« 2013年7月 | トップページ | 2013年9月 »

2013年8月

2013年8月29日 (木)

逝く夏を惜しむ赤城山へ・・・By Audi TT Quattro

P1040209 Click please!

 群馬県の中央に聳える赤城山(1828m)へドライブに行きました。写真の手前は有名な「覚満渕」で、この水は小沼からの水脈と考えられているようです。遠くの沼が「大沼」で、鳥居峠の高い位置から眺めた光景です。今回、車で大沼を一周しました。

 樹木は未だ緑ですが、鳥居峠付近の標高はおよそ1400mであることから、温度は下界より10度ほど低く、気圧に関しては下界より150hPaほど低いと考えられ、何とはなしに身体が楽に感じます。

 鳥居峠は風の通り道であることから体感気温はより低く感じました。ここから見る東側の絶景はお薦めです。

P1040205  画像をクリックしてください。遠望の街並みは桐生、太田方面です。昔は下からここへケーブルカーが登ってきたそうですが、現在はその形跡のみです。

P1040207 鳥居峠から見た栃木県方面の山並みです。これを見ると山とは地球の皺ですね。

 一方、以前は地蔵岳へもロープウェイがありましたが、現在はありません。利用者が少なく採算が合わないのでしょう。現在、地蔵岳へは徒歩で登る方法のみですが、却って、足の鍛錬になり、小沼方面からは登山道が整備されました。山頂での四方は絶景の最たるものです。

P1040218 地蔵岳(1674m)山頂に立つマイクロウェーブ中継地です。 この塔は群馬県各地や埼玉県方面から遠く見えます。

 赤城山系の中でも、特に自然がそのまま残ってるのは小沼(1450m)ではないでしょうか。周囲に建物は一切なく、200mほど離れたところに駐車場とトイレがあるだけです。

P1040217  40分ほどで小沼一周できます。小沼を見ながら林の中の小径が散策でき、四季を通じて静けさを満喫できます。前回は友人Samuel Toddさんと紅葉の時季に一周し、その色彩的光景は心に焼き付いてます。

 以前に近所の方々と正月登山で近くの長七郎山に登りましたが、このとき小沼は全面氷結してました。荒涼たる小沼は人を寄せ付けない原始時代を想わせる佇まいでした。大昔の噴火によるカルデラ湖と推測できます。

P1040220 【赤城山系最高峰・黒桧山1828mと駒ヶ岳】

  ところで、愛車Audi TT Quattroは今回オートマでなくマニュアルで登坂しました。オートマでも難はなくとも、登りのカーブの連続はマニュアル3で轟音と共に進みます。これはかつて26万K(地球6周半)乗った117クーペを彷彿させる懐かしいもの。外気が涼しく標高1000m付近から窓を開け、エンジン音は一層快い響きとなり、雰囲気はまるで若者のよう。

Dscf0047  ところで、先程も触れましたが、高度と気圧の関係は温度によっても異なっても、およそ、1000m登ると100ヘクトパスカル下がるようです。多少、血圧が高めの私は快適に感じました。下の写真は標高1450mの小沼で飲み、栓をしっかりしてそのまま家で写真を撮ったペットボトルです。下界は気圧が高い証明です。このまま、再度登れば元の形になるでしょう。

P1040223  一方、気温に関しては1500m登れば約10℃下がり、比例して3000mでは20℃下がることから、この関係を頭に入れ、遭難を未然に防ぎたいものです。

 冬季は下界でも低温のことから、高山の気温は夜間~日の出直前で尚に下がり、マイナス20℃~30℃も起こりうることです。人間は低温には弱い動物です。高度と共に予想以上に下がる「気圧」と「気温」を知っておきたいものです。

| | コメント (0)

2013年8月26日 (月)

レース鳩飼育者の健康を考える

Photo_20210217151201

【アルカディア式展望台 Click please!】
 
  本格的なレース鳩飼育者は愛鳩家というより、結果を求める云わば勝負師であることから、レース鳩の健康管理については人一倍の力を持っており、未然に病鳩を出さなぬ予防はもちろん、あるいは、それ以上に「鳩の状態を上げる」工夫をするものです。
  
