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2013年10月

2013年10月31日 (木)

いよいよ霜月です

Photo 【Samuel Todd さん撮影、2013/1/1水沢山頂より】Click please!

 いよいよ11月です。年々、一年が早く過ぎると感じるのは年齢のせいでしょうか。暦は地球の動きからできたものです。

 本年1月1日午前0時から本日10月31日午後12時まで、地球が公転軌道上を移動した度数は、概算で360°×10月÷12月=300°です。

 もう少し細かな計算では1年を365.242199日(=365日5時間48分46秒)とすると、1日に地球が移動する角度は、360°÷365.242199=0.9856°で平均して1度に少し足りません。

 これに1月1日から10月31日までの日数である304日をかければ299.6224°となり、ほんの少し300°に足りないようです。しかし、地球の公転軌道は楕円と考えられていることから、地球は太陽からの距離の遠近により、そのスピードは変化すると考えられます。

 現在の地球の位置は、半年前の4月30日に私たちが太陽を見たその遥か反対側に浮かんでることになります。その時の地球と現在の地球との隔たりは約3億km【2天文単位】と考えられます。

 これを実感するには星座を見れば視覚的に捉えられます。例えば、現在「うお座」は午後9時頃に頭上にあります。「うお座」はインドの形に似ており、すぐ西の「秋の四辺形」を挟むようにあります。

 半年前、「うお座」は太陽の方角にあり、眩しくて見えませんでした。こんなことから恒星も1日に0.9856°ずつ地球からは西へ移動しているように見えます。

P1040314 【雌岳山頂より撮影 Click please!】

 ところで、友人Samuel Toddさんは今年の「初日の出」を水沢山山頂(写真)から見るため、家を午前3時頃に出発され、麓の水沢寺を4時ごろ登り始め、真っ暗で急勾配な登山道を一人黙々と山頂をめざしました。遠望の街並みと比較すると山頂までの高低差が理解できます。

 到着した山頂はまだ真っ暗な時間だったそうです。冬の日の出前ほど気温が下がる時間帯はありません。ましてや標高1194mの山頂です。山岳のベテランといえども、日の出時刻までの待機は長かったことと想われます。しかし、その甲斐あって実に素晴らしい瞬間をカメラで捉えられました。

 価値ある写真は時間的、空間的に「人知れず努力し、チャンスを掴むことである」と分かります。彼には今年2013年がとても大切な年であることから、高い位置からご来光を拝んだのでしょう。

 250pxthe_earth_seen_from_apollo_17 【ウィキペディアより転記】

 ところで、地球は自転しながら公転してることを学校で習いましたが、この事実は人類誕生の歴史に比較すれば、つい最近といえる16世紀にコペルニクスが提唱した地動説によります。彼の地動説以降、天文学が正しく発展し、現在の私たちはその恩恵に浴し、地球の動きについて、いろいろ知ることになりました。

 地球上の人間は私も含め、毎日、目先のことに気をとられ、仕事や家庭、趣味で喜怒哀楽の日々を過ごしていても、宇宙空間に浮いてる地球はそんなことお構いなしに、【拙い計算では】公転軌道上一周およそ9億4200万kmを1年で周遊してます。このスピードは秒速およそ29kmで、地球の幅を7分あまりで通過してることになります。

 進行方向は北極星側から見て左回りに進み、地球は誠に大きな動きをしています。こんな地球に乗ってる私たちは日々悠々とし、小さい事象に捉われ過ぎない大きな人間になりたいものです。

 地球は11月1日午前0時から61日移動すると1月1日午前0時になり、この瞬間は全天で最も明るい太陽と、全天で2番目に明るいシリウスを線で結んだ位置に到達し、公転軌道を一周したことになります。除夜の鐘が鳴るときシリウスが真南に輝いてるので、ぜひ確認してください。1月1日は天文学的に大きな意味を持つと考えます。

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2013年10月28日 (月)

日々、僧帽筋と三角筋を鍛える

P1040318【榛名山・雌岳への登山道】

 人生も50代より、腰、膝、肩が痛くなることが起こるものです。これらはlocomotive syndromeと呼ばれ、回復にかなり日数がかかります。時折、私もこの三ヶ所に苦しめられました。

