高齢でも筋肉をつけ、いかに柔軟な脳が持てるか
近年から今年1月にかけ4回の不整脈手術を受け、80才にして標高8848mのエヴェレストに登頂した三浦雄一郎さんの偉業には驚きの他はありません。事前の厳しい肉体鍛錬と周到な計画、そして何より強靭な精神が「最高齢にして最高峰」という偉業を成し遂げられたのでしょう。
登りでは、半日仕事の方針でトレッキングを開始、今までの半分の速さでゆっくり歩き、身体を高度に慣らし、無理しないことを徹底、30分に1度は水を飲み、【心拍数の変動に合わせて歩くペースを調整した】と伝えられます。
平地の3分の1程度といわれる酸素量の頂上に、酸素マスクを外して1時間ほど滞在したとのことで、ヒマラヤ一帯の峰々を眼下にし、束の間であっても標高世界一を堪能され、どれ程か達成感を味わえたことでしょう。
彼曰く、下山が予想を超えて厳しく、危険な状況であった。頂上で酸素マスクを外していたことから酸素不足となり、足がふにゃふにゃの状態でよく歩けなかった。過酷な状態にあって「何としても生きて帰りたかった」の言葉が胸を打ちます。
彼の強靭なチャレンジ精神に比較したら、私の努力はその1パーセントにも満たないかもしれない。今回の偉業によって、彼の肉体鍛練への努力に一歩でも近づきたいと考えるようになりました。
今後の高齢化社会においては、一般人では、いつまでも足腰が丈夫であって内臓が健康であること。高齢になると、まず足腰から弱くなり、それが元でいっそう運動不足という悪循環に陥ります。
週に1回は行ってる高崎市文化スポーツ振興財団のトレーニングルームは室温と湿度が快適に保たれ、いつもトレーニングしやすい状態にあり、このような室内環境に管理される職員の方々の情熱が伝わります。
トレーニング中、窓から見える長野新幹線のスピードに爽快さを感じ、樹木も多く、環境はとても良く、後は自ら肉体鍛錬するのみですが、実際には持久力の欠如から楽な方へと向いてしまうひ弱な私があります。
それを克服するために、最近は重量の重い方から次第に軽い方へと順序を変えてます。だんだん重たくすると参ってしまうので、少しずつ軽くしてます。そうすると長続きするものです。
例えば、大胸筋を鍛える下のマシーンでは、初めに50Kを10回小休止10回、次が45K、40Kというふうにすると気持ちが楽で、筋肉は疲労してくるのでこの方法も意味があるでしょう。常に意識して動きに呼吸のリズムを合わせます。
最近は上のマシーンに挑戦し、大胸筋を意識します。
有名なルーの法則【筋肉は使わずにいるとしだいに細くなり萎縮を起こす。一方、適度に使用していると太くなり肥大する。過度に使いすぎると障害を起こして戻らなくなる。】を頭に入れます。
これにより「鍛えた筋肉は落ちても鍛練で再び戻る」ように感じます。落ちては鍛え、落ちては鍛えて次第に発達するでしょう。これを20分ほどして、途中の休憩後、疲労が抜けてから再度行うと力が出るものです。
これはグリップを握って手前に引くマシーンです。動きはボート漕ぎに似てますが、ボートのように身体全体では引かず、あくまで、腕の力のみで引きます。
どうしたわけか、私には最重量の83Kを連続10回引けます。あるいは他の筋肉に比較し後背筋があるのかもしれません。他のマシ―ンでは最重量は上がらず、半分ほどです。
昔は筋トレは若い人がやるもので、年をとったら筋トレは関係ないと思っていたものです。ところが、「年齢が増してこそ」ロコモ対策から、筋トレの必要性を認識します。
「筋肉をつける」と共に、精神も次第に頑なになりやすいことから「いかに柔軟な頭脳を持つか」は高齢化社会を生き抜く上で基本的な術と考えてます。
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