サルスベリの花に「情熱」と「生き抜く力」を習う
【車庫の屋根から撮影した本日のサルスベリ】・・・Enlarge please!
半夏生(7月2日)に咲き始めた庭先のサルスベリは、この2~3日の猛暑でかなり開花が進み、7分咲きになりました。写真ではかなり咲いてるように見えても、未だ咲いてない枝が多くあります。あと一週間で満開になると予想してます。
サルスベリの原産地は中国南部と推測され、日本に渡ったのは江戸時代と伝えられます。真夏に咲くので、暑い地方が原産地であることは想像がつきます。
中国では百日紅と書いて発音は「パイルーホン」に近いです。その名の通り、百日も紅く咲き続けるので、写真のサルスベリも例年通り、10月上旬まで咲き続けるでしょう。
日本名の「サルスベリ」とは、とても滑稽な命名です。その原因は見た目に樹皮がツルツルしてるので、もしかして「猿も滑る」のではないかという江戸時代の庶民のユーモアでしょう。しかし、猿は滑ることなく簡単に登ると想われます。
サルスベリの花は小さくて近くで見る花ではありません。離れて見る樹木で全体像として観賞すべきです。実際には小さい花弁は2~3日で落ち、次の花にバトンタッチすることから、百日間咲いても一つの花びらの命は短く、次々に咲いて全体として咲き続けてるように見えます。開花期間中は樹木の下に赤い花弁がたくさん落ちてます。
【熊蜂がホバリングして蜜を吸う】・・・Enlarge please!
ところで、サルスベリには小さい蟻が幹の中に巣を作ります。外見は立派でも、多くが幹の中はトンネルになっており、数か所の穴から出入りしてます。これは大昔からのことで、サルスベリは成長することにより、蟻の侵入に負けず養分を吸い上げ、老木でなければ蟻が原因で枯れることはないでしょう。しかし、成長のために蟻が幹内に巣を作らない方がよいことは確かです。
私は蟻の穴を「ゆう合剤」で塞ぎます。また、時折、木に登れないようにガムテープを巻きつけます。
一方、根元の周囲をクレーターのようにして連日、水遣りを欠かしません。これだけ多くの花を咲かすには水分を多量に必要とし、水を与えなくても根が張り出して地中の水分を吸い上げますが、水を与えると花の色が濃くなるように感じます。
サルスベリの隣には、これまた暑い地方原産と想われる「ねむの木」が今を盛りに花を咲かせてます。こちらは夕刻になるとすべての葉が閉じるので神秘的です。
現在は、恰も「サルスベリ」と「ねむの花」の饗宴のようです。樹木の下は風の通り道にしてあり、地上は「木漏れ日」です。本格的な夏を迎え、私たちは樹木によって夏季を涼しく過ごせる工夫をしたいものです。
子供の頃、私の家は8人家族で賑やかな環境でしたが、現在は核家族の最たるものです。10年前に妻に先立たれ、娘たちは独立し、一人暮らしを余儀なくされてます。このような生活状況では健康対策が最重要です。これには自ら創意工夫し、より快適な環境作りを心がけてます。
庭にコンクリートは使わず、樹木をたくさん植えて、木漏れ日を作り涼しくする工夫が夏を健康に過ごす基盤ではないでしょうか。
寂しさからややもすると弱音を吐きそうな私は、濃い色彩を放ち、旺盛な活力に満ちたサルスベリから「情熱ある心」、そして、「力強く生き抜く力」を習います。
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