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2013年8月 8日 (木)

楽しみな「フィンランディア」の指揮・高商50回定演

P1020706_3 【群馬音楽センター】

 高崎市が誇る群馬音楽センターで開かれる記念演奏会に向けて8月から本番の11月4日まで、週に1~2回程度、シベリウス作曲・交響詩「フィンランディア」の練習があります。この名曲の持つ陰鬱にして祖国の平和を希求する当時のフィンランド国民の気持ちを、果たして充分に表現できるかどうか、本番までに漕ぎつけなくてはなりません。

 1900年当時のフィンランドはロシアの統治下にあり、ロシアから独立して自由を求める庶民の辛い時代です。日本も現在、北方領土問題で同じロシアに戦後68年経過しても四島が返還されてない共通点があります。

 厳しい現実に、理不尽な状態に諦めず、特に輝かしい未来ある子供たちにとって、希望に満ちた世の中になるよう、「辛い現状」と「輝く未来」の対比を明確に音楽表現するため、柔軟にして躍動的な指揮ができるよう、しっかり練習しなくてはなりません。

 この曲は以前に、群馬県立前橋高校創立120周年記念式典において指揮した思い入れの曲です。すでに15年ほど前のことであっても、当時、生徒、卒業生、保護者、県からの来賓など2000名ほどの観衆はよく聴いてくれました。私としても演奏は掲げた目標にほぼ辿りつけたという印象を持ちました。

 今回は群馬県立高崎商業高校第50回定期演奏会にゲストとして指揮を依頼されてます。第50回という節目の記念演奏会なので、昭和時代に11年間、吹奏楽部顧問として勤務していたことからお呼びがかかりました。

 私が顧問をして頃、群馬音楽センターでの高崎商業・定期演奏会は第15回~第25回だったので、現在の生徒さんたちが生まれる前のことです。というと、ずいぶん昔のように思われますが、実のところ、私は現在も結構若々しいです。やはり、音楽をしていることが幸いしてるかもしれません。

 昔、群馬大学の卒業演奏会において、モーツアルトの「魔笛序曲」を指揮し、指揮で身を立てようかと思ったこともありましたが、卒業と同時の就職はカルカッタ日本人学校に決まり、滞在中は教師としての合間を縫って、Bernard Jacob氏に師事し、指揮法を習ってました。彼はCalcutta Symphony Orchestraの指揮者でした。

P1040117_2【Bernard Jacob氏・彼の庭で】

 当時、彼はロンドンとカルカッタに住居を構え、カルカッタには定演のある秋から冬にかけての涼しい期間に滞在されました。私は指揮を教わる傍ら、音楽会に連れてっていただいたこともあります。

 http://www.youtube.com/watch?v=qRE6ychlM00#at=331

 高崎商業・吹奏楽部の皆さんは、マーチングなど行事が立て込んでいるでしょうが、第50回記念定期演奏会に向けて、お互いに心に響く演奏を目指し、本番まで心良い緊張感を名曲「フィンランディア」を通して体験しましょう。私も頑張ります。

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