 膝は何ともなかったのですが、鳩舎新築中に一階の階段は1mほどですが、足を捻りながら落ちたことがあり、その際、膝を傷め、整形外科で水を抜いてもらいました。レース鳩の飼育者は階段の登り降りがあるので、一歩一歩確かめ滑らないようにしてください。

 年齢を増すに従って、膝を傷めると行動半径が狭まり、いわゆるQOL=quality of life(生活の質)が低下します。私たちは平素から意識して正しく歩く習慣を身につけるべきでしょう。幼少期から歩いていても、正しい歩き方を教わったことはないものです。

 スポーツとしての歩き方は、アメリカンウォーキングが抜群に健康的と言えます。この歩き方は1、視線を遠く前方に、2、肘を100度ほどに曲げ、3、踵から着地して、つま先で蹴る。4、多少、大股で歩く。5、手を前後にしっかり振る。6、幅30㎝の一本道を歩くイメージを持つ。

P1030157  これから秋が深まります。周囲の景色や野鳥のさえずりに耳を傾け、五感を活性化するつもりで歩くといいと思います。イヤホーンをしながらでは歩くことに専念できません。

 一方、最近、私が行ってる肩周辺の鍛練法を三つ紹介します。 その一つは僧帽筋(首から肩にかけてある筋肉)を意識して両肩を出来るだけ耳のそばに近づけ、五秒間キープし、その後、力を抜いて一気に下ろすことです。

 二つ目は、両手の中指で肩の中央を触り、肘で「大きく円を描くように」前回り、後ろ周りを数回ずつ5セットほど繰り返します。

 3つ目は三角筋(肩から腕にかけてある筋肉)を鍛えます。これは起立し、単純に両手を下げ肘をまっすぐにしたままで、真横に90度まで上げ下げします。腕は肩の位置より高くしないことです。行なって痛い場合はしてはなりません。

P1040379  物足らなかったらダンベルを持って行います。写真は3Kですが、重過ぎるので1~2Kが適度な負荷と思います。これらの鍛練は日々、時々行なうと効果があると思います。平素は筋トレであると共に、未然の肩こり解消になります。

 話題は変わりますが、最近、私は夕食時に下の食品をほぼ毎晩、摂取してます。それは酢に藻ずくが入ったものです。

P1040378 食べるというより飲込みます。胃がさっぱりします。酢が体にいいことは耳にしていても、なかなか直接、飲むことは困難です。その点、藻ずくの入ったこの食品は3個で一組で、疲労回復にもいいようです。私は夕食時に2~3個摂取してます。

 いよいよ、季節は天候不順であった秋から晩秋に向かいます。やがて来る寒い冬の前に筋肉を鍛え、同時に、胃腸に良い食品を摂り入れたいものです。

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2013年10月24日 (木)

未来を予感させる「稚内モザイク」二世号

P1030243 【12年生まれ稚内モザイク・二世号♀】

 当舎の年間巣引き数は60~70羽程度て、現役レースマンとしては少ない方です。それでも、レース鳩に対する情熱は30代頃と変わらず、いや、現在の方が取組む姿勢は強いかもしれません。

現在の地で、レース鳩の飼育を始めたのは東京オリンピックの数年後で、環境的には一軒家のように周囲は広々としていました。 しかし、年々家が建ち並び、現在では住宅街のど真ん中です。庭は一般的な住宅より広い方ですが、家が密集してることから、舎外運動するにも気を遣わなくてはなりません。

 夏は近所が未だ寝ている間に舎外運動に出し、7時頃、鳩を鳩舎に呼び込みます。しかし、今年の秋は次から次へと大型台風の襲来でいつになっても、秋晴れがやってきません。舎外や来春用の訓練に支障が出ています。

 レース鳩は天高く晴れ上がれば、1時間ほどの遠征をするものですが、高くは上っても、住いの倉賀野町上空を行ったり来たりです。

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 気象については専門外ですが、近年、取りざたされてるエルニーニョ現象は、チリ沖の太平洋の赤道付近を大きく取り巻く海面の温度が高く、反動として、インドネシア近海の海面温度が低くなるといわれます。

 また、対称的なラニーニャ現象は、この逆で、チリ沖の広大な太平洋の海水面の温度が低く、シーソーの感じで、インドネシア近海の海水面の温度が高くなり、これが多くの積乱雲を発生させると考えられてるようです。