 血統とともに、選手鳩の管理はレースの最たるもので、その術はいわば門外不出なことが多く、血統は明かしても、必勝法はなかなか明かせない実情があるものです。

 同様に、レースとレースの間に行う個人訓練の放鳩地についても秘密裏に行われることが多く、レース放鳩地から直線に近い帰還経路のみならず、レース帰還時における他地区や他鳩舎との「分岐点」を考慮します。このためには個人訓練でなく、3鳩舎ほどで合同訓練を実施し、互いに分岐点から別れ、直線的に自鳩舎へ帰還させる工夫をしています。

   
 餌については、レース時は2週間のスケジュールで内容や量を決め、これらも長距離レースに勝利した場合など結果を出せば、苦労してレース事前に知り得た術を、やすやす人には言えないでしょう。あるいは、これがレース常勝の最大の楽しみかもしれません。
 
 一方、種鳩については、現在、休養と換羽の真っ最中であることから、選手鳩とは異なる管理となり、来春の交配が上手くいくよう健康管理に勤しみ、8月から11月にかけて、「換羽をきれいに仕上げる」飼育を徹底したいものです。工夫はいろいろ考えられます。一般的に、左の餌は「分離用」で、右は「混合飼料」です。画像をクリックしてください。
 
 種鳩に対しては「必要な栄養素を堅持しつつ」、更に、雌を太らせないことが肝心であっても、つい、餌の量を増やしがちになります。時々は「数羽の雌を手に持って確認し」塩梅を見ながらの給餌です。
 
 このようにレース鳩飼育者は勝負師であることから、レース結果に対し血眼になる余り、それ以外の重要なこと、つまり「飼育者自身の健康」、そして「人間関係の大切さ」を見落とすことが起こり得ると考えられます。
 
 勝負のみに走り過ぎると、案外、人間としての重大なことが等閑になりやすく、つまり、「勝負が第一」、「飼育者の健康が第二」、「人間関係の大切さが第三」ということに陥りやすい傾向です。
 
  ところで、レース中は掃除をしない強豪もいます。これも一つの大きなテクニックと考えられます。しかし、掃除をしても、しなくても、飼育者は鳩舎内に浮遊してる埃を毎日吸い込んでる事実があります。これが飼育者の健康に「害はあっても、益はない」盲点です。欧米の鳩舎には煙突が見られます。舎内の熱を逃がすことが主眼であっても、防塵対策にもなるでしょう。 
 
 一般的に、多くの人は50才を過ぎた辺りから腰を痛めやすいもので、水浴の盥運びや、放鳩籠を鳩舎から出したり、車やコンテナへの積み下ろし等は腰を痛めやすく、多くを飼育してる場合、その可能性はより大です。
 
 もちろん、鳩舎によっては持寄りなどで腰を痛めない工夫をしてる人もいます。やはり、健康であってこそのレース鳩飼育であることを自覚されてます。レースにかける意気込みと共に、自らの健康を損なわない作業法や飼育法を工夫すべきでしょう。
 
 その第一点は、鳩舎に入る場合、埃をシャットアウトする「防塵マスクの着用」です。また、作業後は「うがいと手洗いの励行」です。埃は細かく目に見えないので、どうしても曖昧になりやすいです。レース鳩飼育者のかかりやすい病魔は肺疾患です。こうなったら鳩飼育を断念せざるを得ません。大好きなレース鳩をいつまでも飼育し、楽しいレースに参加するためには自らの衛生に最も注意を払わなくてはなりません。
 
  その第二点は、水浴作業や、掃除、放鳩籠運搬において、前屈みは厳禁です。重いものを持ちながらの前屈みは腰を痛めます。腰を痛めるとQOL【生活全般の質】が低下します。レース鳩飼育から、一つでも二つでも、健康を害する要素を取り除いてレース鳩飼育を楽しみたいものです。
 
