紅白に咲き分ける植物の不思議・・人生も肖りたい
先般の記録的な雪に覆われた家の庭も見違えるほど色彩豊かになってきました。冬の佇みから早春の気配や希望を与えてくれた花梅はその殆どの花弁が散り、それに代わってご覧のボケが咲き出しました。
庭のボケは2種類あってご覧頂いてるのは3色に分かれている東洋錦という品種です。なぜ3色に咲き分けるのでしょうか。
もう1本のボケは赤かったのですが、近年、何かの原因ですべて白になりました。理由は分かりませんが、神秘なことです。植物は年数が経過すると色が変化する場合があるのかもしれません。
【源平しだれ桃=bicolored weeping peach】
源平しだれは昨年の2月に手に入れ、玄関前の築山に植えました。ここは「日当たりがよく」根元をクレーターのようにして水をたくさん与えても」、築山であることから「水はけがよく」すくすく生育してきました。
この【たくさん水を必要とし、水はけが良い、一見矛盾したこと】が成長に望ましいようです。
画像をクリックしますと赤い花弁が少し見えますが、あと数日すると赤が増える気配です。今年も源氏でなく平家が勝ちのようです。書物によれば、「源平しだれは」樹齢が増すと源氏が勝ったり、平家が勝ったりとその年によって優劣が変わるようです。未だ、幼木なので暫くは平家の優勢が続くのでしょうか。樹木そのものは年々大きくなるような気配です。
【思いのまま・・・花梅=bicolored apricot】
「思いのまま」は梅であることからすでに開花が終わりました。これは昭和時代に埼玉県花園にある花木流通センターで手に入れ、すでに四半世紀以上、咲き続けています。最初は紅白が混ざってましたが、最近は上が赤で下が白になりました。しかし、部分的には1本の枝が紅白に咲き分けてる所もあります。花が少ない早春に本当に目を楽しませてくれる品種です。
写真は昨年のもので、時季的にこれから開花です。色彩が3種類に咲き分け絞りも含まれてます。大きくなればいいのですが、ツツジは成長が遅く、大きくなるには50年~100年単位で成長するものと考えられます。
ところで、このように色彩が咲き分けるのは遺伝子や、染色体ということらしいです。よく「接いだのですか。」と質問がありますが、枝によっては紅白に順番に咲くことから接いだことはあり得ないです。
私たちも、咲き分けの植物のように脳を柔軟にして生活し、いろいろに挑戦し、いろいろの楽しみを享受し、一度しかない人生を咲き分けたいものです。
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