倉賀野小学校・校歌は極めて秀でたメロディー
半世紀ほど前に倉賀野小学校を卒業し、現在も倉賀野町に住んでいることから私はボランティア―活動に取り組み、倉小児童の登下校の安全を期して、時々1時間ほどグループで通学路を巡回してます。
また、年に数回行われる集団下校にも参加してます。これは全校児童が地区別に幾つかの集団に分かれ、列を組んで一緒に帰宅する訓練です。この集団訓練をしておけば、いざというとき効率良く慌てず、無事に帰宅できることにつながります。一方、私たちはこれらの機会を通して、子供たちと触れ合うチャンスに恵まれてます。
しかし、この集団下校の光景を目のあたりにすると、本当に少子化なのだろうかと思うほど、たくさんの子供たちの数に驚かされても、国全体では減少しつつあるのでしょう。
ところで、歴史をひも解くと、現在の倉小校歌は中村孝也作詞、井上武士作曲によるもので昭和9年に制定され、その後、歌詞のみ現代用語に改められたものが現在、歌われてます。
一方、私が倉小のときは、どういう訳かこの校歌を一度も教わりませんでした。おそらく当時の歌詞が原詩であったことから、子供たちに難解だったのではないかと考えられます。その代わりに、何かの式典の折、校歌として歌った思い出の歌があります。
それは「赤城の山に春霞」の歌詞で始まる歌で今でも覚えてます。おそらく明治・大正時代に倉小校歌として歌われた昔の校歌ではないかと推測します。
写真は体育館が完成した頃の音楽教育の表れでしょうか。体育館の外壁の周囲には校歌の音符が一周して掲げられ、大変に珍しい光景です。一般的には校歌の歌詞が掲げられることはあっても、楽譜をこのように体育館の外壁にめぐらす学校は稀で希少価値があります。このアイディアは画期的で倉小教育に芸術的な崇高さが窺えます。
へ長調4分の4は子供たちの声域に適し、旋律は「チューリップ」「うみ」を作曲した群馬が誇る作曲家・井上武士であることから倉小のために気持ちを込めて素晴らしいメロディーを創作したことが感じ取れます。私はすべての小学校の校歌を存じてませんが、倉小の校歌のメロディーは多くの小学校の中で抜きん出てるでしょう。それは芸術性に非常に富んだ旋律だからです。
その原因の一つに「ドレミファソラシド」をすべてを使わない日本的音階で出来ていることが考えられます。具体的には音階の「シ」の音=実音Eの音が省かれてます。これが私たち日本人に歌いやすい理由の一つと思われます。
ところで、私は一人暮らしであることから家には倉小の子供はいませんが、倉賀野で生まれ、倉小を卒業し、倉賀野で育ったことから暫くは後輩の登下校の交通安全に、地域の一員としてしっかり巡回し、未来輝く子供たちの逞しい成長を期して、これからもパトロールを頑張ります。
« 梅雨時のレース鳩飼育は作出、掃除、馴致で多忙 | トップページ | ドレーク海峡の不思議 »
「倉賀野小学校」カテゴリの記事
- 午後、倉賀野小学校の通学路をパトロール(2024.10.10)
- 倉賀野小児童の交通安全を願い、通学路で「声掛け運動」(2024.04.22)
- パトロールを頑張ります。(2023.09.14)
- 倉賀野小学校の下校指導に意義を見出す(2022.12.19)
- 未来ある 児童の安全 大人が手本示すべき(2021.05.24)
本当に幅広く活動されているんですね。
今のご時世(人の考え方や風潮)に逆行する素晴らしい活動の日々ですね。カッキーさんの前向きで、素晴らしい考え方や行動思想はどこから湧き出てくるのでしょうか?きっと生まれ持った力もさることながら、周囲(ご家族や友人等)の環境も素晴らしかったのでしょうね。
一日として無駄な日(時間)を過ごしていないカッキーさんには只々感心することのみです。
投稿: INOUE | 2013年6月26日 (水) 15時18分
INOUEさんへ
コメント有難うございます。私は毎日無駄な時間を過ごしています。しかし、無駄の中から結構新たな発見があるように感じます。
小さな大横綱「千代の富士」の言葉に「土俵でいろいろのことをやってみると勝機が生まれる」というのがあります。
また、同時通訳者「鳥飼久美子」さんの英語勉強法で、いろいろやって自分に最も合った学習方法を発見する」というのがあります。
私はお二人の言葉に感銘していろいろ行ってるかもしれません。それによって、生甲斐や思わぬ喜びが見つかるのではないかと思ってます。
今後も、アクセスとコメントをお待ちしています。高崎市カッキー
投稿: カッキー | 2013年6月27日 (木) 07時56分
カッキー先生、倉小の記述を読ませていただきました。歴史の重みをあらためて感じました。また、先生をはじめ、地域の皆様の見守ってくださる多くの目があって、はじめて子どもたちが安心して学校に通えることにも、あらためて深く感謝申し上げます。
ところで、帰国以来一度もギリシャには行っていません。現地で生まれた二男が大学生になったら訪問してみようと思います。
カッキ―先生、今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。
投稿: 在外の後輩より | 2013年7月 2日 (火) 13時05分
在外先生へ
何かの縁があって、再度お目にかかれ幸甚に存じます。私は、以前から壮行会を欠席したことがないので、もういいかなと感じてますが、多くの海外体験者の先生方に知っていただいてるので、つい出席して楽しんでしまってます。
私の家は倉小から5分程度の郵便局の北西の近くです。お時間がありましたら、どうぞお寄りください。場所がわからなければ、鳩を飼っている家と言えばすぐわかります。それにしてもギリシャ生まれの息子さんとは大変に珍しいことですね。
投稿: カッキー | 2013年7月 2日 (火) 13時43分