 この影響を受けてでしょうか。日本上空の偏西風の動きも変化し、昨今の日本の気象は豪雨、豪雪、猛暑と四季を通じて異常といえます。

P1040336【近くのマンション4階から見た我家と鳩舎】

 ところで、写真の鳩は、昨年「稚内モザイク号」が稚内を記録してから6月に引いた直仔です。母はブラックサハリン号孫で、長距離系種として試しに作出した鳩です。特徴は目が鋭く、立ち姿が良く、理知的で魅力を感じます。先般、北海道デカ橋鳩舎へ行ったモザイクと異母兄弟です。

 今春は適当な♂に巡り合わず番いにしませんでしたが、来春はピジョンクレージー鳩舎作BC「(香山鳩舎作・ランボー号直仔)×(一文字ロフト作・ランボー号孫)」との交配を考えてます。果たして先祖の血が蘇り、1000K系誕生となるでしょうか。

 

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2013年10月21日 (月)

ザクロの原産地はイランのザグロス山脈辺りか

P1040338  庭のザクロの木は元々隣の土地にあったザクロの子です。おそらく種子がこぼれ私の庭に生えたのでしょう。苗にはたくさん枝がありましたが、幹を残して形を整え庭先に植えました。すでに7~8年経過し3mほどの高さになってます。

P1020345  写真は初夏の開花です。この時季に開花する樹木は少ないです。このことから、例えば、シャクナゲなどからサルスベリの開花までをつなぐ役目をしてくれます。緑の葉と橙色の花がとても対称的な色彩で心が和みます。

 ところで、近所の方がザクロ酒やザクロジュースを作るとのことで、今朝もいで7個差し上げました。

P1040337 日本ではザクロを使っての料理は行なわれないようですが、中近東諸国など、国によってはザクロスープなるものがあり、本来、甘酸っぱい味に特徴があることから、どんなスープになるのでしょう。

 熟した果実はルビー色をした種子が無数に顔を覗かせています。栄養成分はビタミンをはじめとしてポリフェノールなどが含まれ、中でもカリウムがたくさん含まれてると分析されてます。

P1040344  一方、毎日、観察しても酸っぱいことからか野鳥が食べる様子は見られず、人間にとってその点はいいのですが、私は余り有効利用することがないので、もしかして「宝の持ち腐れ」かもしれません。樹木が若く毎年、果実がなることを考えると有効利用すべきと思います。

 ところで、ザクロは柘榴と書きますが、これは元々、中国語です。一般的にザクロはペルシャが起源と推測されてるようです。それが世界各地へ伝わったと考えられ、英語ではpomegranateと表記されます。

P1040348 Click please!

 推測されるザクロの原産地ペルシャは、メソポタミア文明で有名なチグリス川の下流に近く、現在イランに連なる山脈が「ザグロス山脈」と命名されてることから、この辺りが起源ではないかと推定してはどうでしょう。

 そしてインド~中国へと伝わり、日本へ渡ったのはおそらく7世紀の遣隋使、遣唐使の頃に中国から渡って来たのではないかと推測できます。

 現在はもっぱら観賞用としてザクロの花と実をを楽しんでますが、お酒の好きな私は、来年からザクロ酒を作る研究をしてみようと思います。毎年、推定30~40個なり、カリウム豊富な栄養源として、ザクロは健康長寿に結び付いて一石二鳥になります。そうだ、未だ20個ほどなってることから、来年といわず、今年からザクロ酒づくりに取り掛かろう。

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2013年10月17日 (木)

二ッ岳の雌岳山頂からの絶景に驚く・・・榛名山系

P1040314_2  【Click please!・・・雌岳山頂から見える水沢山】

 三連休の最終日に榛名山系・二ッ岳の雌岳(めだけ・1307m)に登りました。同行者は元職場の友人Samuel Toddさん。この日は天候に恵まれ、思いの他アップンダウンした長い山道を歩きました。雌岳は決してハイキングコースでなく、本格的な登山です。

 平素、家の三階から榛名山が一望でき、今日はあの峰に登ろうと殆どの峰に登りました。数年前、二ッ岳の雄岳(おだけ・1345m)に登っても、雌岳には登りませんでした。いつか登るチャンスが来るかと密かに狙ってましたが、今回、Samuel Toddさんの提案により奇しくもアタックすることになりました。

