アルキメデスの叫びEurika!の心境・・・赤紫の藤
埼玉県・花園グリーンセンターの片隅に鉢植えで咲いてた赤紫を発見したときの感動は今も忘れません。
ところが、購入以来、5年間どうしても咲かず、藤の手入れに無知な私は試行錯誤し、いろいろ手を変え育てましたが、毎年、花芽がつきません。
夏は水不足になって葉が萎れることもあり、水を与えると持ち直したり、初秋はそのまま早めに落葉してしまい、駄目かと諦めかけたこともありました。それでも、夏に葉が萎れる体験から【鉢植えの藤は水を多く必要する】ことを知り得ました。
しかし、購入したときは咲いていたことから、いつかはきっと咲く筈と自らに言い聞かせました。何かポイントが掴めてないのだと悟り、例えば、木が成長したことから植木鉢が小さいのではないかと、木製の大きい鉢に植え替えたりもしました。
同時に、蔓の剪定に問題があるのではないかとも思いを巡らし、今まで蔓をまとめて大切に縛っておいたのに、【ものは試しだ】と、1m以上も【伸びた蔓を20㎝ほど残し】すべて切り落としてみました。
これが大正解だったのです。翌春、何と嬉しい驚きではありませんか。いつものように小さな芽は葉芽と思ってたら、それは次第に膨らみを増し、花芽(蕾)になったではありませんか。しかも、50個ほどついてるのです。
このとき私はアルキメデスの叫び「Eurika・・・分かったぞ」の心境でした。
【蔓を短く剪定することがポイント】だったのです。折角出たから、もったいないと蔓を切らずに毎年そのままにしておいたことが間違いでした。これこそ、失敗から学ぶ花の咲かせ方です。
今ではこれ以上大きな鉢はないと思われる直径70センチほどの合成樹脂製の植木鉢に植えてあります。この中に鹿沼土を入れ水分対策を施しました。鹿沼土は水分が多過ぎれば、吸って蓄え、水分が少ないように見えても、蓄えておいた水分を根に供給する優れた調整作用があります。
今の季節は「日本シャクナゲ」などと共に、その色彩は優しさ以外の何物でもありません。自然が織り成す色彩を味わうと、自らの日々の立ち振る舞いを客観的に見る機会になるものです。樹木から人間が生き方を教わることもしばしばです。
今後も、【Eurika!】と叫べる新たな発見をソプラノサックスや英語学習で体験したいものです。
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