立春とは太陽が春分点から315°移動した瞬間
【魚座近くの春分点・・・天の赤道と黄道が交差する点・・・ウィキペディアより転記】
2月3日は冬と春の節目である節分です。翌2月4日は立春であり、今回、二十四節季の一つである立春について考えてみました。
日中、星座は太陽光に遮断され見えなくても、太陽は多くの星座の中を縫うように西から東へ刻々と移動してます。
私たちの地球は太陽から約1億5千万Km離れ、公転軌道上を多少楕円を描きながら、北極星方向から見ると反時計回りで進み、太陽を一周する時間は365日5時間48分46秒と計測されてます。
地軸は公転軌道面の垂直に対し23°26′21″45ほど傾き、北極星方向を指してます。この傾きに起因し、太陽の通り道は天の赤道(地球の赤道の頭上)と交差することが1年に2回あります。それは春分点と秋分点です。
春分点が位置する所は、ギリシャ時代にチグリス川とユーフラテス川の形に例えられた「うお座」、及び両河川に挟まれた肥沃な農業地帯に例えられた「秋の四辺形」の星座のすぐ南の近くにあり、太陽黄道が天の赤道と交差する所です。
「うお座」は秋の夜に日本上空を通過するので、そのとき春分点を確認できますが、もちろん何の目印もありません。太陽は上図において3月21日ごろ、右下から左上に移動して行きます。
昨年(2013年)に太陽が春分点を通過した瞬間は日本時間の3月20日20時02分と計測され、二十四節気は15°ずつ移動するので、今年の立春は15°×21番目の節気となり、昨年の春分から315°離れた位置へ太陽が到達する2月4日午前7時03分の瞬間と計測されてます。
立春における太陽の位置は天の赤道より遥か南にあるので、まだまだ寒い日が続いても、次第に日照時間は長くなります。これからは三寒四温が起こりつつ春に向かいます。寒い日は寒の戻りといわれます。
因みに秋分点=the autumnal equinoxは春の夜に見える「おとめ座」付近にあり、天の赤道と黄道が交差する点です。その後、地球から見ると太陽は星座の中を西から東へ進みます。【平素、太陽が東から西へ進むのは地球の自転によるもの。】
秋分点が近くにある「おとめ座」はこれからの季節(春)に見えます。
【おとめ座近くの秋分点・・・天の赤道と黄道が交差する点・・・ウィキペディアより転記】
こんなことから「魚座」と「おとめ座」は天の反対の位置にあり、春分点と秋分点も反対の位置です。春分点が確認できる「うお座」は秋の夜に見え、秋分点が確認できるのは「おとめ座」付近で春の夜に見えるとしても、前述の通り、天に春分点と秋分点の印はなく、それぞれの星座を見て、二つの点を確認することになります。
私たちの地球は遠方にある無数の恒星に囲まれ、未来永劫、太陽の周りを地軸を傾けながら回ります。こんな宇宙船・地球号に乗りながら、時には「立春とは天文学的にどういう意味か」考えたいものです。人間を超越する天体の動きに起因し、私たちは多くの恩恵や脅威を受けるてことになります。
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