P1040333  倉賀野方面から眺めた遠望・榛名山系です。矢印が今回登った雌岳で、その左隣が雄岳、更にその左の小さな峰が孫岳です。ですから正式には「二ッ岳」と命名されていても実際には孫岳まで三つの峰がまとまってあります。ずっと右の山が最初の写真の水沢山です。

 二ッ岳は推定6~7世紀に大噴火を起こし、その噴火物は遠く福島県にまで及んだといわれます。群馬県内では二ッ岳噴火による黒井峯遺跡が日本のポンペイとして有名で、多くの家屋を埋没し、現在でも当時の家屋が埋まったままです。以前に発掘しましたが、ほんの一部で、多くは未だ埋没したままです。

P1040303 Click please!

 ところで、雌岳への行き方は伊香保温泉から榛名湖へ向かう途中、幹線から左折し、スケートセンター方面に入ります。5分ほどで管理棟に到着し、ここに駐車します。すると目の前が登山口です。

 いよいよ登山開始。最近はトレーニングしてるせいか坂道でも呼吸はそれほど乱れないことに気付きます。平素、行ってるふくらはぎの鍛錬もプラスに作用し楽です。年齢が増すほどに筋肉をつけることが肝心であることは確かです。それでも、20分ほど登ぼるごとにブレイクです。時折、周囲の植物に目をやりながら、やがて雄岳と雌岳の分岐点である鞍部に着きました。

P1040305  いよいよ雌岳の山頂を目指します。しかし、意外と歩き難いです。それは約1500年前に噴火した休火山だからです。地球規模で考えれば時間的には最近の噴火です。

 このため、大きな岩がゴロゴロし、前進するにもバランスを取らなくてはなりません。瞬時に片足で体重のバランスを取ることが足腰の鍛練のみならず、三半規管を刺激するのではないでしょうか。 三半規管の機能が衰えると転倒しやすくなると考えられます。

P1040309_2   木製の階段は安全で非常に助かります。しかし、歩幅が合わないものは却って疲れることもありますが、滑落予防のことを考えると建設者に感謝感謝です。

P1040311 いよいよ雌岳山頂に近づく雰囲気です。それは頭上の空が開けてくるからです。山頂一帯はなだらかで広さがあっても、岩と岩の間に風穴のような深い窪みがあるので注意が必要です。

 そして、突如現れた絶景に今までの疲労が消え、涼しい空気と眼前に広がる大パノラマ。東に聳える水沢山が100mほど低く見え、横から見ると円錐の峰です。そして、後方に広がる渋川市の街並みと利根川の蛇行、赤城山の広大な南西面が静かにその佇まいを見せます。

P1040317 Click please!

 群馬県内の山々をあちこち登りましたが、これほどの絶景は珍しく生涯忘れないでしょう。若き日、浅間山頂から見た関東平野も感動しましたが、今回の雌岳山頂からの景色には誠にため息が出ます。正にbreath taking sceneryです。

 群馬県に住んでいても、こんな素晴らしい景色を知らずにいました。雌岳山頂からの景色は群馬県一でしょう。ぜひ、雌岳の登頂をお薦めします。

P1040320  下山途中、突如現れた古代に出来たと想われる小さな沼は噴火時に水が堰き止められたのでしょう。ここは野性動物や野鳥にとって楽園と思われます。この他、大正時代まであった蒸し湯跡を通過し、結果的に雌岳を一周した5時間余りの自然散策を終えました。

 帰路には伊香保露天風呂に浸かり、瞼に焼きついた山頂からの絶景を振り返ったり、今後も足腰鍛練の大切さを再認識しました。 

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2013年10月14日 (月)

猛禽に追われ翌朝帰りした若鳩シルバー

3527 【秋空の舎外】

 午前4時30分に起床。天気が良いので来春用に2回目の訓練を実施しました。籠詰めは暗いうちに行なうと、すぐ捕まるので楽です。群馬県でも最近は天候不順が続き、あまり舎外できず心配でしたが、訓練の前日はよく晴れ上がり3階の窓から黒旗を上げて思いっきり飛ばしました。近くを通る人から「あの旗は何のためですか」と訊かれ、度々説明します。

P1040328  舎外のみでは、屋根すれすれの低空飛行であっても、訓練後は次第にスピードある飛翔となり高さも増してきました。私としてはこれから12月末まで訓練し、飛翔時間の長さより「高度ある舎外」、「スピードある舎外」を目指したいと思います。

