慣性力に逆らう急カーブ
【上信越道・下仁田IC~松井田妙義IC】 Click please!
以前に二回、群馬県高崎市から上信越道~中央高速道経由で岐阜県大垣市まで愛車を走らせたことがあります。片道400Kあることから疲労の蓄積や判断力の低下を考慮し、比較的ゆっくり走り続けましたが、高速道路は路面に抵抗がないことから、一般道と異なり自然にスピードが出る構造です。
中央高速は山間部を縫うように走るコースであり、急カーブもありました。緩やかなカーブであれば、車も路面の傾斜に順応してスムースに走ります。
しかし、緩やかなカーブでもスピードが出てる場合、直線に走ろうとする慣性力=inertial forceに逆らうことから、円運動となる車体は見かけ上、外側の方向へ力が加わるようになります。
一般的に、これを遠心力=centrifugal forceというようですが、私は前述の通り、慣性力に逆らう力と考えます。つまり、ある程度のスピードが出てる場合、車は真っすぐに走ろうとする力が働くことから、カーブではこの慣性力に逆らうことになります。
特に、高速道路での【急カーブで、しかも下り坂】の場合、不自然さに追い打ちをかけて車がより強力に外側へ引っ張られます。ハンドルをしっかり握ってなくてはなりません。
一方、ハンドルをしっかり握っていても重心が高い車であったり、積載物が高かったり、カーブで荷崩れを起こすと、車体は外側へ向かって一層引っ張られ横転の可能性が出てきます。
中央高速では長野県と岐阜県境にある恵那山トンネル【上り8649m、下り8489m】を長野県側から入り、トンネルを通過し終わると途端に、長い下り坂で同時に急カーブです。ここは度々大型トレーラーが横転する危険個所で、もし、積載物が外側に移動してしまうと横転の危険性が大です。
このように下り坂の急カーブ地点は極めて慣性力に逆らう力が働くことを肝に銘じ、スピードを落とさなくてはなりません。
車に限らず、列車、船舶も同様で、船舶は重心の低さこそ安定性の根幹であることから高い位置に増築したり、片側への荷崩れはあってはなりません。一般の車でも重心が高くなるような積載方法は厳禁です。
一般的にワンボックスカーは運転席が高く、比較的重心が高いことから、車内の高い位置や屋根に荷物を積むと高速道のみならず、一般道でも急カーブは横転の可能性が考えらます。
走行中の車には常に慣性力が働いてることを心して運転したいものです。
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