「カッキーチェ」直仔が東舞鶴GNで連合会優勝
【赤の線がカッキーチェ直仔229号の北上帰還ルート、橙の線が祖父・稚内モザイク号の南下帰還ルート】
当舎の「稚内モザイク号」の直仔で羽色がモザイクの♀鳩1羽【鳩名・カッキーチェ】を、日頃フェイスブックや掲示板で交流し、お世話になってる北海道のデカ橋鳩舎へ1年半前の秋にプレゼントしました。
ところが、レース鳩を人にプレゼントするのはなかなか難しいものです。それはレース鳩とは、レースにおいて良い成績が出なければ本当の意味でプレゼントにならないからです。
それでも、血統的に見て、プレゼントした「カッキーチェ」の父は当舎作でGN翔破した「稚内モザイク号」であり、母(香山鳩舎作)はオランダ・プロウェル鳩舎の「ネナ号」(バルセロナN、及びペルピニャンN上位入賞)の直仔であることから、血統的な裏付けは十分であると思いました。
管理の優れたデカ橋鳩舎において、もしかして答えを出してくれるのではないかと密かに期待し、デカ橋鳩舎へ「使ってください。」とプレゼントを申し込みました。「カッキーチェ」は羽田から飛行機で翌日デカ橋鳩舎へ到着しました。
【当舎作カッキーチェ・・・現在デカ橋鳩舎で種に】・・・掲示板より
実は、デカ橋鳩舎では多忙なデカ橋さんの留守中に、銘ハンドラーとして奥様が鳩の世話をされるとのことです。これは大変に珍しい夫婦による連携プレーではないでしょうか。
外国では、例えばエリザベス女王様がご幼少より現在でも、レース鳩飼育されてることは有名ですが、一般的に日本におけるレース鳩の趣味は殆ど男性のみです。
しかしながら本質的に、動物の調教や音楽におけるピアノ演奏など、感覚的なもの、繊細なもの、心理を見抜く力は女性が優れていることは確かでしょう。こんなことから、私はご夫妻の二人三脚による管理が卓越しているのではないかと感じてます。
今春の東舞鶴グランドナショナルレースは5月17日5時15分に放鳩され、デカ橋鳩舎の229号は翌日午前7時20分に記録しました。この時刻では津軽海峡をいつ横断したのでしょうか。もしかして当日かもしれません。結果的に連合会優勝を果たされました。総合審査結果が待ち遠しいところです。
私としてもこんなに早くGNを連合会制覇するとは予想外で、デカ橋さんの感性による「カッキーチェ」と交配鳩との相性が良かったことに他なりません。
実は、3年前、当方のグランプリレース【北海道・北吉原~群馬間】700Kが放鳩される朝、北海道在住のデカ橋さんは遠方よりわざわざ放鳩地・北吉原まで車で駆けつけてくださり、コンテナから飛び出す鳩たちを応援、そして立ち合ってくださったのです。実はその中に写真の「稚内モザイク号」がいました。他の鳩より白いので目に入っていた筈です。その鳩がその後の東日本稚内GNで上州連盟5位になりました。
そして、その直仔がお贈りした「カッキーチェ」であり、「カッキーチェ」の直仔が今回・東舞鶴GN優勝の229号であることから不思議な縁です。
当舎には「稚内モザイク号」を父とする「カッキーチェ」の全兄弟が未だ4羽居り、異母兄弟はかなりの数が在舎してることから、これからも可能な限り、近親交配を避け、あるいは、代をずらして戻し交配を良しとします。また、大麦など腸に刺激を与えたり、鳩体を作る餌を吟味し、健康管理を徹底する気持ちが、今回のデカ橋鳩舎の偉業により、一段と高まってます。
追記・・・デカ橋鳩舎の229号【正式鳩番号14AA05299】は総合7位、マーク1位になりました。おめでとうございます。
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