 幸い、1Kほど北東に協会は異なっても著名なY鳩舎や、同じ連合会で躍進著しいO鳩舎があることから、舎外における高さの目標が定まりやすいです。

Photo  レース鳩の初期訓練とは暫くは有視界飛行の訓練が主で、当地では25Kまでです。有視界飛行も訓練であっても、あくまで基礎訓練となり、これは放鳩地で上昇すると帰還地方向が目で確認出来てしまう距離です。

 レース鳩本来の方向判定能力を磨く訓練とは有視界飛行を超える距離といえます。

 こんなことから、日々の舎外は運動になっても、頭の体操にならないことになります。個人訓練も、有視界飛行を超えた距離になって初めてレース鳩本来の帰巣本能を陶冶する訓練と言えるでしょう。

Dscf0199 Click please!

 これは以前に撮影したレース帰還時の姿です。鳩舎が見つかった安堵感からか羽ばたきせず急降下です。飼育者も今か今かと待っていることから「来た!」と帰還鳩を目にしたときは、どきどきする嬉しい瞬間です。特に最初の1羽が鳩舎に降りてから、驚いて飛び立たないように細心の注意を払います。

143  今回は未だ、有視界飛行としての訓練のため、距離は15Kほどで現地到着後15分ほど休ませ、6時15分に放しました。一団となって高く上がり、間もなく視界から消えました。

 車で家に着くと鳩舎の中は1羽だけの帰還です。「あれっ、他の鳩はどうしたのだろう」、「何かあったのだろうか」と心配になりました。

 この1羽は集団から抜けて出て飛んできたことになります。その後、数羽ずつの帰還となり、最初の帰還鳩から20分ほどで他の鳩も帰還しましたが、数えたらシルバーが1羽帰ってません。距離が近いのに「ばらけて」帰るとは、途中で猛禽の突撃があったのだろうと思いました。

 いつになっても帰還せず、ついに1羽獲られたと観念し、仕方ないと夕方に入舎口を閉めました。

 翌朝、鳩たちに疲れが見えないので舎外を始めました。40分で全鳩呼び込み餌を与えていたら、何とシルバーが入舎して来たのです。血眼になって餌を啄みます。丸一日飲まず食わずだったようで痩せてます。私は猛禽にやられたものと決めつけていましたが、怪我もせず、どこかで様子を伺い、危険回避まで待機していたのでしょう。一日遅れで、鳩舎に入ったときの安堵したシルバーの顔が印象的でした。しかし、これは後々のためにいい経験をしたことになります。

 ところで、投薬の基本作業として、虫下しを与えますが、近年は粉末を飲水器に溶かして与えるものが主流です。しかし、これは味が悪いことから飲まない鳩が出て、効果が低いと考えるようになりました。昔のように錠剤が確実と考えます。 

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2013年10月10日 (木)

文字通り百日間、赤く咲いた百日紅(サルスベリ)

P1040005 click please!

 写真は8月上旬のサルスベリの開花です。3年ほど前に前橋農協花木センターで購入したもので、その後、成長を続け、枝ぶりの直径は購入時の3倍ほどになってます。成長と共に色合いも濃くなり、最近は貫禄が感じられてきました。庭先にあるので我家のシンボルになりそうです。

 しかし、頭でっかちで昨年5月に群馬県を通過した台風で根こそぎ傾いてしまいました。重量があるので私の手には負えず、大工さんに頼み、ロープを軽トラに結んでの修正は見る見るうち立ち直りました。しかし、昨年の開花は1ヶ月遅れでした。

 今年は順調に生育し、開花が確認できたのは7月3日です。このため、文字通り100日間開花を楽しませてくれました。現在、花は少なくなっても、あと、1週間は咲くでしょう。

P1040294  これが同じ場所から本日撮影した開花状況です。もう鑑賞に値しませんが、咲いてることは事実で、久しぶりの快晴なので朝、根元のクレーターにお礼の気持ちで井戸水を入れました。

 植物の生育に水は欠かせません。年々、サルスベリは見る見る大きくなりましたが、肥料は殆ど与えてません。水だけでいいと思います。

 サルスベリは強い植物なのでめったら枯れることはないようですが、鶏糞など強い肥料は与えない方が得策です。与えるにしても根元から1mほど離すべきで、これは鉄則です。今まで大きくしたい気持ちから、肥料を与え過ぎて枯らした植物はたくさんあります。肥料は少なめに遠まわしです。お礼肥と寒肥の年2回でいいと思います。