 高齢で亡くなる死因の多くは肺炎といわれ、防塵対策の必要性を肝に銘じて飼育したいものです。
  

| | コメント (2)

2013年8月22日 (木)

健康増進は自然の中で鍛える・・・筋トレは補助

P1040120 【赤城自然園】

 プロスキーヤー・三浦雄一郎さんのエヴェレスト登頂成功は多くの高齢者に「自分だってまだまだ鍛える余地が十分にあるのではないか」と、「やる気を起こさせ」今までにない影響を与えているでしょう。80才にして富士山山頂より5000m以上高い世界最高峰の征服は、多くの高齢者にどれ程か、前向きな姿勢を促してるか計り知れません。

 一般的に60~70代になると、今更、身体を鍛えるより、ゆっくり休み、テレビを楽しみたいなど受動的な生き方になりがちです。ところが、三浦氏の今回の快挙に刺激を受け、肉体鍛錬に目覚めた高齢者は多いのではないでしょうか。

P1040136 【赤城自然園】

 掲げた目的に対して行なう彼の「壮絶な鍛錬」と「継続の精神」に私は驚きと敬服です。それは足首に重りをつけて歩くなど、自らの肉体に負荷をかけて鍛えます。何回か心臓手術をした方とは思えません。普通なら、大事にするとか無理しないというところです。

 今回、私も彼にかなりの刺激を受けています。今までの堕落した生活と、厳しさの欠ける精神力を見直す機会になりました。「食べて、好きなことをして、寝ているだけ」では健康は築けません。自分の肉体に鞭打つ厳しさが不足と痛感です。まだまだ、鍛練すべき時間と空間はいっぱいあるのです。

2468 【二度上げ峠から撮影した冬の浅間山】

 中学生のときはバスケットボールに勤しみ、群馬県に住んでることから若いときは浅間山山頂(2568m)に感動し、20代前半までに夏季に5回登頂しましたが、その後は長い期間、運動らしい運動は皆無になりました。

 健康の3本柱は「栄養、運動、休養」と分かっていても、三つの中で唯一能動的である運動から離れていました。高齢化社会の小学生としては、あくまで自然の中で己の肉体を鍛練することを主とし、姿勢に気をつけながら歩くことにします。常に姿勢に気を配ることは精神にとっても肝心のことでしょう。

P1040177 前述の通り、自然の中で歩いたり、サイクリングで身体を鍛えることを主眼としても、家の中でダンベルを使い、僧帽筋と三角筋を中心に筋トレします。ダンベルについては、写真のように手ですぐ取れる高さにあることが肝心です。低い所に置いたり、仕舞っておいてはなりません。それだけで面倒になります。腰を曲げないで常に持てる所にあることが長続きするコツと思います。

 一方、高校野球では地元群馬の前橋育英高校が夏は初出場で初優勝です。祝福と共に、日本一の快挙に若者から不断の努力を学びます。

| | コメント (0)

2013年8月19日 (月)

書道芸術に深く感銘・・・第16回・妍墨会展

P1040159  かつて「カルカッタ日本人学校」勤務時代の同僚の奥方より、日々の書作活動を発表する「妍墨会展」のご案内を頂き、この度、暫くぶりにゆっくり書を観賞する機会に恵まれました。

 真夏であっても空調の効いた展示ホール内で、書を通して古来より続く「日本の美」に浸る充実したひと時です。

 会場の前橋市民文化会館は私にとっても、前高勤務時代に大ホールにおける優曇華(うどんげ)音楽会で指揮を数回とったことがある懐かしい文化の殿堂です。

P1040173 Click please!

