19才のシンクロ号♂に血が入る
昨年は1羽の雛も作出出来なかったシンクロ号に今年は3番仔でやっと血が入り、2羽の雛が生まれてます。1回目と2回目の卵は無精卵でした。脚環は10年ほど前に外しましたが、血統書は取ってあります。シンクロの羽色はアメリカ・フランクキタ鳩舎のブラックイーグル系から来てます。若々しさは飼い主に似てるのでしょうか。
東日本チャンピオンレース放鳩日の翌日、私は仕事で職場を抜けられず、当時は手動記録器のため打刻は帰宅後の夕方6時頃でした。何時に帰還したかは謎となってます。
シンクロ号の毛並みは「シルクタッチ」のため肌触りは珍しい感触です。なぜ長寿なのか、理由は思い当たらなくとも内臓が健康なことは確かでしょう。写真は近年撮影したものです。私はレース鳩の健康度については脚の踏ん張りや、全身の姿勢で判断することから、シンクロ号の姿勢は良いように感じます。時折、舎外に出します。
ところで、私たちがレース鳩から学ぶことは無いとは言えないでしょう。このように長寿で血が入り、しかも、長距離を記録している鳩はあまりいないので健康長寿の秘訣を教わりたくとも話してくれません。神経質でないことは確かです。ウーウー鳴いたり余分な動作はしません。健康だからこそ、羽幌~高崎間930K翔破でき、19才にして血が入ると考えられます。
この世に生まれてくるレース鳩のおよそ半数は猛禽類の犠牲となって生後1年以内に生命が尽きることや、優勝した鳩でも次のレースで未帰還となることもあり長命とは限らない点を考えると、シンクロ号の日頃の動作、生活習慣から人間が学ぶことはあるように感じてます。
一方、こちらが交配鳩で灰の♀です。こちらも今年10才の老鳩です。6月になって今年初めての雛を温めてます。作出者は日本鳩界で著名な茨城県・高塚久雄鳩舎です。父は高塚鳩舎作翔「稚内ブルー号」=02年東日本稚内GN総合3位で、母方の祖母は96年同稚内GN当日総合優勝「ミラクルクィーン号」です。血統としては長距離系で当舎としては貴重な血です。
この餌は生後2週間までを目安に与えてる仔鳩用の餌で、豆と小粒主体です。色がくすんで見えるのはベルギー輸入「ミネビタン」を塗しているからです。仔鳩の成長にとって「ビタミンとミネラル」は大切な栄養素と考え、餌に塗すことが効果的な与え方と思います。2週間を過ぎたらトウモロコシの入った混合飼料に変えます。
このペアは来年は血が入らない可能性があるため、今回生まれた雛2羽は長距離として、しかも、シルクタッチの可能性が高いので種に残す予定です。仔鳩のとき、ビタミンとミネラルを多めに摂取させ、レース鳩として強靭な内臓と骨格を期待したい。
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