高齢化時代・・・風呂場は南側の暖かい所に
近年、盛況である日帰り温泉のお湯は、地下から湧き出る本格的な温泉であるもの、ボイラーによる優れもの、また、廃材などを燃してお湯にしているもの、これらを組み合わせ入浴に適温としているものなどいろいろあります。
ここ高崎市吉井町の「牛伏ドリームセンター」は、ご覧の通り40mほどの高い煙突からモクモクと煙が立ち上り、この光景は県内であれば、かなり遠方からでも認識できます。それは牛伏山を目印に探し、その麓に位置し、まるで、狼煙のように棚引いてる姿が見えるからです。煙が見えれば営業してることになります。この煙突は群馬県内でも高いものの一つです。
煙突はこの建物に隣接する焼却場のもので、近隣からの廃材を燃して生じたエネルギーを有効利用し、一日中、お風呂を楽しめます。また、露天風呂では南に聳える牛伏山と共に、夕刻は周囲が暗いことから星が眺められます。
私の家から8Kほどで、ドライブがてら月に2~3回利用してます。四季を通じて絶景である牛伏山山頂を散策してから立ち寄ることもあります。
牛伏山(491m)はその名の通り、山の姿が、恰も牛が伏せてる形に似てることから命名され、山頂からの景色は上毛三山、谷川岳、浅間山、尊武山など群馬の名峰が手に取るように見えます。高崎市でこれほど素晴らしい景色のところはないでしょう。
【尊武山をバックに牛伏山頂から見える高崎市】Click plese!
ところで、楽しい温泉や家庭の風呂であっても、厳寒である今の時季に気をつけなくてはならないことがあります。それは家庭内の風呂場や脱衣場の低温です。
昔から日本の家屋では風呂場が北側の寒い位置にあります。殆どの家庭でそうであることから、当たり前のように感じられてます。最近の新築家屋を拝見しても、やはり北側の寒い位置が多く、高齢者の安全を配慮した風呂場とは言えないようです。
誰でもいつかは高齢になります。そのとき、安心して入浴できるには、今から発想を180°転換し、風呂場を暖かな場所に設計することが望まれます。また、高齢になったら夜は入浴しないことです。
こんなことから、一人暮らしの私はもう4~5年家庭の風呂に入ってません。脱衣場も暖かな近くの銭湯や日帰り温泉が楽しみの一つになってます。
というのは、県内において一昨年、入浴中の死亡者数は326人と伝えられます。昨年の死者も260人を超え、これは【交通事故による死者73人の3倍以上に当たり】(県警)、今や深刻な状況です。
医学的には、寒い脱衣場で服を脱ぐと血管が縮み血圧の急上昇となり、その後、浴槽で熱い湯に浸かると急激に血管が広がって血圧低下を起こし、この急激な血圧の変化が心筋梗塞、脳卒中などを起こし、失神を引き起こすと考えられてます。今後、高齢化が進むと更に事故が増えると懸念されます。
しかし、今更、浴室の間取りを変えられない家庭が多いことから、入浴に当たっては、第一に、脱衣場や浴室の温度を事前に温めておくこと。第二に、お風呂のお湯は熱過ぎないこと。第三に、家族に入浴を伝えておくことです。
群馬県は全国有数の温泉地であり、温泉巡りは私の趣味の一つです。日本人なら、温泉や家庭のお風呂ほどリラックスできるものはないでしょう。
しかし、厳冬期は入浴に潜む危険性があります。これを十分に心得、温泉県である群馬県に住んで本当に良かったと思いたいものです。
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