文字通り百日間、赤く咲いた百日紅(サルスベリ)
写真は8月上旬のサルスベリの開花です。3年ほど前に前橋農協花木センターで購入したもので、その後、成長を続け、枝ぶりの直径は購入時の3倍ほどになってます。成長と共に色合いも濃くなり、最近は貫禄が感じられてきました。庭先にあるので我家のシンボルになりそうです。
しかし、頭でっかちで昨年5月に群馬県を通過した台風で根こそぎ傾いてしまいました。重量があるので私の手には負えず、大工さんに頼み、ロープを軽トラに結んでの修正は見る見るうち立ち直りました。しかし、昨年の開花は1ヶ月遅れでした。
今年は順調に生育し、開花が確認できたのは7月3日です。このため、文字通り100日間開花を楽しませてくれました。現在、花は少なくなっても、あと、1週間は咲くでしょう。
これが同じ場所から本日撮影した開花状況です。もう鑑賞に値しませんが、咲いてることは事実で、久しぶりの快晴なので朝、根元のクレーターにお礼の気持ちで井戸水を入れました。
植物の生育に水は欠かせません。年々、サルスベリは見る見る大きくなりましたが、肥料は殆ど与えてません。水だけでいいと思います。
サルスベリは強い植物なのでめったら枯れることはないようですが、鶏糞など強い肥料は与えない方が得策です。与えるにしても根元から1mほど離すべきで、これは鉄則です。今まで大きくしたい気持ちから、肥料を与え過ぎて枯らした植物はたくさんあります。肥料は少なめに遠まわしです。お礼肥と寒肥の年2回でいいと思います。
水は根元に溜まるようにたっぷり与えます。直植えの場合、水は与え過ぎることはありません。水はけが良いことから、すぐに地下に浸みこみます。
ところで、サルスベリ(中国語で百日紅と表記)とは、日本で昔の人が樹皮を見て、つるつるしてることから、恰も、「猿も滑りそうである」との発想から名前がついたのでしょう。昔の方もユーモアがあるものです。サルスベリの樹皮は年に一回生まれ変わります。
前述の通り、サルスベリは虫にも強いと考えられます。それは幹のあちこちに小さな穴が開いてます。多くは小さい蟻の巣です。おそらく幹の内部はトンネルのような通路と推測できます。上の方の小さな穴から水を入れると途中の穴から出できます。
私は年に一、二度、殺虫剤を穴の中に噴霧しますが、余り行なうと樹木本体を傷める心配があるので、殺虫剤を噴霧した後は3分ほどして再度、水を入れて殺虫剤を洗浄します。
また、余りにも蟻が多い場合はガムテープの裏側を表にし、ご覧のように、幹に貼り付けます。可哀そうですが、樹木を助けるため時々行ないます。効果は覿面です。しかし、暫くぶりに実施すると多く取れるので、蟻は鼠算方式で増えるてるようです。
一方、サルスベリの剪定については毎年、枝を丸坊主にする方法があり、付近のお宅でも見かけます。その結果、翌春の新芽は桑の棒のように伸びて開花します。
いろいろの育て方があっていいのですが、私は「樹形に重きを置くなら」丸坊主に剪定せず自然のままの方が翌春、細かい枝がたくさん出て、100日間咲かせるにはいいのかなと感じてます。サルスベリは花の少ない夏季に気持ちを和ませてくれます。
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