魅力ある樹形を期し「源平しだれ桃」を剪定
2年前に仕入れ、築山に植えた「源平しだれ」は幼木であったが、成長著しく1年後には開花し、昔あった大きなしだれ桃の雰囲気を彷彿させてくれました。今後、この「源平しだれ桃」をある程度の高さに育て、高い位置から枝が四方八方に垂れ下がり、紅白の花が咲き乱れることを期して、この度、幹の下方にあった枝を思い切り剪定しました。
剪定の要領は四方から眺めつつ行い、近未来に期待される樹形を頭に描いて、「剪定し過ぎず、一方、思い切り剪定する積極性」の塩梅が大切と思います。
枝と言っても栄養が良かったのか、幹と同じくらいの太さです。これは最も下の枝なので根から栄養がすぐに行き届いたのでしょう。今回、このような枝を7~8本も幹から切り落とし、かなりすっきりしました。今まで隠れてたこの「源平しだれ」の特徴であるS状を成す幹の姿が再度現れました。
【剪定後、特徴あるS状の幹が現れる】 Click pleae!
紅白バランスの良い、高い位置の比較的太い枝を3本残し、これらの枝が四方八方に伸びてしだれる様を頭に描き、これ以上剪定してはならない限度まで剪定しました。果たして近未来は華やかに大きくしだれる樹形になるでしょうか。
これにより根からの栄養はS状にくねった幹を上昇し、上部の枝先から新たに細かい枝が生じ、頭に描いた通りに大きく「しだれる」姿を期待してます。
ところで、植物は私たち人間と同じく生物であることから、剪定した切り口を丁寧に処置しなくてはなりません。処置せずのままだと、季節とともに病気になったり、小さな虫が穴を掘って幹の内部に侵入したり、台風など自然災害で弱ることが起こりえます。このため、剪定した切り口に「ゆ合剤」を塗りました。
今朝は雨も降らずの天気だったことから、早速、「ゆ合剤」を塗りました。ご覧の通り、水色でした。
これを切り口すべてに塗り、剪定者は責任を全うし、あとは毎日水を与え、日々成長を見守ることになります。枝が伸びるのは思いのほか早いので、今夏が過ぎる頃には全体像が整ってくるのではないかと期待してます。
【鳩舎のレース鳩もしだれ桃を眺めてるよう】 Click please!
ところで、昨日、テレビで98歳の女性が心身ともに元気で生活され、それは日々、絵を描くことに夢中であるとの話題が放映されました。この次は「これをこう描こう」と目標を持ち、飽くこと無い美への追求と完成する「期待感」、及び「周囲の人たちに観賞してもらう喜び」が、いきいきした気持ちを生じさせ、結果的に認知症とは程遠い生き方につながり、頭脳明晰さを維持してると感じました。
この点からも、庭の花木の手入れは絵を描くことに共通し、それは樹木の美的な形態、これは樹形です。そして、開花の色彩美、樹木の健康への配慮といった具合に 「来期は思い描いたような樹形で豊かな色彩で開花するか」と、その期待感で毎日生活できます。
高齢化社会を心豊かに生きるには、日々、生き生きワクワクするものが心の深奥に存在するかどうかではないでしょうか。
このような環境では、必然的に自身の健康に配慮するでしょう。彼女曰く、「私は肉を多く食べてます。」とのこと。高齢でも元気で生活するには「良質のたんぱく質の摂取」が欠くべからざるものと教わりました。
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