梅雨時のレース鳩飼育は作出、掃除、馴致で多忙
【Value pigeon鳩舎作ランボー号の直仔×孫による近親 】
写真の鳩は12年生まれの♂で自己主張が強く、毎日の観察で頼もしさを感じます。長距離の種として期待の1羽です。現在、6羽目の雛を育てていても疲労してる様子は見受けられません。
こちらは昨年度・東日本稚内GN1039Kを記録し、連盟5位になったモザイク号♂で、ご覧のように3番仔を育雛中です。この鳩は飼い主に対して従順で、捕まえるとき逃げません。
今後はランボー号系とモザイク号の2羽を軸に長距離系の作出に努めますが、交配雌との相性もあるので、血統的裏付けのある♀のセレクトが必要となってます。2羽とも若いのでいろいろ交配を試みます。モザイク号にも6羽目の雛が誕生しており、この中から北海道・デカ橋鳩舎に1羽行くことになってます。
昨年、モザイク号が稚内帰還後の6月に誕生した♀です。種用に作出したのですが、適当な♂がいなくて今春は種として使いませんでした。母はブラックサハリン号孫なので、今後、長距離系として期待する1羽です。目は鋭く、立ち姿は安定してます。
立ち姿の良いのは身体全体の重力のバランスが釣り合ってると考えられ、長距離でも疲労が蓄積せず、長時間の飛翔に適してると考えます。この他、スチール号直仔8羽も、すべて若いので暫く作出できます。
ところで、タイトルの如くレース鳩飼育は1年中、休みなしです。レースが終わった現在の6月は特に忙しいです。それは雛の作出が最終段階にあり、誕生した雛たちを選手鳩鳩舎に馴致する作業があり、これには神経を使うものです。
鳩舎に馴らすには特に最初の日が肝心で、鳩を驚かせることがあってはなりません。鳩は大きな音に敏感に反応し、高く飛び上ると戻れないことが起こるからです。
最初の日は鳩舎の周囲のみで入舎を覚えさせます。初馴致はどんよりした曇りの日が好都合です。生後35日目から40日目であればあまり飛べず、また、下に落ちることもなく、チャンスです。鳩はこれより成長してからも鳩舎に馴れるものですが、成長してしまうと最初から飛び過ぎることになり、戻れないことが起こりやすいです。また、どんよりした天候の日は猛禽の襲来が少ないです。
レース鳩の天敵は大空ではハヤブサ、鷹など猛禽類で、地上では猫です。鳩舎内ではイタチや蛇の侵入があり、蛇は生まれて間もない雛を狙って、網など狭い穴から侵入します。住宅街でも出没するので油断はなりません。そのほか、蚊の侵入も鳩の健康を害するので、細かな網を窓に張り巡らすと防げます。・・・【写真1番目参照】
梅雨期の管理では、鳩舎内が湿気やすいので育雛中の巣房を中心に乾燥状態を保つことです。巣房内の掃除はまめに行ない、雛の健康のために巣皿の底を常に乾燥させてやりたいものです。当舎では写真の上から2番目のように工夫してます。
また、餌については、トウモロコシを中心にカビが生えやすく、梅雨の晴れ間の天日干しは効果があると考えます。梅雨時にあって鉱物飼料の中でもレッドストーンは整腸に有効と感じてます。
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