 芸術の喜びは音楽や美術で見出していても、書には疎い私です。しかし、心から惹かれたのがこの屏風に書かれた「秋の七草」という作品です。

 下界は猛暑であっても、すでに立秋が過ぎ、自然は秋に向かってます。この開催時期に合わせた「秋の七草」を観賞し、書とは生き物であり、季節感を先取りしてると直感しました。

 奥方の作品は展示場中央の位置に四点まとめて展示されており、心ゆくまで味わうことができました。生涯を書に貫く彼女の真髄に触れた思いです。

P1040170  妍墨会展の出品者24名は大東文化大で書を学んだ同窓生で教員免許を取得され、書道教育の向上に力を注いでおられる方々ばかりで、作品はどれも深遠で心を打つ力作が並んでいます。

 現在の私の心境に相通ずる内容の書が目に留まりました。

P1040169 現在は孤独でつらい日々であっても、この書が教える「念ずれば花ひらく」を肝に銘じ、書の力強さの如く一歩一歩、夢に向かって生きたいと勇気をもらいました。出品された方々にお礼申し上げます。 

| | コメント (0)

2013年8月15日 (木)

来春の開花は源氏が勝つか・・・源平しだれ桃

P1030548 Click please!

 これは今春の開花の様子です。カレンダーを遡ってみると旧暦の桃の節句(3月3日必ず大安)は、今年は現行暦で4月12日であったことから多分4月上旬の撮影でしょう。

 植えてから2ヶ月余りでそれほど根付いていない状況でも、まあまあの開花を見せました。しかし、白が多いことから平家が優勢でした。

 源平しだれ桃は紅白に咲き分けることから、その年によって源氏(紅)が優勢になったり、平家(白)が優勢になったりします。果たして、来春はどちらに軍配が上がるでしょうか。

 私としてはこれによって、来年の経済を占ってみたいです。すなわち、まだまだ円高なので今春は平家(白)でしたが、来春は1ドル110円以上を期待し、ぜひ、源氏(紅)が優勢になって円安になり、未だ尾を引いてるサブプライムローン、及び、リーマンショックを跳ね返してほしいものです。

 一般的に、樹木は成長すると次第に花が大きくなり、且つ、色彩が濃くなる傾向なので、来春は源氏の勝利を期待しつつ、そのために日々、丁寧に手入れをしています。

P1030541  この源平しだれの特徴は幹のくねり具合です。専門の植木職人の手によって、このように人為的に6ヶ所がカーブしてます。おそらく、細い苗の時季に騙し騙しして紐で縛り曲げてきたのでしょう。

P1030500  これが今年の2月・購入時の姿です。ご覧のように日当たりのよい、水はけのよい場所で、毎日、水をたっぷり与えましたら、次第に蕾が膨らみ、最初のような開花になりました。下の写真が現在の8月の状況です。ずいぶん葉が茂り、貫禄が出てきました。

P1040152  半年でこれだけ成長しました。高さはあまり変わりませんが、予想を超えて葉が密集し、この調子で数年すれば、あるいは次第に巨樹に成長する可能性があります。大きくなれば源平の割合も見やすく、前述のように、その年の経済を占うために一役買うでしょう。

 ところで、最近、玄関までの敷石の周りに茨城県産の白川砂を敷き詰めたので、将来はこれとマッチして良い庭にしたいものです。

P1040158  だんだん絵になってきましたが、もっともっと源平しだれ桃が成長し、白川砂の上まで延びてくるようになれば、春の開花時はもちろん、夏季~秋季~冬季でも、枝垂れる枝ぶりが鑑賞に値するようになるのではないかと期待してます。

 ところで、今まで大きなしだれ桃を手入れしてた経験では、水を与えると成長します。下の写真はイギリスのレース鳩月刊誌「ビクトリア」の表紙に掲載されたしだれ桃です。

338  両親が他界し平成になり、私たちの時代になった記念樹でした。しかし、近年、小さな蟻に幹を食われ、ついに枯れましたが、妻も亡くなり、時代の推移を感じます。その分、これからは源平しだれを大切に世話し、蟻対策も施し、以前のしだれ桃に匹敵する巨樹に育て上げたい大きな目標ができました。

