貴重な日本シャクナゲを育てる
育ててるシャクナゲは8本です。このうち、日本シャクナゲが4本で、西洋シャクナゲも4本です。最近の私は花弁の色彩の品格から日本シャクナゲにはまってます。
シャクナゲには日本古来からの品種と、明治になって輸入されたと想われる西洋シャクナゲがあり、後者は概して派手な色彩です。西洋シャクナゲは先人の努力により交配に交配を重ね多くの種類があり、その明るさに見応えがあります。西洋シャクナゲは概して葉が平で普通の樹木の葉に似てます。
今後、私は表情に派手さがなくとも薄い色彩で魅力溢れる日本シャクナゲを庭に増やしたいと思ってます。しかし、植木屋に行っても、日本シャクナゲは殆ど見当たりません。山岳には生息しても、平地で咲く日本シャクナゲは希少価値があります。
ご覧のように、日本シャクナゲは葉に特徴があり、葉の両側が裏側方向に丸く反ってます。このため、葉はひらひらせず、力強く個性的です。
葉の色は概して深緑です。葉の裏側が茶色のものが多いです。四方に伸びる葉の先端は尖っており、その強い表現にも日本シャクナゲの魅力があります。日本シャクナゲと西洋シャクナゲの違いは葉の形ですぐ識別できます。
日本シャクナゲの1種である細葉シャクナゲはご覧の通り、葉が濃い緑で細いことが特徴です。蕾は概して薄赤く、開花すると薄いピンクになり、その優美さが人の心を和ませるでしょう。日本シャクナゲは花の色に派手さがなくとも優雅な佇まいがあります。
すでに四半世紀も日本シャクナゲを育ててますが、やはり何度か失敗を重ねてます。大切な日本シャクナゲを枯らしてしまうと心が参り申し訳ない気持ちになります。しかし、その苦い体験により原因を追求し、日本シャクナゲの嫌う要素を取り除き、今度こそ樹勢を良くし、開花させる気持ちになります。
私は日本シャクナゲのプロではありませんが、育てる上でのポイントを次のように考えてます。これは西洋シャクナゲにも共通します。
1、夏の直射日光を嫌います。暑さに弱いので植える場所が肝心です。半日陰、つまり木漏れ日が最適です。特に夏の西日を避けます。冬季は日が当る方が良いです。この両方を可能にするには比較的大きな落葉樹の下が適します。
2、深植えせず、排水の良いところです。これには土の通気性が大切で、根の周囲にはピートモス、鹿沼土などを施します。
3、土の表面が乾いたら水を与えます。しかし、水をやり過ぎないことが大切です。ジメジメせず、乾燥せずです。しかし、新芽が出る時季はある程度の水を必要とします。日々、健康状態を観察することです。
4、肥料は5月下旬のお礼肥、12月頃の寒肥えです。肥料は強過ぎると一時的に樹勢が良くなっても、その後、反動で萎れます。肥料はさらっと遠巻きに少しだけです。私は一握りの油粕を与えます。
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