貴重な香山鳩舎作♀に「稚内モザイク号」を交配
今春は15ペアーを交配しました。例年より1ヶ月以上遅い時季の交配です。2月初めの寒い時季の交配による雛は育ちが遅く、8月頃の段階で比較すると1番仔は2番仔より主翼の換羽状況が遅いです。今春は初めての試みで、暖かくなった「春分の日」に交配してみました。
数もあまり取らない予定なので、1番仔の誕生は4月20日前後、2番仔の誕生は6月10日前後になります。3番仔はとりません。
今春の主たる交配は当舎作翔「稚内モザイク号」に、香山氏作スチール号の孫BCW(写真下)を交配しました。
この♀の特徴は目が珍しい色彩をしており宝石のようです。なかなかこのような目の鳩に出合いません。40年ほど前、輸入したイギリスのプライス鳩舎作ブラックパイド700マイルストレーン(サラグッド系)♀は、当地の今は亡き著名な競翔家に素晴らしい目であると褒められたことがあります。また、鳩友の一人は500羽に一羽の目をしていると評価してもらいました。直系は稚内を翌日帰還しました。私の記憶では、写真のBCW♀の目は当時のブラックパイド系の目に酷似してるように感じます。
ところで、作出者・香山氏はレース鳩輸入専門業者でしたが、3年ほど前にこの仕事は辞められました。その点からも、このBCW♀は貴重な鳩です。香山氏には当舎を訪問していただいたこともあり、欧州の著名な鳩舎の話を伺う機会に恵まれ、血統や飼育法についても多面にわたり教えていただき感謝してます。
BCWの血統書です。
【スーパーイヤリング号のひこ孫でもある】Click please!
一方、「稚内モザイク号」♂は現在5才であり、体調は良く、自身が稚内GNを翔破してることから当舎の代表的種として、暫く頑張ってくれるでしょう。この鳩も「スチール号」の孫であることから、この交配はスチール号の孫同士の交配です。
一般的に、長距離系の交配では、♂が実際に1000キロを飛んでいることがよく、♀は飛んでなくても血統的に長距離系の裏付けがあることが望ましいと言われます。その点、この交配を楽しみにしてます。
このペアーは今までに交配したことがなく、2羽とも体調が良いので密かに期待してる配合であっても、果たしてスチール号の孫同士の交配はどうでるでしょうか。
【近親交配は両刃の剣】です。しかし、これによって飼育者のセレクトの腕が試されます。
作出前後は「レンガを多く含む鉱物飼料」と新鮮な塩土、そしてニラなど野菜を時々与えます。日照時間も長くなり、自然界の鳥も繁殖時期を迎えていることから、その時季に合わせた交配の一番仔はとりわけ健康に育つか、半世紀以上レース鳩を飼育して初めての体験です。
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