P1040153  なお、水遣りについては、根元をクレーターのようにして、特に暑い今の季節は朝夕、充分に与えてます。しかし、水はけを良くしてあるのですぐに水は浸み込んでしまいます。この水はけの良さと、充分な水やりは一見、矛盾しているように思われますが、25年間、以前の大きなしだれ桃を世話して気づいた肝心なことです。 来春は源平しだれが見事に開花するよう、これから半年間、毎日、朝夕しっかり世話します。

| | コメント (0)

2013年8月12日 (月)

木漏れ日の中を散策・・・「赤城自然園」

P1040140 【画像はクリックしてご覧下さい】

 夏の一日を大自然の中で思いのほか長時間歩きました。全コースの距離はスロープのある山道を5~6Kです。暫くぶりに足腰が鍛えられました。

 群馬県の中央部に聳える名峰・赤城山(1828m)の裾野は長く、あたかも富士山の裾野のようです。なだらかな裾野を眺めると先史時代に火山活動によって高いところがなくなり、現在の姿になったと想像できます。東西に対称的に広がる裾野が赤城山の特徴といえます。

 その西側の裾野は鈴ヶ岳の下から始まり、一気に渋川市と昭和村までなだらかに延びてます。そして、その途中にあるのが「赤城自然園」です。標高700~800mで、連日、炎暑である下界とは温度において格段の差があります。

 広大な原始林が織り成す木漏れ日の中を歩きます。散策しても少し汗ばむ程度です。

P1040126  歩く道は木片を砕いたものが敷き詰められ、自然にマッチしてます。これは昆虫などの生態系に配慮しつつ、同時に訪問者の足腰に負担がかからぬよう一石二鳥の工夫がなされてます。

 私は全コースを歩きました。時折、目印の標識や地図が示されていても道は結構アップンダウンがあることから、いい足腰の運動です。

 午前10時半ごろから12時30分ごろまで、緑生い茂る中をひんやりした空気を吸いながらの散策です。「自分の肉体」とは何か、「自然とは」、と考えながら歩くものです。

 真夏であることから開花してる植物は少なくても、時々、目を奪う花に出合いホッとするものです。

P1040121  山道を登るのは先日、浮島やモリアオガエルで有名な大峰湖へ行った以来で、最近は上半身の筋トレ中心の運動に勤しんでることから、今回、足腰への負荷が疎かになってることに気づかされました。やはり、筋肉をつけるのはバランス良く上半身も、下半身もということでしょう。

P1040131  驚いたことに自然の沼があり、こんな奥山に、もしかして人類誕生より遥か昔から存在してるのかもしれません。地殻の何らかの理由により沼ができてたのでしょう。他の場所より幾分低い位置にあることと、周囲が自然林に囲まれてることから風が当らず、水面に波がなく鏡のようです。

 その水面を何百匹ものミズスマシが円を描いてスイスイ泳いでます。一般の生息地より天敵が少ないのでしょう。ミズスマシの泳いだ輪の軌跡のみが表面に残り、彼らの楽園と感じました。

P1040125  時には、かけっこや、ごろ寝ができたりで、小さいお子さんを惹きつける芝生の広場があったり、お弁当を食べる場所が設置されてます。最初の写真の通り、ツリーハウスは吊り橋を渡っていくことからスリルがあり、大人も子供も楽しめることから家族連れで来ても楽しいでしょうが、意外と歩く距離が長いことから、なだらかな坂道でも3~4才にならないとくたびれてしまうと思われます。

 いつもの都会の喧騒から離れ、このような樹木に覆われた自然の中を散策すると、この世は本当に広大な自然ばかりであって、殆ど人間のいない所ばかりという考えになります。

 人間が活動してる所は陸地の0.1%未満にも満たないでしょう。こんな狭いといわれる日本でもそうなのだから、ましてや地球規模で考えると、人間など数的に微々たるもので、それに比較し、昆虫など無数の小さな動物や、何万種類もの植物により地球の自然は存在すると悟ります。

