5月5日は立夏・・・太陽は「おうし座」方向へ
【おうし座・・・概略・赤経4h,赤緯15度・・・ウィキペディアより】
暦の上で5月5日とは、公転軌道を進む地球が春分点から45度移動した日で、二十四節気の立夏です。移動する地球のスピードは秒速約29㎞です。眩しくて見えなくとも太陽は「おうし座」近辺に向かってることになります。「おうし座」は今の季節では夜間に見えません。冬に観察でき「スバル」星団の東よりです。
スバル星団を子供のころ寒い外で眺めた私は、他の星はバラバラなのに、なぜ6コほどの星が固まっているのだろうと神秘に感じたものです。スバル星団の正式名はプレアデス星団=the Pleiadesといい肉眼で見え、その距離は何と400光年といわれます。
スバル星団を眺めることは現在は時季的に無理ですが、冬に良く観察できます。赤緯は石垣島上空であることから日本中どこでも真上より少々南寄りを通ります。
「おうし座」はスバル星団が分かれば、すく左で1等星は赤っぽいアルデバランという星が中心になって「おうし座」を形成してます。アルデバランは赤経4h35mであることから立夏の5月5日に太陽はこの星の少し北側を通過していることになります。その後はますます北回帰線上へ向かいます。
以前にも書きましたが、二十四節気と誕生日の12の星座は一致します。ただ二十四節気は数字が2倍なので、二十四節気の太陽は誕生日の星座同士の中間にあるときもあります。本日の立夏とは、太陽の背景が「おうし座」近辺ということになります。
なお、「おうし座」のアルデバランの探し方は、冬季、有名なオリオン座の三つ星を右上に伸ばすと赤っぽい一等星で発見しやすいです。アルデバランは冬の六角形である大きなダイヤモンドを成す1等星です。
なお、オリオン座の三っ星の最も右上のミンタカという星は赤緯がほぼ0度なので、これを知っておくと便利です。北半球の場合、それより上にある星は赤緯が+で、下にある星は赤緯が-です。
ところで、地球が公転軌道上を本日から更に45度移動すると、太陽はついに北回帰線上に到達し夏至になります。このとき太陽の背景にある星座は「ふたご座」近辺になります。
今の時季、私はブログに花木の開花を添付しますが、実は植物の新芽の出る時季や開花の時季は二十四節気にも一致します。日照時間や温度に関係するのでしょう。本日の立夏にはサルスベリの新緑や西洋シャクナゲの新芽がすくすく伸びてます。
それにしても、日中、輝いてる太陽の背景に星座があるとは不思議で、その星座たちの中を太陽は日々刻々と移動してます。日中の星座は太陽光に遮断され見えないだけです。見える見えないにかかわらず、現在の太陽は「おうし座」方向にあるということです。このため、最近生まれた赤ちゃんの星座は「おうし座」です。
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