 P1040301 水は根元に溜まるようにたっぷり与えます。直植えの場合、水は与え過ぎることはありません。水はけが良いことから、すぐに地下に浸みこみます。

 ところで、サルスベリ(中国語で百日紅と表記)とは、日本で昔の人が樹皮を見て、つるつるしてることから、恰も、「猿も滑りそうである」との発想から名前がついたのでしょう。昔の方もユーモアがあるものです。サルスベリの樹皮は年に一回生まれ変わります。

 前述の通り、サルスベリは虫にも強いと考えられます。それは幹のあちこちに小さな穴が開いてます。多くは小さい蟻の巣です。おそらく幹の内部はトンネルのような通路と推測できます。上の方の小さな穴から水を入れると途中の穴から出できます。

 私は年に一、二度、殺虫剤を穴の中に噴霧しますが、余り行なうと樹木本体を傷める心配があるので、殺虫剤を噴霧した後は3分ほどして再度、水を入れて殺虫剤を洗浄します。

P1040300  また、余りにも蟻が多い場合はガムテープの裏側を表にし、ご覧のように、幹に貼り付けます。可哀そうですが、樹木を助けるため時々行ないます。効果は覿面です。しかし、暫くぶりに実施すると多く取れるので、蟻は鼠算方式で増えるてるようです。

 一方、サルスベリの剪定については毎年、枝を丸坊主にする方法があり、付近のお宅でも見かけます。その結果、翌春の新芽は桑の棒のように伸びて開花します。

 いろいろの育て方があっていいのですが、私は「樹形に重きを置くなら」丸坊主に剪定せず自然のままの方が翌春、細かい枝がたくさん出て、100日間咲かせるにはいいのかなと感じてます。サルスベリは花の少ない夏季に気持ちを和ませてくれます。

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2013年10月 7日 (月)

魅力あふれる「ぐんま輸入車フェア」・・・第8回

P1040290 【ポルシェ・ケイマン】

 毎年楽しみにしている「ぐんま輸入車フェア」は今年、高崎市ニューサンピアで開催されました。初日の土曜日は駐車場が満車で、この催しに人気があることを物語ってます。

 館内に入り、突如、視界に入って来たのはドイツ車ケイマン・ボディーカラー赤です。やはり原色は人目を引くもの。路上においては他車から目に入りやすく、安全対策の観点から車は目立つことが大切と考えてます。

 一方、最近の私はタイヤサイズに注目です。早速、後輪を見たら驚きの265-35-19で、前輪のサイズは少々小さめでも235ー35-19という風格。走りのプロを感じます。更に、扁平率35%は、より地面をしっかり捉え、路面との摩擦感は走行の意志が直に伝わり、運転者の手足のように即座に反応するでしょう。

 元に戻って、輸入車に乗る場合、ボディーカラーは個性的なものが存在感を周囲に与えると思います。以前にポルシェ展示場で見たうぐいす色は私の心を捉えて離しませんでした。

630  私は背が高いことから出入りに若干の抵抗感があっても、コックピットに入れば、すでに走りをスタンバイしてる感覚です。おそらく200km/hは軽いでしょう。

P1040289  同じ赤でもこちらはALFA ROMEOのGuilietta。前面のトレードマークに車先進国イタリアならではの豊かな芸術性と風格が漂います。時折、高前バイパス店の展示場に見学に行き、二階の喫茶室でお茶を飲んだりします。受付嬢の魅力同様、この車の美しさには惹かれるものがあります。

 一般論として、車とはタイヤサイズを含むスタイル、ボディーカラー、馬力の3本柱について機能性、芸術性の目を養う必要があるでしょう。

 外国人が日本に来て驚くことの一つに、日本の車は余りにもボディーカラー白がたくさん走ってることと言われます。これは購入時に白が無難ということらしいですが、楽しさや個性を大切にする見方からすると、日本でもボディーの色彩にもっと重点を置くべきではないでしょうか。

P1040291  いかにも楽しそうな車Mini Cooperです。これからの季節に群馬県北部・奈良俣ダム~坤六峠のルートをこの車で走り、赤く染まった紅葉のトンネルを潜り抜けるにはconvertible車が便利で、すでに空気の涼しい山岳で始まってる錦織り成す紅葉を一人占めできるでしょう。

