樹勢が良くなり、色濃くなったサルスベリ
今夏、サルスベリが初めて一輪開花したのは7月3日でした。それから10日経過し、八分咲きになりました。枝によっては全体が蕾ののままであるので、中国語で百日紅(パイリーホン)と書くように10月初旬まで咲き続けるとなると、夏本番中はずっと燃えるようなサルスベリの健康的な姿と色彩が観賞できます。少々頭でっかちなので、昨年は群馬・高崎を通過した台風で傾いてしまい、開花が一ヶ月遅れましたが、今年は台風が来なかったので、順調に生育してます。
サルスベリの原生地は中国南部といわれ、七世紀ごろ、当時の隋や唐との交流によって日本にもたらされたのではないかと推測できます。
サルスベリの樹勢が良くなる方法で私が気をつけてることは三つです。
その1は、根元の周囲を直径1m程のクレーターのようにし、水が十分溜まるようにしてます。幸い近くに井戸水が出るので、時々は写真のように水を入れます。いっぱいになっても、五分ほどで引けてしまい、やはり水が必要と感じます。その効果が出てか、例年より色鮮やかで濃いです。
その2は、一般的にサルスベリは虫に強い植物といわれますが、大きい樹木となると幹の中に小さい蟻の通路や部屋ができており、入り口は小さくても、中は予想を超えて広いようです。時々は細い管がついてる殺虫スプレーで高いところの穴から液を入れると中間部の穴から液体が出てくることがあり、かなりやられていることが想像できます。
このことから、このサルスベリもご多分に洩れず、樹皮に結構多くの小さい穴が開いているので、その穴から小さな蟻が出入りしてます。小さい蟻は大木をも枯らすことがあります。以前に大きなしだれ桃がありましたが、蟻にやられて朽ちてしまいました。
蟻対策で何か良い方法はないかと考えた末、ガムテープの粘りのある面を表にして幹と枝の一部に巻き付けると効果があることに気づきました。サルスベリは表面が凸凹してないので、すぐに巻けます。開いてる穴は樹木用ペイストで塞ぎます。
その3は、毎年、枝を丸坊主に剪定することは樹形美を損なうように感じます。花木の美しさは「色彩と樹形」にあると思います。桑の棒のようにぐんぐん伸びて開花させる場合が多いですが、サルスベリは自然のままの枝振りや樹形に安らぎが漂います。
一方、肥料は遠まわしに油粕の粉を施します。まだまだ若いサルスベリですが、購入時よりもかなり成長しました。
サルスベリの良さは花の少ない夏季に咲き続けることで、庭にポイントが生じます。これからも、時々灌水し、前の道を通る人や来客に観賞していただきたいので、蟻対策、水遣りを中心に年間を通じて強健で美しい樹形を目標にします。
暑い夏であっても、敷石に水を撒いたり、樹木に水を与えたりする作業は環境が潤って楽しいものです。
樹木と同様、自分自身も「筋肉をつけたり、骨の生育」のため、肉体に適度な負荷を与え、夏は水分補給を忘れず、積極的な気持ちで過ごしましょう。
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