0085 【群馬音楽センター隣のSymphony Road】

 この曲の圧巻は後半にあり、それは平素、体験しない酷寒の地において、しかも食糧不足での戦いを強いられフランス軍が敗退を余儀なくされるところです。

 チャイコフスキーは、数十万のフランス軍兵士を困窮に追い込む場面で、もの凄い降雪を連想させる「連続的八分音符による下降音階」をこれでもかと繰り返す手法を用い、逆に酷寒を味方にするロシア軍を表現し、ついに圧勝を表わす帝政ロシア国歌と、国民の喜びを表わすロシア正教会の聖歌、そして教会の鐘を鳴り響かせました。

 中央中等オーケストラの演奏は自然の猛威を、3拍子の中にあって2拍子的な「連続八分音符の下降」をより効果的に奏し、観客の私たちまでを酷寒のロシアの降雪の中に佇む気持ちにさせました。最後に、大砲の音を応援団の大太鼓を交えたところに工夫があり、ロシアが勝利した歴史的1812年の音楽は終わりました。

 今回の定演を最後に5年生は引退と聞いていますが、本当にお疲れ様でした。オーケストラ部で名曲に取り組んだ数々の体験は、皆さんのこれからの精神生活に誠に貴重です。今後も、安易に流れない充実した人生を追求する人物へ邁進していくものと確信しています。

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