P1020606  「赤城自然園」の近くには、数億年前の地殻変動によって地下深く取り残された海水を汲み上げる「天地の湯」があります。この露天風呂は本当にお薦めです。それはお湯につかりながら、榛名山の雄姿とその下に広がる渋川市街を高い位置から眺めるられる絶景です。また、塩味のする泉質は肌に優しいです。

 山道で疲れた足腰をほぐしてから、付設の山小屋風レストランで美味しいうどんを食べ、ゆったりとして自然と共にあった夏の一日が終わりました。次回は、多くの開花が見込まれる5~6月頃に「赤城自然園」を散策したいと思います。

| | コメント (0)

2013年8月 8日 (木)

楽しみな「フィンランディア」の指揮・高商50回定演

P1020706_3 【群馬音楽センター】

 高崎市が誇る群馬音楽センターで開かれる記念演奏会に向けて8月から本番の11月4日まで、週に1~2回程度、シベリウス作曲・交響詩「フィンランディア」の練習があります。この名曲の持つ陰鬱にして祖国の平和を希求する当時のフィンランド国民の気持ちを、果たして充分に表現できるかどうか、本番までに漕ぎつけなくてはなりません。

 1900年当時のフィンランドはロシアの統治下にあり、ロシアから独立して自由を求める庶民の辛い時代です。日本も現在、北方領土問題で同じロシアに戦後68年経過しても四島が返還されてない共通点があります。

 厳しい現実に、理不尽な状態に諦めず、特に輝かしい未来ある子供たちにとって、希望に満ちた世の中になるよう、「辛い現状」と「輝く未来」の対比を明確に音楽表現するため、柔軟にして躍動的な指揮ができるよう、しっかり練習しなくてはなりません。

 この曲は以前に、群馬県立前橋高校創立120周年記念式典において指揮した思い入れの曲です。すでに15年ほど前のことであっても、当時、生徒、卒業生、保護者、県からの来賓など2000名ほどの観衆はよく聴いてくれました。私としても演奏は掲げた目標にほぼ辿りつけたという印象を持ちました。

 今回は群馬県立高崎商業高校第50回定期演奏会にゲストとして指揮を依頼されてます。第50回という節目の記念演奏会なので、昭和時代に11年間、吹奏楽部顧問として勤務していたことからお呼びがかかりました。

 私が顧問をして頃、群馬音楽センターでの高崎商業・定期演奏会は第15回~第25回だったので、現在の生徒さんたちが生まれる前のことです。というと、ずいぶん昔のように思われますが、実のところ、私は現在も結構若々しいです。やはり、音楽をしていることが幸いしてるかもしれません。

 昔、群馬大学の卒業演奏会において、モーツアルトの「魔笛序曲」を指揮し、指揮で身を立てようかと思ったこともありましたが、卒業と同時の就職はカルカッタ日本人学校に決まり、滞在中は教師としての合間を縫って、Bernard Jacob氏に師事し、指揮法を習ってました。彼はCalcutta Symphony Orchestraの指揮者でした。

P1040117_2【Bernard Jacob氏・彼の庭で】

 当時、彼はロンドンとカルカッタに住居を構え、カルカッタには定演のある秋から冬にかけての涼しい期間に滞在されました。私は指揮を教わる傍ら、音楽会に連れてっていただいたこともあります。

 http://www.youtube.com/watch?v=qRE6ychlM00#at=331

 高崎商業・吹奏楽部の皆さんは、マーチングなど行事が立て込んでいるでしょうが、第50回記念定期演奏会に向けて、お互いに心に響く演奏を目指し、本番まで心良い緊張感を名曲「フィンランディア」を通して体験しましょう。私も頑張ります。

| | コメント (0)

2013年8月 5日 (月)

暫くぶりに「テンペスト」の練習・・・今月のピアノ

Photo  若き日、インド滞在から帰国後に購入したピアノは年季が入ってても、13年前、家を建て直すときピアノ工房で弦を張り替え、全面塗装を施したことから現在でも色褪せない姿です。

