いよいよ霜月です
【Samuel Todd さん撮影、2013/1/1水沢山頂より】Click please!
いよいよ11月です。年々、一年が早く過ぎると感じるのは年齢のせいでしょうか。暦は地球の動きからできたものです。
本年1月1日午前0時から本日10月31日午後12時まで、地球が公転軌道上を移動した度数は、概算で360°×10月÷12月=300°です。
もう少し細かな計算では1年を365.242199日(=365日5時間48分46秒)とすると、1日に地球が移動する角度は、360°÷365.242199=0.9856°で平均して1度に少し足りません。
これに1月1日から10月31日までの日数である304日をかければ299.6224°となり、ほんの少し300°に足りないようです。しかし、地球の公転軌道は楕円と考えられていることから、地球は太陽からの距離の遠近により、そのスピードは変化すると考えられます。
現在の地球の位置は、半年前の4月30日に私たちが太陽を見たその遥か反対側に浮かんでることになります。その時の地球と現在の地球との隔たりは約3億km【2天文単位】と考えられます。
これを実感するには星座を見れば視覚的に捉えられます。例えば、現在「うお座」は午後9時頃に頭上にあります。「うお座」はインドの形に似ており、すぐ西の「秋の四辺形」を挟むようにあります。
半年前、「うお座」は太陽の方角にあり、眩しくて見えませんでした。こんなことから恒星も1日に0.9856°ずつ地球からは西へ移動しているように見えます。
ところで、友人Samuel Toddさんは今年の「初日の出」を水沢山山頂(写真)から見るため、家を午前3時頃に出発され、麓の水沢寺を4時ごろ登り始め、真っ暗で急勾配な登山道を一人黙々と山頂をめざしました。遠望の街並みと比較すると山頂までの高低差が理解できます。
到着した山頂はまだ真っ暗な時間だったそうです。冬の日の出前ほど気温が下がる時間帯はありません。ましてや標高1194mの山頂です。山岳のベテランといえども、日の出時刻までの待機は長かったことと想われます。しかし、その甲斐あって実に素晴らしい瞬間をカメラで捉えられました。
価値ある写真は時間的、空間的に「人知れず努力し、チャンスを掴むことである」と分かります。彼には今年2013年がとても大切な年であることから、高い位置からご来光を拝んだのでしょう。
ところで、地球は自転しながら公転してることを学校で習いましたが、この事実は人類誕生の歴史に比較すれば、つい最近といえる16世紀にコペルニクスが提唱した地動説によります。彼の地動説以降、天文学が正しく発展し、現在の私たちはその恩恵に浴し、地球の動きについて、いろいろ知ることになりました。
地球上の人間は私も含め、毎日、目先のことに気をとられ、仕事や家庭、趣味で喜怒哀楽の日々を過ごしていても、宇宙空間に浮いてる地球はそんなことお構いなしに、【拙い計算では】公転軌道上一周およそ9億4200万kmを1年で周遊してます。このスピードは秒速およそ29kmで、地球の幅を7分あまりで通過してることになります。
進行方向は北極星側から見て左回りに進み、地球は誠に大きな動きをしています。こんな地球に乗ってる私たちは日々悠々とし、小さい事象に捉われ過ぎない大きな人間になりたいものです。
地球は11月1日午前0時から61日移動すると1月1日午前0時になり、この瞬間は全天で最も明るい太陽と、全天で2番目に明るいシリウスを線で結んだ位置に到達し、公転軌道を一周したことになります。除夜の鐘が鳴るときシリウスが真南に輝いてるので、ぜひ確認してください。1月1日は天文学的に大きな意味を持つと考えます。
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