今春の主な交配予定・・同時に羽数のコントロール
【デカ橋鳩舎作スケルケンスB♂アドールボーイ号×ハイレスカ号】
昨秋、当舎の「稚内モザイク号」の直仔を北海道・デカ橋鳩舎へお贈りしたところ、デカ橋鳩舎から写真の鳩が贈られてきました。 この鳩はオランダPスケルケンス作「アドールボーイ号」♂を自身の孫娘である「ハイレスカ号」との近親交配により、一羽孵しで生まれた鳩です。
母「ハイレスカ号」は600K4位、700K7位といずれもシングルに入り、シルバーエクセレントピジョン賞を受賞です。
贈られてきた鳩は当初♀と思ってましたが、たまたま♂の種鳩鳩舎に逃げ込み、堂々とした自己主張により♂であることが判明しました。デカ鳩さんの話ではスケルケンス系は若鳩では♂♀の区別がつき難いとのことです。
昨春6月4日生まれで、生後9ヶ月になることから当舎に在舎する総合優勝鳩同士から生まれた♀(下の写真)と交配することにしました。
父は「ワンダーダービー号」で、香山鳩舎作翔99年に三条ダービー300K8322羽中・総合優勝で、その後、大間800Kまで翔破。直仔「ワンダープリンセス号」(香山鳩舎作翔)も同様に2000年に三条ダービー300K7246羽中総合優勝であることから、親子2代連続総合優勝です。それにしても、参加羽数が驚くべき数で貴重です。
母は「ワンダーサクセス号」で香山鳩舎作・委託により、国際サクセス総合優勝。このため04684号は両親が総合優勝という恵まれた血統を受け継いでます。
ところで、今春の当舎の交配数は15ペアーであり、主な交配は下記の通りです。
「稚内モザイク号」は2才で稚内GNを翔破し、当舎としては貴重な長距離血統であることから、今春の交配♀はオランダ生まれサム・デ・ヨング作「KRASJE24号」です。この鳩は香山氏が渡欧の際に、サム・デ・ヨング鳩舎のレース鳩オークションで落札した鳩です。下の写真はその時のパンフレットに掲載されたものです。
この他の交配を代表して1ペアー記載します。
【ピジョンクレージー鳩舎作BC♂ランボー号近親系・当舎種鳩】
父【ランボー818号】は香山鳩舎作で、04年バルセロナIN総合優勝「ランボー号」直仔です。母は一文字鳩舎作「一文字ランボーⅢ号」で「バルセロナ・ランボー号」の孫です。こんなことから、当舎にいる写真の鳩はバルセロナ・ランボー号直仔×孫による近親系です。
この鳩の先祖には「ミス・バルセロナ号」、06年「バロセロナ・アルド号」、95年「へ―レン号」と言った歴代バロセロナIN総合優勝鳩が並んでおり、価値ある血統と言えます。
一方、ランボー号近親系BC♂には当舎作「稚内モザイク・二世号」♀を交配予定で、この鳩の父は「稚内モザイク号」。母は「ブラックサハリン号」孫です。「稚内モザイク号」が稚内を記録後、20日ほど経過してからの交配で誕生した鳩です。立ち姿と目の鋭さに特徴があります。
ところで、交配を前に鉱物飼料については、2種類の国産と1種類のベルギー産、それにレッドストーンをブレンドして与えてます。鉱物飼料は古くなったら捨て、新たなものを与えます。時々はニラなど野菜を与えてます。塩土は汚れないように管理し、水をかけてやるとよく食べます。
日照時間の伸びを確認し、交配は暖かな日の午前中に行ないます。巣箱は昨年♂が使用した部屋です。
前述のように当舎は15ペアーの交配で、これで丁度良いです。
実は、レース鳩飼育で大切なことは【飼育羽数が多過ぎず、少な過ぎず】のコントロールと考えます。鳩界は高齢化の波に晒され、レース鳩の飼育は、年中無休であることから種の飼育羽数が多ければ、鳩舎掃除も大仕事で、都市部では近隣との問題が生じます。これでは体力気力が追いつきません。
また、年金暮らしにとって、経済的負担は待ったなしの餌代、レース代、年会費、脚環代、チップ代など頭の痛いところ。勝負の結果いかんでは精神力の崩壊が起こりえます。
華やかに強豪といわれても、急遽、飼育を止めざるを得なくなります。その結果、会の存続に必要な経費を、残った会員が負担を余儀なくされ、会の運営も追い詰められます。
高齢者の場合、勝負に拘り過ぎたり賞品が豪華過ぎると、結果的に大羽数飼育につながり、延いては、飼育者の病の危険性、そして家族の同意も得られません。このことから種の羽数コントロールこそが、いつまでも好きなレース鳩飼育に繋がると考えてます。
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