今日は大寒・・・旧暦では年の瀬
群馬県内の山々は己の庭のように行動される元同僚で友人Samuel Toddさんに、名峰・水沢山へ「初日の出」を拝みに行こうと年末に誘われましたが、厳寒の山岳の急坂を早朝3時半の暗いうちから登り始めることは、私にとって本格的な寒さが未経験であり、折角、お誘い受けましたが、断念しました。しかし、彼は山頂でのご来光の感激を写メールで送ってくれました。
かつて私は夏や秋に頂上を極めたことが2回あります。また、昨秋は隣の二ッ岳の雌岳(1307m)から眺めた水沢山の偉容さは美し過ぎて、生涯忘れぬ感銘を受けました。以前にブログにその景色を掲載しましたが、もう一度ご覧ください。
群馬県内の景色でも、これほど感銘を受けたことはありません。また、鳩友のアルカディアさんはこの水沢山をすでに123回登頂し、200回をめざしているそうです。水沢山をこよなく愛しているのでしょう。
ところで、本日1月20日は二十四節気の一つである大寒です。あと15日で立春です。天文学的にいう大寒とは、地球が公転軌道上を進む一瞬をいい、この瞬間は今年はグリニッチ標準時で20日午前3時51分と計算されてるので、時差が+9時間ある日本時間では午後0時51分です。
年によって二十四節気の日が異なるのは、天文学上の瞬間が含まれる日であることから毎年同じ日とは限らず、世界ではこの瞬間が含まれるその国の日付です。
驚きの秒速およそ29kmで進む地球が公転軌道上を一周する時間365日5時間48分46秒が元になって、その年の二十四節気それぞれの天文学的な瞬間が計算されると考えられます。
大寒は最も寒い時季ですが、日の入時刻については最も早かった12月1日の16時56分(東京)から、すでに28分も遅くなってます。最近、夕方については日が伸びたことが実感できます。
日の出時刻については冬至とあまり変わらなくとも、昼の時間は長くなってることから、植物の動きに変化が見られます。下の写真は1月20日に庭で撮りました。
内モンゴルなどアジアの地域では現在でも旧暦(太陽太陰暦)で生活してるところがあり、新年は1月31日です。
旧暦では年間で最も寒い時季が年末であり、新年になると春の気配が漂ってきます。現代の日本では、これから真冬になるのに年賀状の挨拶は「新春のお慶び」と書き、季節に即してなくても、当たり前のように使っています。明治初期まで続いた旧暦の新年の挨拶の名残が、新暦になってもそのまま続いており、慣習とは抜け去らない不思議さがあります。
同様の不都合さは、本来、旧暦7月7日であった七夕についても、新暦になり一世紀を経ても依然としてそのまま7月7日に行う間違った慣習が当たり前のように続いてます。七夕こそは旧暦の7月7日に行ってこそ織姫星と彦星が頭上に位置し、二人が天の川を渡る舟となる7日目の上弦の月(お椀の舟の形)が南西の空に浮かびます。
また、この日は毎年、必ず先勝に決まってます。恋は先勝なのでしょう。
七夕の七とは星ではなく月を指し、月齢「七」の「夕」刻ということです。旧暦の7月7日の夕刻のみが一年に一度、天空に描かれたロマンチックな位置関係になります。2014年における旧暦の七夕は8月2日です。
春はそこまで来ています。元気に大寒を乗り切りましょう。
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