触ると瞬時に葉が閉じる「オジギソウ」の不思議
葉が「ねむの木」に似てる「オジギソウ」=mimosaを育て観察してますが、他の植物に見られない不思議なことは「触ると瞬時に葉が閉じ、枝が垂れ下がる」ことです。
この行動はまるで動物が反応するかの如くで、紀元前アレクサンダー王や昆虫記で有名なファーブル、そして進化論のダーウィンも興味を持ったといわれる植物です。
「ねむのき」と同様、「オジギソウ」は夜になると、触らなくても葉が閉じ(就眠運動)、その上、枝まで下がり萎れて見えます。
不思議な反応ですが、環境が変化してもこの行動するようです。触るだけでなく、水や雨に当っても、息を吹きかけても葉が閉じることから、英語では繊細な植物という意味でsensitive plantとも表現されるようです。
指で触ると、その葉だけが閉じ、他の葉は閉じません。5分ほどすると再び開きます。
「なぜ、このような動きをするか」について、私の推測では、鳥や野性動物から身を守るためではないかと考えます。しかも、すべて閉じると「棘のような様相」になるので、やはり身を守るためという印象を強くします。次の写真は手ですべてを触ってみました。
どうしたことでしょう。先程の生き生きした姿からは想像できないでしょう。瞬時に萎れます。この瞬時に反応する動きはまるで動物のようです。
他の植物では、殆ど、このような行動をとらないように見えても、実は結構あるかもしれません。すべては危険を察知し、生命を維持するためであったり、子孫を繁栄のためではないかと推測できます。
植物学者の研究によると、触ると葉が閉じる「オジギソウ」のメカニズムは、触ったことにより電気が通じ、枝の付け根に溜まってる水が抜ける仕組みで、それにより枝が垂れ、葉が閉じるらしいです。
「ねむの木」も夜間は葉を閉じる就眠運動します。就眠運動ではオジギソウの場合も同様で、推測の域を脱しませんが、夜間に葉から出る水分の蒸発を防ぐためや、動物の食害から身を守るためではないかと考えます。この神秘な動きについては、もっと研究したいと思います。
「オジギソウ」の原産地はブラジルや南アフリカといわれ、日本へは江戸時代にオランダ船で持ち込まれたらしいです。「オジギソウ」をもう少し大きく成長させ観察を続けます。
« 樹勢が良くなり、色濃くなったサルスベリ | トップページ | ・・・高塚鳩舎の偉業・・・史上初・東日本稚内GNと東日本CHを制す »
「植物の生態」カテゴリの記事
- 土を破って芽を出す「水仙」の生命力(2025.03.08)
- 啓蟄について復習です。(2025.03.05)
- 枝垂れレンギョウの不思議な世代交代(2024.12.26)
- サルスベリの不思議な生態(2024.10.16)
- 種が零れて生えた「サルスベリ」の子供・・・成長を見守る(2024.09.13)
コメント
« 樹勢が良くなり、色濃くなったサルスベリ | トップページ | ・・・高塚鳩舎の偉業・・・史上初・東日本稚内GNと東日本CHを制す »
こんばんは!先週hamanakoさんのブログでも群馬のオフ会の様子が掲載されていました。
カッキー鳩舎のGN5位、スチール号直仔など掴んだと載ってました。
こちらは再開と言っても20年ぶりで一年生のようなものです。
気づいた事などがありましたら遠慮なくご指導ください。
宜しくお願いします。
投稿: kazu | 2013年7月19日 (金) 21時06分
kazuさんへ
アクセスとコメント有難うございます。
仰せの通り、14日の日曜日に浜名湖さんが来舎され、夜は、はとさん、ビジョンクレージーさんと4人でオフ会をし、レース鳩を通じて遠方の方ともお会いでき、とても充実しました。
お住まいが花巻市とお聞きし、震災で大変だったことが窺えます。拙いブログでは鳩のほか多くのカテゴリーに挑戦してます。
妻に先立たれ一人暮らしのため、生活が寂しいですが、その分いろいろのことをして過ごしています。娘が二人いますが、独立してます。
投稿: カッキー | 2013年7月20日 (土) 00時28分