種鳩は老い易く、次世代を見据えた飼育
この鳩は林氏(弟)作翔により東日本稚内グランドナショナルレースを3回記録の翔歴を持つ♀です。このように若鳩時から3年連続して稚内GNを翔破したレース鳩は歴史的に殆ど存在しないでしょう。「GNⅢ号」の直仔がホープGN号(林氏兄作翔)で、その直仔が当舎の「稚内モザイク号」です。
この鳩が10年ほど前、当舎に導入なったとき林氏は直仔は稚内を帰ると予言され「ポープGN号」と命名されました。予言通り、直仔が当舎で稚内を帰還し、林氏のレース鳩を見る目は本物ということです。
「ポープGN号」の直仔が当舎作翔「稚内モザイク号」で、「GNⅢ」の孫に当たります。
この鳩は次女の結婚披露宴でビデオにより紹介され、【稚内モザイク号のように夢は大きく持ち、長い人生を健康で過ごし、途中、困難に遭遇しても決して諦めず、それを乗り越え、人生の目標に向かって努力して下さい。】と音声が流れました。
鳩である「稚内モザイク号」が結婚する若い二人に目標に向かって諦めない生き方や、継続的に努力することの大切さ諭しました。
レース鳩が長距離レースに勝つのみでなく、若い人の生き方に影響を与えるとすれば、優勝の喜びとは一味違ったレース鳩飼育の意義があるでしょう。
稚内モザイク号は4才であることから当舎の種鳩として今後も暫く活躍してもらいます。大きめな鳩で人懐こい性格です。稚内から帰還したとき胸に少し血が滲んでいたことから猛禽の襲来から危機一髪で逃れ、当舎に帰舎したことになり、誠に不屈の意志を持ってることになります。
今春生まれの「次世代号」は来春より作出に専念です。父「稚内モザイク号」に似て主翼をスムースに広げて見せ抵抗しません。手持ちにより筋肉に弾力性が感じられ、体型は長いです。この鳩の母は高塚鳩舎作翔「稚内ブルー号」の直仔です。なお、次世代号にはBCの兄弟がいます。2羽とも未だ性別不明です。2羽とも種になります。
タイトルの如く、種鳩は意外と早く老鳩化します。常に、未来の種を見据えた飼育が大切で、今春の雛は3羽が種になります。1羽はランボー号系です。
現在、種鳩鳩舎と選手鳩鳩舎内は羽数の密度が高く、梅雨のため湿気が多く、小まめに掃除を行い、床や巣房内をカラカラの状態に保ってやるべきで、換羽の始まりとゴミの量から飼育は清掃中心の日々です。飼育者は頑張るだけです。病原菌は清掃不足や飲水器を媒介にして伝染することから、時々は薬品消毒し、小まめに冷たい水に取り換えます。
いよいよ真夏で日出も早いことから、飼育者は早起きし、近所迷惑にならぬよう早朝舎外を行い、近隣が起き始める頃には舎外を終わらせる工夫と配慮こそ、楽しいレース鳩飼育がいつまでも続けられる基本と考えてます。
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