稚内GN総合優勝シャーロット号と同じデ・ヨングの血統を引く鳩
鳩【当舎のデ・ヨング89号孫鳩・・・香山鳩舎作】Enlarge please!
日本鳩レース協会発行「レース鳩誌6月号」によると、平成27年度・東日本稚内グランドナショナルレースにおいて、分速1485.947mを記録し、総合優勝の栄冠を獲得したのはプリモロフト作出・日暮義一鳩舎使翔「シャーロット号」と伝えられます。
私はこの記事の血統を読んで驚きました。というのは、当舎にも香山鳩舎から導入した鳩に「デ・ヨング89号」の孫♀(写真)がいるからです。血統を遡ると「シャーロット号」に共通するゾーン・ランメ号がいます。
当舎のデ・ヨング血統♀は立ち姿とともに目の色彩に特徴があり、今春は当舎の「稚内モザイク号」と交配し、4羽の雛が生まれ、両親が健康であることから、いずれの雛も健康体に生まれてます。これらは次代を担うため保存します。
その後、レース鳩誌で「シャーロット号」の血統記事を読み、セレクトに一層、その価値を見出しています。
40年ほど前に飼育してたイギリスの「ブラックパイド700マイルストレーン」♀の特徴は小ぶりな印象で「目の色彩が深く」、直系が稚内を翌日記録し、長万部700K地区Nに連合会優勝しましたが、現在飼育してるデ・ヨング♀は目はもちろん、全体像が酷似しており、子孫に俊鳩が生まれることを期待したいところです。
因みに、オランダ・デ・ヨング鳩舎使翔「デ・ヨング89号BW♂」は2001年バルセロナN7567羽中26位、ペルピニャンIN25471羽中5位です。
ところで、現在は二番仔を馴致してます。生後27日~30日で親から離し、日中はご覧の展望台で過ごさせ、周囲の景色を覚えたり、外界の動きを観察させます。太陽光が強い場合は鳩舎内に少し入って過ごせる構造です。そこで餌と水が摂取できます。
一週間経過した頃、曇りの日に餌を与えないで展望台の上の蓋を開けると、一羽一羽が様子を見ながら展望台の上に飛び上がり、出たり入ったり、鳩舎の屋根に行ったりしながらを繰り返し鳩舎を覚えます。
最初の日は大きな音や周囲の動きで驚かせないことが鉄則です。やはり、一週間という日数が鳩舎に定着するようです。同様の方法で、一番仔は一羽の失踪もありません。
一方、育雛中の親は鉱物飼料と塩土を摂取したがるので、飼育者は、これらが不衛生にならぬよう、時には汚れたら水洗いします。しかし、古いものは早めに捨て、常に新鮮なものを与える方がよいでしょう。
今年は国内の二種類の鉱物飼料とベルギーの鉱物飼料の三種を混ぜて与えてます。これは、それぞれの不足する鉱物が補えるからです。ベルギー産のものはレンガが多く、糞が赤くなる傾向です。レンガは栄養素でなく、整腸作用に有効で、結果的に栄養の吸収に繋がると考えられます。
今年の一番仔は舎外運動をよく飛び、最低でも一時間は姿を見せません。今年は孵化したときから、例年と違って、乳ビを出す親に菜種やサフラワ、多少の麻の実など濃厚飼料を巣房内で与えたことで雛の臓器が健康に育ったようです。
孵化して30日までに親を通して濃厚飼料やカルシュームを投与すると成長してから鳩体が違ってくるように感じます。「三つ子の魂、百まで」は、レース鳩では、「三つ子の栄養、成鳩まで」と言えそうです。
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