 ご覧の通り、本体を包む木の枠が幅3㎝と現在一般に販売されてるものより広いです。最近は軽量化により狭くなってるようです。調律師の話では、木枠に幅のあるものがやはり音色に深みがあるとのことです。こんなことから生涯の友としてこのピアノを大切に弾きたいと思ってます。

 以前に度々、ホームコンサートを行い10名程度の方々にクラシック作品を数曲聴いていただきアンコールでは「冬のソナタ」など映画音楽を弾いたりしました。しかし、最近はホームコンサートを行なうほど練習してません。

 一人暮らしでは、ピアノを弾いてるより、外の自然に接する時間が多いです。ピアノは聴く人がいてこそ成り立つものでしょう。

P1040113  音楽とは楽しむものと考えられますが、それは一つには正しいでしょう。しかし、楽しい以上に「より高い精神美の充足」を求めた場合、幸せにも人類の先達は多くの名作を残しており、深く胸を打つものが多々あります。作曲家の死後2~3世紀が経過した現代でも、色褪せない名曲の数々に生涯を通じて触れたい思いです。

 ところで、数年前にホームコンサートで弾いたことのあるベート―べンの「テンペスト」1楽章を、今月は新たな気持ちでやり直しています。曲は1802年頃の作曲といわれ、当時の彼は31~32才であり、ハイリゲンシュタットで有名な田園交響曲を作曲し円熟期に入った頃で、調性は「第九」を彷彿させるニ短調。

 曲は音楽というよりピアノがあたかも説得する言葉のようになり、万人に人生の悲しみ、それを克服しようとする精神力、葛藤、暫しの安堵、また、激しい心の動きなど、これらを媒介にして納得、そして天上の幸せなど、どこまでも精神のより高きを追求してるように思えてなりません。

P1040115 【導入部分の楽譜】

 それでは名ピアニストの演奏をお聴き下さい。

http://pianomusicdouga.blog.fc2.com/blog-entry-256.html

 毎日、暑い日が続いても、カリンの床と漆喰壁は適度な温度調節となり、練習にエアコンは要りません。青春時代を思い出し、8月は、ねじり鉢巻きで「テンペスト」に取り組みたい。 

| | コメント (0)

2013年8月 1日 (木)

本日、敷き石の周囲に「白川砂」を敷き詰め完成

 待ちに待った白川砂が今朝トラックで運搬されてきました。一粒の石は1.5センチほどの砕石で、白い石の中に黒点が混ざってます。注文した通りのもので、早速、作業開始ですが、1袋20Kと重たいです。

 私も石屋さんの作業を手伝いましたが、重量があることから汗が滴り落ちます。それでも、事前に入れる所を掘ってあったので作業は順調に進み、1時間で完成しました。この白川砂は茨城県で採掘されたもので、遥々、群馬高崎まで運ばれ、家の庭をより日本的な佇まいにする役目を果たすことになりました。拡大したものが下の写真です。

 白川砂は本来、京都の近郊で採掘できることから、昔から京都では敷砂として多く用いられ、落着きと品位が神社仏閣に相応しいと人々に感じられたのでしょう。

 ところで、白川砂を入れ終わって感じたことは、敷石は良くなったので、それを取り巻く樹木の景観が敷石にマッチするかが、今後の課題です。樹木の様子は一定でなく、枝ぶりは景観の要素となることから、日々剪定を工夫し、四季折々変化する樹木の味わいを醸し出せるかが肝心です。

P1040078 これを機会に庭全体にも手を入れ、より風流な佇まい、そして花の咲く樹木など自然の景観を味わうため、今後も庭全体をきれいにする目標ができました。

 しかし、一人暮らしは何もかも満ち足りない心の状態です。今年の夏こそ共感できるお方と巡り合いたい。

  

| | コメント (0)

« 2013年7月 | トップページ | 2013年9月 »