P1040285  convertible車は平素はなかなか乗れないものです。それは太陽光が入るからです。しかし、季節や樹木生茂る道路ではその醍醐味を味わえ、ボタン一つで屋根がつく現代のconvertibleはその目的に合わせて柔軟に対処できる優れものです。こちらはアウディーTT・ロードスターです。

 最後にAudi S7 sportbackで記念撮影。平素、アウディー高前支店に伺っていることからフェアに担当で来ていた営業マンや受付嬢としばらく歓談でき、撮影してもらいました。お値段は驚きのTT2台分です。

P1040283  しかし、私にはTT Quattroに馴染みがあります。それは前述の通り、ボディーカラーに重きを置き、黄色を特注して納車まで半年待った拘りです。

P1030284【牛伏山頂で】

 12月にタイヤ交換します。乗り心地より走行安定性を第一に245-40-18を選びます。

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2013年10月 3日 (木)

「秋の四辺形」と「うお座」が頭上に来ています。

P1040278 【高崎市少年科学館パンフレットより】Click please!

 星空を見て星座や惑星を探すのは楽しいことです。10月になれば空気も澄み、いよいよ星座の煌めく季節です。秋の夜長に山岳など光のない場所に行けば「星の世界」に入れ、自分自身が宇宙の中に存在してることが認識できるでしょう。

 若き日、ネパールや内モンゴルで眺めた天空は数え切れない星で満ち、その中にあって、有名な星座は一段と輝いてました。

 昔からギリシャ、エジプト、メソポタミア地方を中心として星座の名が付けられたようです。中でも、黄道帯(天の赤道前後にある)12の星座は、地球から見て太陽が通過するように見えることから、誕生日の星座になってます。

Photo 【ウィキペディアより転記】

 現在、日本では午後8時~9時ごろにかけて、殆ど真上にあるのが「秋の四辺形」です。少し台形に近いですが、四角形であることから発見しやすく、思ったより大きいので未だ確認してない方は見つけてください。「秋の四辺形」は星座名ではありませんが、形に特徴があるので、このように呼ばれます。「秋の四辺形」はベガスス座の一部です。

 古代ギリシャでは「秋の四辺形」は神が地上を覗く天窓と考えられ、中にある小さな星が神の目であると言い伝えられたようです。「秋の四辺形」のすぼんだ二辺を北に伸ばすと北極星になります。

 一方、「秋の四辺形」を東から大きく挟むように接近してるのが有名な「うお座」です。うお座生まれの人(2月19日~3月20日生れ)は生まれた日に太陽はこの星座近くにありました。このため、太陽光に邪魔され、誕生日に「うお座」を見ることはできません。

 秋になり、現在は「うお座」の良く見える季節です。半年経過し、太陽が地球の裏側の方角にあるからです。うお座に限らず、どの人の星座も誕生日には見えません。理由は同じです。

 同様に、現在の太陽は「おとめ座」(8月22日~9月22日)から「天秤座」(9月23日~10月23日)近くにあります。このため最近、誕生日であった方は「「おとめ座や「天秤座」を現在見ることはできません。日中に出ているからです。実際には誕生日の3ヶ月前後であれば、日の出前や日没後に見えます。

 これら12の星座は黄道帯にあるので、北半球の人々も、南半球の人々も平等に見られ便利です。しかし、北極圏や南極圏では地平線近くになります。

 上の図を見て分かるように「うお座」はインドの形に似てますね。前述の通り、「秋の四辺形」を東から大きく挟むように広がってるので見つけやすいです。

 メソポタミアでは、「うお座」のVの字をした一方がチグリス川で、一方がユーフラテス川で、その間の「四辺形」が広大な農地と考えたようです。

 ところで、「うお座」のすぐ南が天の赤道で、ここで黄道が交差しています。この交差点が「春分点」です。しかし、実際には何の目印もありませんが、こんなことを覚えておくと、星空の見方が楽しいでしょう。春分の日の太陽はこの交差点を瞬間的に通り過ぎました。

Photo_2 【おとめ座】

 現在の太陽は「おとめ座」近くにある「秋分点」を秋分の日に通過しました。太陽は南半球へ差し掛っています。

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